メジャークラフトのバスパラ振り出しモデルは、リーズナブルな価格設定のテレスコロッド(振り出し竿)。
バス釣りのオカッパリで使い始めて、3年目に突入した筆者が、その収納・携帯性能、使用感、耐久性について、所感を交えながらお伝えします。
バスパラ振り出しモデル 概要
ベイトモデル

型番 | 全長 | ルアー重量 | ライン | 税込定価 |
BXCT-665M | 6’6”ft (約2m) | 1/4〜3/4oz (7g〜21g) | 10〜16lb | 10,120円 |
BXCT-665MH | 6’6”ft (約2m) | 1/4〜1oz (7g〜28g) | 12〜20lb | 10,340円 |
BXCT-705H | 7’0”ft (約2.13m) | 3/8〜1.1/2oz (10.5g〜42g) | 12〜25lb | 10,560円 |
BXCT-705X | 7’0”ft (約2.13m) | 3/8〜3oz (10.5g〜85g) | 14〜30lb | 11,000円 |
*gとm表記は筆者が付け足しています
705Xは、テレスコロッドでは珍しいビッグベイト対応モデルとなっており、幅広いラインナップが魅力。
筆者は、665M、705H、705Xを使用中。
スピニングモデル

型番 | 全長 ft | ルアー重量 oz | ライン lb | 税込定価 |
BXST-645UL | 6’4” (約1.95m) | 1/32〜1/4oz (0.9g〜7g) | 3〜7lb | 9,790円 |
BXST-645L | 6’4” (約1.95m) | 1/16〜1/4oz (1.8g〜7g) | 4〜8lb | 10,120円 |
BXST-665ML | 6’6” (約2m) | 1/8〜3/8oz (3.5g〜10.5g) | 5〜10lb | 10,340円 |
*gとm表記は筆者が付け足しています
筆者は、バーサタイルな645Lを使用しています。
実勢価格
スピニングモデルの645Lが、8,207円。
ベイトモデルは、665Mが8,608円。
上記はいずれも、2023年4月4日時点のAmazonプライム価格。
基軸となるバーサタイルモデルであれば、8,000円台とお手頃な価格設定です。
デザイン・ディテール


ネイビーとブラックを基調としたデザインで全体を統一しています。




塗装やデザインからは、高級感は感じません。
個人的には、デザインはイマイチかなあ・・・と思います。
ガイドリングについて
ベイトモデル

筆者が使用しているベイトモデル3種の例(665M/705H/705X)ですが、ガイドリングは下記のようになっています。
1・4・6・7番目:固定(ロッドと一体化されている)
2・3・5番目:可動(360度回転し、上下にも動く)
釣りを始める際、1・4・6・7の向きを揃えてロッドを伸ばしきり、2・3・5は向きを揃えつつ下方に押し込むような形で固定します。
スピニングモデル

スピニングモデルのBXST-645Lについては、下記の通り。
1・4・7番目:固定(ロッドと一体化されている)
2・3・5・6番目:可動(360度回転し、上下にも動く)
収納性・携帯性
仕舞寸法

付属のセミハードケースは、長さが約55cmあります。
これは、ベイトモデルもスピニングモデルも、すべて共通サイズです。

ロッド本体の仕舞寸法は、筆者が使用してきた4つのモデルを例にとると、下記の通り。
*トップカバーの先端からロッド最下部までの長さ(巻き尺で測定)
- 705X(ベイト):約52cm
- 705H(ベイト):約49cm
- 665M(ベイト):47cm
- 645L(スピニング):約46cm
テレスコロッドを使用していると感じますが、意外と3-4cmの差は大きく、47cm以下のモデルは収納・携帯しやすいと感じます。

