スピナーベイトはフック交換できない消耗品。なるべく安く手に入れたいものです。
どのスピナーベイトを選んでいいか迷っている初心者の方や、とにかく安く済ませたい方におすすめなのが、プライアルのファーストスピナーベイト。
600円程度と格安ながら、しっかり釣れてしまう優れもの。
これでサクっと釣ってしまえば、スピナーベイトへの苦手意識がなくなり、釣りの幅が広がるでしょう。
本記事では、入門時からファーストスピナーベイトでたくさんバスを釣ってきた筆者が、このルアーを使った所感、使い方のヒント、感じたメリット・デメリットをご紹介します。
ファーストスピナーベイト 基本情報

ルアー名 | ファーストスピナーベイト |
ブランド | プライアルルアー (株式会社コーモランプロダクト) |
重さ | 3/16oz 1/4oz 3/8oz |
色数 | 7 |
価格 | 税込600円前後 |
プライアルルアーはコーモランのブランド
ネットで検索しても、公式ウェブサイトでの製品情報が見当たりませんでした。
検索していると「コーモラン」と出てきたので、株式会社コーモランプロダクトにメールで確認したところ、「ファーストスピナーベイトは弊社の商品です」と返信をいただきました。
2021年春頃にリニューアル

21年春頃、商品パッケージ、カラーリング、ブレード数(1/4ozのみ)などが変更となり、リニューアルされました。
カラー展開
旧モデル(21年春のリニューアル前)

筆者が確認できているのは上の写真の6色。
正式なカラー名は不明。
現行モデル(21年春頃リニューアル)

- 左上:ブルーバックチャート
- 右上:ピンクバックパール
- 左下:ブラックブルー
- 右下:パールギル

- 左上:チャートバックパール
- 右上:ブラックゴールド
- 左下:ドギツスギル
筆者が確認できている範囲では、上記の7色です。

旧モデルにはありませんでしたが、新モデルはパッケージにカラーが記載されています。
サイズ感

非常にコンパクト。O.S.Pのハイピッチャーに近いサイズ感です。
上の写真は、
- 左上:ファーストスピナーベイト1/4oz新モデル
- 右上:ハイピッチャー3/8oz
- 下:ファーストスピナーベイト1/4oz旧モデル

フックサイズもハイピッチャーとほぼ同じ大きさ。
ブレードタイプ

ウェイト | 旧モデル | 新モデル |
3/16oz | シングルウィロー | シングルウィロー |
1/4oz | シングルウィロー | ダブルウィロー |
3/8oz | ダブルウィロー | ダブルウィロー |
1/4ozはシングルウィローでしたが、新モデルはダブルウィローになりました。
釣果データ
使用ルアー | ファーストスピナーベイト1/4oz フォースとスピナーベイト3/8oz |
釣れた時期 | 6月 7月 8月 9月 10月 |
累計釣果 | 1/4oz:12匹 3/8oz:1匹 |
最大サイズ | 49cm |
平均サイズ | 約27cm |
釣り場のタイプ | 小河川 野池 |
釣り場の水質 | ステイン マッディ |

2022年9月、自己最大記録となる49cmを、3/8ozモデルで釣りました。
2023年8月下旬現在、まだこの最大記録を保持してます。

2021年は、ブレード2枚になった1/4ozの新モデルで、秋に小バスを1匹。
ブレードが2枚になっても実釣力は変わらず、ちゃんと釣れます。

1/4ozモデルは、小バスもちょくちょく釣れます。
使用タックル

ロッド | ダイワ ブレイゾン モバイル666TMB |
リール | シマノ SLX MGL 70XG (ノーマルギア) |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 14lb |
ロッドは、原付バイクや自転車移動の時に携帯しやすいテレスコロッド(振り出し竿)を使用。
5g〜18gのルアーに対応したバーサタイルモデルで、M(ミディアム)クラス相当です。
スピナーベイトはけっこう大きい魚が掛かることが多いので、リールはハイギアの方がファイトしやすいですが、ノーマルギアでも問題なく戦えています。
ラインはナイロンの14ポンド。14あると安心。

