バス釣りで「よく釣れるワーム」の話題になると、必ず出てくるのがゲーリーヤマモトのカットテールワーム。
このワームがあれば、ボウズをくらうことは激減するでしょう。
筆者は、まだ右も左もわからない入門時期に、3.5インチと4インチカットテールワームを使い、オカッパリでたくさん釣ることができました。
本記事では、「ゲーリーヤマモト 4″カットテールワーム」を使ってバスを釣っている筆者が、使用リグ(仕掛け)、釣り方、使ってみて感じた所感をご紹介します。
カットテールワーム 概要
カットテールワームにサイズは7種類ありますが、筆者が実際に使って釣れた3.5インチと4インチについてお伝えします。
商品名 | 入数 | カラー数 |
3.5″カットテールワーム | 10 | 41 |
4″カットテールワーム | 10 | 67 |
3.5インチも4インチも、1パック10本入り。
カラーバリエーションの豊富さも魅力の一つです。
価格
アイテム | 価格 |
3.5″カットテール | 891円/パック |
4″カットテール | 990円/パック |
上記は、某釣具店の価格(2023年9月10日時点の情報)。
値上がりして1パックあたり1,000円近くになってきました。
サイズ感
3.5と4インチの、長さの差は約1cm。
4インチの方がボディが少しだけ太いです。
いずれも、20cm程度の小バスでもパクッと喰えるサイズ。
重さ
サイズ | 1本あたりの重さ |
3.5インチ | 約2.3g |
4インチ | 約3g |
遠投とまではいきませんが、ノーシンカー(オモリ無し)でもスピニングタックルで十分な飛距離は出ます。
少なくとも小規模な野池や河川では問題なし。
形状・フォルム
いわゆるストレートワームの部類に入るのですが、完全なるストレート形状ではなく、なんといっても先端が特徴的。
ワームの名前にもなっていますが、カーリーテールをカットしたことから生まれたワームです。
釣果データ
使用ワーム | 3.5″カットテール 4″カットテール |
使用リグ | ノーシンカーワッキー ネコリグ ジグヘッドワッキー スプリットショットリグ |
釣れた時期 | 6月 7月 8月 9月 10月 |
累計釣果 | 23匹 |
最大サイズ | 31cm |
平均サイズ | 約22cm |
釣り場タイプ | 野池 小河川(水路) |
釣り場の水質 | クリア ステイン マッディ |
暖かい時期に小型の魚がよく釣れる印象。
対応するリグ(仕掛け)も豊富で、ライトリグで遊ぶのに適したワームです。
もちろん、釣果もしっかりついてきます。
使用タックル
ロッド1 | シマノ BASS ONE XT 263L-2 |
ロッド2 | メジャークラフト バスパラ BXST-645L |
ロッド3 | ダイワ ブレイゾンモバイル 646TLS |
リール1 | シマノ ネクサーブ 2500S |
リール2 | シマノ セドナ 2500S |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 6lb |
上記は、今までに使ってきたタックルで、いずれも初心者用の安い機種です。
2ピースロッドなら、シマノのバスワンシリーズがおすすめ。
最近では原付バイク・自転車移動が多いので、バスパラやブレイゾンモバイルといったテレスコロッド(振り出し竿)の出番が多くなってきました。
リールは2500番台の安物。
ラインは、ナイロンの6lb。
ナイロンはクセがつきにくく、ライントラブルが少ないため初心者にはおすすめ。
ノーシンカーワッキーリグ
王道は、ノーシンカーワッキーリグ。ほとんど、最初のフォールで勝負が決まります。
筆者も、入門時期に多用してたくさん釣ることができました。
これからノーシンカーワッキーリグを覚えたい方は、下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
使用フック・フックサイズ
フック | ハヤブサ フィネスガードダブルハードガード |
サイズ | #4 |
「ハヤブサ フィネスガード ダブルハードガード」はガード付きで、多少の根掛かり回避性能があるフック。
ネコリグ
ネイルシンカーをワームの頭に埋め込み、マス針を刺したネコリグでも釣っています。
ボトムを攻められる簡単な仕掛け。
これからネコリグを覚えたい方は、下記の記事をご覧ください。
使用フック・フックサイズ
フック | ハヤブサ フィネスガードダブルハードガード |
サイズ | #4 |
上で紹介した、ノーシンカーワッキーと同じく、「ハヤブサ フィネスガード ダブルハードガード」。
使用ネイルシンカー・重さ
ネイルシンカー | スタジオワンハンドレッド タングステンネイルシンカー |
重さ | 0.3g 0.45g |
「スタジオワンハンドレッド タングステンネイルシンカー」が安いので、いつもこれ使っています。
重さは1.2〜1.3gが基準
試しに軽いものからと思い、0.3gと0.45gを使いましたが、直近では、0.9g〜1.3gくらいのシンカーを使うことが増えてきました。
- 風の有無
- 水深
- 求めるワームの動き
- フィールドの形状
- どのくらいのテンポで探りたいか
といった要素をもとに、状況に合わせて重さを変えてみましょう。
ジグヘッドワッキーリグ
ジグヘッドを真ん中あたりにブッ刺したリグ。
基本的にはジグヘッドワッキー専用のフックを使います。