ちなみに、セミハードケースを上の写真のように断面で見ると、7cm×8cmで、けっこう大きいケースだということがわかります。
原付バイクへの積載

上の写真は、スーパーカブに積んだボックスに収納された705H。
ボックスは、スーパーカブオーナーに人気のアイリスオーヤマのRVボックス。

カブで釣りに行く時は、基本的にはこのボックスに収納していくわけですが、
- 705X(ベイト):ボックスに入らないのでボックスのフタの上に乗せてネットで固定
- 705H(ベイト):荷物が少なめならなんとかボックスに入る(入らない場合は705Xと同じ)
- 665M(ベイト):余裕を持ってボックス内に収納可能
- 645L(スピニング):余裕を持ってボックス内に収納可能
上記のような感じです。
とにかく、ボックスがあれば、中に入れるかフタの上に収納できるので便利です。

ボックスが無い場合
ボックスが無い場合は、カブのリアキャリアに積んでロープで固定。
または、バックパックに収納して背負って運転する、このどちらかが多いです。

自転車への積載

筆者はクロスバイクでも釣りに行きますが、別売りのリアキャリアを装着し、そちらにロープで固定しています。

リアキャリアがない場合は、バックパックに収納して背負って運転するのが良いと思います。
使用感

バスパラシリーズ導入前は、シマノのバスワンシリーズ(2ピース)を使用していましたが、顕著な差は感じませんでした。
個人的には、キャスト、リトリーブ、トゥイッチ等のアクション、魚とのファイト、いずれもストレスなく操作できています。
グリップ感

グリップ感も特に問題なしです。他に、ダイワのブレイゾンモバイルというテレスコロッドを使っていますが、こちらはコルクが使用されており、素手だと滑りやすいです。
バスパラは滑りやすいこともなく、しっかりとグリップできています。
調子

ブレイゾンモバイルと比較すると、竿は曲がりやすく、よくしなります。
- ブレイゾンモバイル666TMB (5g-18gルアー対応)
- バスパラBXCT-665M (7g-21gルアー対応)
上記のバーサタイルな2種のロッドで、同じワームをライトテキサスリグで使ってみましたが、バスパラの方がボトムや障害物を感じやすかったです。
スピナーベイトやクランクベイトなどの巻物は、ブレイゾンモバイルの方が使いやすく感じます。
投げているルアーの例
BXCT-705H(ベイト)
ハードルアー

ブランド | ルアー | 重さ |
HMKL | アライブベイト(F) | 16.5g |
バークレイ | DEXスピナーベイト DW/TW | 1/2oz表記 全体で約21g |
デプス | Bカスタム DW | 3/8oz表記 全体で約20g |
デプス | スライドスイマー115 | 22g |
上の表は、実際に投げて釣果をあげたルアーの例。
基本的には、12g以上のプラグか1/2表記のスピナーベイトを投げています。
ワーム

ブランド | ルアー | 重さ |
ゲーリーヤマモト | 3.5インチハートテール (3.5gウェイテッドフック) | 17g (フック含) |
ワームも、基本的にはフックも含めて12g以上のものを投げています。
今のところは、ゲーリーヤマモトの3.5″ハートテールで釣果をあげています。
BXCT-665M(ベイト)
ハードルアー

ブランド | ヒットルアー | 重さ |
プライアルルアー (コーモラン) | ファーストスピナーベイト | 1/4oz表記 |
O.S.P | ベントミノー106F | 10g |
10FTU | ポーボーイ シングルブレード | 5/16oz(9g)表記 |
9g前後のプラグやスピナーベイトを投げます。
ワーム

ブランド | ヒットルアー | 重さ |
ゲーリーヤマモト | 6インチジャンボグラブ (ライトテキサス:シンカー5g) | 約13g (シンカー含) |
6インチジャンボグラブのライトテキサスリグで実績あり。
BXST-645L(スピニング)
ハードルアー

ブランド | ヒットルアー | 重さ |
O.S.P | ドゥルガ73F | 4.4g |
メガバス | ライブXスモルト | 3.5g |
HMKL | K-I MINNOW 50SP | 1.6g |
メガバス | X-70 | 約4.5g |
メガバス | X-55(F) | 2.9g |
O.S.P | ベントミノー76F | 4.3g |
ガンクラフト | ジョインテッドクロー70F | 約4.2g (おもり含) |
ラッキークラフト | サミー65 | 5.8g |
メガバス | X-48アクロバットF | 2.7g |
HMKL | K-1ミノー 65SP | 3.2g |
軽いものは1.6g、重いものは5.8g。ただ、やはり3-4gが扱いやすいです。
ほとんどは、小型ミノーを投げています。
ワーム

