使い手のことを考えに考えて作られた「使いやすい」クランクベイト。それが、ニシネルアーワークスの「チッパワRB」。
そこそこのサイズとウェイトがあるものの、巻き心地は軽やかで、ずっと投げていたくなる。そんなクランクベイトです。
そして投げ続けていれば、良い釣果を得られるでしょう。
本記事では、チッパワRBで実際にバスを釣った筆者が、チッパワRBの特徴、使い方、使ってみて感じたインプレをご紹介します。
チッパワRB 概要

ブランド | NISHINE LURE WORKS(NLW) ニシネルアーワークス |
ルアー名 | CHIPPAWA RB チッパワアールビー |
サイズ | 62mm |
重さ | 15g |
潜行深度 | 1.5m-1.6m *フロロ16ポンド使用時 |
フックサイズ | Ichikawa Kamakiri Treble #4 |
付属品 | オリジナルスナップ#1+ |
希望小売価格 | 1,760円(税込) |
名前の由来
名前の由来は、ナイアガラ地方にあるチッパワクリークと言う川の名前。
引用元:NLW公式サイト製品情報ページ
カナダのオンタリオ州在住である西根さんならではのネーミングですね。

RB = Round Bill
チッパワRBのRBは、日本語でいうところの「ラウンドリップ」。
このラウンドリップが、巻き抵抗の軽減に貢献しています。
サイズ感


62mmで、日本のスタンダードなクランクベイトよりかは少し大きめ。
この62mmは、O.S.PブリッツMAXと同じサイズ。
スタンダードサイズのO.S.P「ブリッツ」と比べると、大きく見えますね。
ルアー | サイズ | 重さ |
チッパワRB | 62.0mm | 15g |
ブリッツMAX | 62.0mm | 12.5g |
ブリッツ | 53.0mm | 9.0g |
フォルム

一般的なクランクベイトのような丸みではなく、幅が広めのフラットサイドボディ。
このボディ形状により、ボディの各面でフラッシングを放つ仕様に。
各面のカラーリングが異なるのも、そういった理由ですね。
このボディ形状は、タイトなウォブンロールアクションを実現しています。
ノンラトル
チッパワRBは、ラトル無しのサイレントモデル。
サイレントモデルの方が、ハイプレッシャーなフィールドでも使いやすいですね。
潜行深度
NLW公式サイト表記 | 1.5m-1.6m *フロロ16ポンド使用時 |
NLW動画内の情報 | フルキャストで1.5-1.6m 普通のキャストで1.2m程度 *フロロ16ポンド使用時 |
筆者の実践値 | 1m弱 *ナイロン20ポンド使用時 |
筆者は水に浮きやすいナイロンライン、そして太めの20ポンドで投げていますが、1mには届いていない感じです。
釣果データ
使用ルアー | チッパワRB |
釣れた時期 | 8月中旬 |
累計釣果 | 1匹 |
最大サイズ | 38cm |
平均サイズ | 38cm |
釣り場タイプ | 小規模河川(水路) |
釣り場の水質 | マッディ |

台風の影響で不安定な天気だった日に、38cmの良型が釣れました。
やはり湿った風が吹いたときは、クランクベイトを巻き倒すに限ります。
使用タックル

ロッド | メジャークラフト バスパラ BXCT-705H |
リール | シマノ SLX MGL 70XG (エキストラハイギア) |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 20ポンド |
ロッドは、バイク・自転車移動が多いのでテレスコロッド(振り出し竿)を使っています。
3/8oz〜1.5oz(11g-42g)までのルアーに対応したヘビークラス。

チッパワRB開発者のニシネさんも動画内で触れていますが、ハイギアのリールで速めにまいても、安定的な泳ぎで応えてくれます。

ラインは、ナイロン素材をずっと使っています。
少し大きくウェイトもあるので、太さは20ポンド。
やはり太い方が安心して戦えるし、根掛かりも外しやすいですね。
ダイワ「BASS X ナイロン」は、大容量なのに安くておすすめ。品質も問題なし。
実績のあるルアーカラー

ルアーカラー | 釣果 | 水質 |
マットオレンジタイガー | 1匹 | マッディ |
筆者の経験上、レッド系のルアーはマッディウォーターで効果的。
スポーニングシーズンでなくても効きます。
あとは、個人的に赤いルアーがけっこう好きなので。
ルアーアクション

リトリーブ(ただ巻き)
リアクションバイトを狙い、やや速めに巻いて釣りました。
斜め護岸沿いをゴツッ!ゴツッ!と、ボトムノックさせていたところ、ズシっと重みを感じ、フッキング。

ずっしりした良型が掛かりました。
使ってみて感じたこと
キャスタビリティは良好

15gあるので、飛距離は十分。よく飛びます。
多少の風があっても、キャストアキュラシーに問題なし。
狙った対岸の際に、ピンポイントで着水させることが可能でした。
軽快な巻き心地と泳ぎ

62mm15gのボディにしては、巻き抵抗は軽め。
これは、ラウンドリップが、抵抗を弱めてくれているからです。
大きめのクランクを巻く時の、「力を込めてグリグリと巻く」ことを必要としない、巻き続けられる軽快感がありました。
かといって、巻き抵抗が軽すぎるわけではなく、適度な巻き抵抗とともに心地よい振動を感じながらリトリーブ可能。
巻き抵抗が軽めのため、速めのリトリーブがしやすく、泳ぐチッパワ君はブレることなくしっかりキビキビ泳いでくれます。
根掛かり回避性能は悪くない

沈みもの(木の枝)に当ててみましたが、絡まることなくコツンと当たって弾かれました。
弾けた瞬間、デカバスがドルフィンバイト!で、食いミス・・・。惜しかったです。
軽めのカバーであれば、カバークランキングでも使えそうな感触。
使いやすいクランクベイト

ガタイとウェイトのわりに軽快に巻ける、ベーシックなクランクベイト。
よく飛び、多少のカバーは回避し、ハイスピードでも安定して泳げる。
尖った個性などを目指したものではなく、釣り人が求める基本性能がしっかり詰まった、「使いやすい」クランクベイトです。
おわりに
チッパワRBは、使いやすいクランクベイト。
やや大きめで重さがありますが軽快な巻き心地のため、なかなか釣れない状況でも粘って投げ続けられるアイテムです。
そして、その粘りは、釣果につながります。
ハイプレッシャーなフィールドでも、サイレント仕様なので使いやすいというのもポイント。
迷ったらチッパワRB。
チッパワRBより少し小さめの、O.S.P「ブリッツ」も、使いやすいスタンダードなクランクベイトです。