実績のあるカラー

カラー | 釣果 |
チャート系 | 10匹 |
キンクロ系 | 1匹 |
ワカサギ系 | 1匹 |
アユ系 | 1匹 |
ほとんどが茶色っぽく濁った池で釣っており、チャート系のカラーがよく釣れています。
カラー選びに迷った時、マッディウォーターで使うならチャート系がおすすめ。
ルアーアクション

基本的にはただ巻きです。
筆者が多用したブレードが1枚の旧モデル1/4ozについては、速めに巻いた時のブレードによる波動が強く、小雨や強風時などのアピール重視の場面で有効でした。
けっこう巻き抵抗が軽いので、はや巻きのリアクションバイト狙いがおすすめ。
釣れたポイント・レンジ

基本的にはシャローエリア全般で、どこでも釣れた感じです。
小河川(水路)で釣った際は、護岸沿いと、沈んでいる障害物まわりでヒットしました。
1/4ozを使ったので、バイトがあったのは表層。水深20〜30cm程度でのバイトがほとんど。
使ってみて感じたこと
夏の雨と風に強い

「風が吹いたらスピナーベイト」という言葉が有名ですね。
この言葉を参考に投げてみましたが、やはり風が強めの日によく釣れています。
風が全くない日にも2匹釣りましたが、この時は雨でした。
やはり静穏無風ではなく、雨や風といった大きな変化があった時に釣れやすいです。
障害物を攻めるのに使いやすい

よく通っている水路に、家電製品、自転車、原付バイクなどが沈められており、それらにタイトについているバスがいるのを知っていました。
他社のスピナーベイトだと倍の値段するので、万が一、引っかかってロストしてもいいように、ファーストスピナーベイトを投げて釣りました。
こういった、障害物にあてにいくような場面で、ロスト覚悟で投げられるのは、激安ルアーの大きなメリットです。
5g(3/16oz)モデルはアピール力弱め

3/16ozモデルはスピニングでも投げられるので、スピニング一本のおかっぱり釣行で使ってみましたが、アピール力がかなり弱い印象でした。
上の写真、左が1/4oz、右が3/16ozですが、ご覧の通りかなりブレードが小さいです。
泳がせてみると、この小さなブレードでは波動も光も弱々しい感じがしました。
水が濁ったフィールドでは、アピール力不足でしょう。
その他
その他、感じたことをまとめると、下記の通り。
- 小柄なサイズ感が小規模な釣り場にはマッチ
- シングルブレード回転時の波動はアピール力あり(旧モデル)
- 巻き抵抗はかなり軽め
- 小柄なので飛距離は出る方
- ワイヤーが変形しやすいため要注意
- 思っていた以上によく釣れる
- 20cm程度の豆サイズから49cmまで釣れる
- とにかくコスパが良い
トレーラーは付けていない

かなりコンパクトなので、トレーラーフックは付けていません。そして、トレーラーワームもなし。
小さいバスも問題なく掛かっているので、大丈夫でしょう。
デメリット
これは、O.S.Pのハイピッチャー 、ジャッカルのドーン、スティーズスピナーベイトなどをしばらく使い、久々にファーストスピナーベイトを投げて感じたことです。
旧モデル3/8ozを久々に投げて感じたのは、リトリーブした時の動きが不安定ということ。
真っ直ぐきれいに泳がず、フラつく感じ。2枚のブレードの回転も、やはりブレてしまいます。

しかし、それでもバイトはあります。実際、落ちパク気味とはいえ、49cmも釣れました。
キレイに泳いでくれないとイヤだという方は、ハイピッチャーなどの動きが安定したルアーを買うことをおすすめします。
安さを優先したい、とにかく釣れればなんでもいい、という方には、このファーストスピナーベイトがおすすめです。
おわりに
2020年の入門時期から、3年連続で結果を残しており、安くて釣れるコスパ最強のスピナーベイトとして、筆者にとっては頼もしいアイテムとなっています。
濁り、雨、風、これらのキーワードに当てはまる場面で、活躍してくれることでしょう。
そして何よりも、一つあたり600円程度という安さが魅力。初心者の味方です。
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