ブランド | ヒットルアー | リグ/チューニング |
レインズ | レインズスワンプミニ(3.8in) | ノーシンカーワッキー |
ゲーリーヤマモト | 2インチヤマセンコー | ノーシンカー |
レインズ | レインズスワンプJr(4.8in) | ノーシンカーワッキー |
ゲーリーヤマモト | 4インチカットテールワーム | ノーシンカーワッキー |
ゲーリーヤマモト (フィッシュアロー) | 5.5インチ フォールシェイカー | ノーシンカーワッキー |
ジャッカル | ウォブリング 2インチ | ノシンカー マスバリちょん掛け |
ジャッカル | ウォブリング2.5インチ | ノシンカー マスバリちょん掛け |
ジャッカル | RVバグ1.5 in | ノーシンカー マスバリちょん掛け |
ゲーリーヤマモト | 5インチカットテールワーム | ネコリグ/シンカー0.45g |
ゲーリーヤマモト | 3インチシュリンプ | ネコリグ/シンカー0.45g |
フィッシュアロー | フラッシュJスプリット3インチ | ノーシンカー/オフセット#1 |
デプス | サカマタシャッド4インチ | ノーシンカー/オフセット#1 |
ゲーリーヤマモト | 3インチヤマセンコー | ノーシンカーリグ (オフセット#1) |
ゲーリーヤマモト | 3インチヤマセンコー | ネイルリグ (ネイルシンカー0.8g/オフセット#1) |
ゲーリーヤマモト | イモグラブ40 | 0.45gネイルシンカー/#1オフセット |
ゲーリーヤマモト | 6インチカーリーテール | ネコリグ/0.45gネイルシンカー |
小型ワームの、ノーシンカーリグやネコリグが多いです。
初心者が小型ワームで遊ぶには、645Lがコスパが良いと思います。
耐久性

- キャスト
- トゥイッチ&ジャーク
- フッキング
- 魚とのファイト
- ランディング(抜き上げ)
上記のような一連の動作において、ロッドが折れたことはありません。
耐久性に不満を感じたことはなく、問題なく釣りを楽しめています。
これが、耐久性に関しての、筆者の結論です。
トップカバー装着は必須

ロッドの先端にかぶせるトップカバー装着は、必須と思ってください。
これを装着しないで、スーパーカブのボックスの中に入れて、かき回してしまったのが原因で、ロッドの先端が折れました。
バスパラが折れたのは、使用3年目に入った現在で、この一度だけです。
最低限のケアをすれば、折れることはありません。
大きな魚でも問題なし

バスパラで釣った中で最大は、今のところ45cm。705Hを使用したときです。
小場所に行くのがほとんどなので、釣れるのは大きくても40cm台。問題なく戦えています。
バスパラのメリット
- 安い(実勢価格8,000円台)
- 最低限のケアをすれば折れない(安いが耐久性あり)
- セミハードケース付きで運搬時も安心
- 幅広いラインナップ(ワームからビッグベイトまで)
バスパラのデメリット
- セミハードケースはバイク・自転車には大きすぎる
- デザインはイマイチ
- 下栓は取れることがあるので注意
セミハードケースに入れておけば、まず折れることはないでしょう。ただ、バイクや自転車で運ぶとなると、ケースに入れる気になれないほど大きいです。
車・バス・電車などで運ぶときには活躍するでしょう。
おわりに
バスパラ振り出しモデルは、テレスコロッド入門にはちょうどいいと思います。
安いですが、最低限のケアをしながら使えば折れることもなく、しっかりバス釣りを楽しめています。
幅広いラインナップも魅力。ワームのノーシンカーからビッグベイトまで対応可能です。
筆者のように、原付バイクや自転車での釣行をお考えの方は、バスパラに助けられることでしょう。
参考記事
ブレイゾンモバイルは、大手ダイワのテレスコロッド。こちらはバーサタイルモデルなので、スピニングとベイト1本ずつで済ませたい方にはおすすめ。