使用フック・フックサイズ
フック | ジャクソン エグジグ ワッキーヘッド ノーマル |
重さ | 1/16oz(1.8g) |
「ジャクソン エグジグ ワッキーヘッド ノーマル」は、1本ガードが付いており、多少の根掛かり回避性能があるジグヘッドです。
スプリットショットリグ
ワームから数十センチ離れたラインに、スプリットショットと呼ばれるオモリを噛ませたリグ。
令和では、使う人が減ってきている印象ですが、すごくよく釣れます。
使用フック・フックサイズ
フック | エスエスフック ワーム19 |
フックサイズ | #1 |
「デコイ エスエスフック ワーム19」は、ライトリグ向けに設計されたスピニング専用のフック。
#1はライトリグでよく使うサイズです。
使用スプリットショット・重さ
スプリットショット | プロズファクトリー ラバースプリットショット |
重さ | 1g |
「プロズファクトリー ラバースプリットショット」は、スプリットショットの割れ目の中に、ラバーが施されたもの。
ラインを傷つけにくく、噛ませやすい仕様。また、再利用できるというメリットも。
重さは1g〜2gくらいが、最初は使いやすいでしょう。
スプリットショットの位置
筆者は、ワームから20cm程度の位置に噛ませています。
実績のあるワームカラー
カラー | 釣果 |
042 ウォーターメロン(ソリッド) | 9匹 |
194 ウォーターメロンペッパー | 6匹 |
297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク | 3匹 |
156 チャート/ペッパー(キウイカラー) | 2匹 |
020 ブラック(ソリッド) | 1匹 |
302 レッド/ブラック&レッドフレーク | 2匹 |
入門時はウォーターメロン系を多用し、よく釣れました。
クリアからマッディまで水質を問わず釣れる万能カラーです。
初めて買うにあたり、カラーで迷ったらウォーターメロン系がオススメ。
マッディな釣り場に行くことが多い方には、下の記事が参考になるかもしれません。よろしければご覧ください。
ルアーアクション
ノーシンカーワッキー
- フォール
- リフト&フォール
無風または弱風の時に、フォールでよく釣れます。
ゆらゆらと自発的に揺れながら落ちていくので、バスが思わず口を使ってしまいます。
着底まで反応がなければ、ロッドでしゃくってリフトすればOK。
このリフト&フォールを繰り返していれば釣れます。
着水後、フォール中にラインがヨコに走ったり、着底したタイミングで動かしたらバイトしていたり、アタリ方も様々で楽しいですね。
ネコリグ
- ボトムでちょんちょん動かす
- ボトムバンピング
- リフト&フォール
ワームの先端(頭)にネイルシンカーを差し込んだネコリグでは、水底で餌をついばむ小魚やエビなどをイメージしながら、ボトムでちょんちょんと動かしました。
シェイク、またはボトムバンピング的な動きですね。
リフト&フォールを混ぜることもあります。
ジグヘッドワッキー
- シェイクしながらタテ・ヨコに泳がせる
- リフト&フォール
チョンチョンとロッドでシェイクしながら、ヨコ方向に泳がせたり、タテにリフト&フォールで動かします。
上の写真のバスは、スキッピングでカバーの下に入れて、ワンテンポしてからバイトがありました。
おそらくフォールし始めたタイミングで食ったと思われます。
スプリットショットリグ
- リフト&フォール
- 中層スイミング(シェイク&トゥイッチ)
ノーシンカーワッキーと同様に、最初のフォールで勝負がつく場合が多いです。
ロッドを上下にシェイクしながら中層を泳がせることもできるし、トゥイッチすれば意外とベイトフィッシュ的なアクションを出せます。
使ってみて感じたこと
ボディの揺れとフォールがキモ
フォールをさせたら、右に出る者はいない
カットテールはフォールが強く、カットテールほどフォールで効果的なワームはないんじゃないかと思うほどです。
特にノーシンカーワッキーとジグヘッドワッキーを使っていると感じるのが、ボディの揺れ。
何もしていなくても、フォール中に自発的にユラユラ・クネクネと揺れながら落ちていきます。
ジグヘッドワッキーでシェイクすれば、プルプルとくねりながら、生命感あふれる揺れを披露。
フォール中にバイトが多いのは、この揺れによるアピールが効いているからでしょう。
ハイプレッシャーに打ち勝つ
いつも釣り人で賑わっているハイプレッシャーな野池にて、他のアングラーがいる中でも貴重な1匹をもたらしてくれたのが、カットテール。
良型が多く釣れるわけではありませんが、とにかく1匹欲しい場面で頼りになるワームです。
こういったフィネスなアプローチが効く場面もありますね。
その他
- スピニングタックルで扱いやすい重さ・サイズ感
- どのリグもフォールで勝負が決まることが多い
- ネコリグはボトムでちょんちょんと動かすべし
- ウォーターメロン系のカラーなら水質問わず釣れる
- 初心者でも簡単に釣れる
本当によく釣れるので、4インチカットテールを投げてもダメだったら、諦めがつくレベルです。
3.5インチと4インチの使い分けは?
個人的には、3.5インチと4インチに大きな差は感じておらず、現在では4インチ一択
迷ったら4インチを買っておけば間違いないでしょう。
というのも、3.5でも4でもアピール力に大差がなく、釣れる魚のサイズも同じだったからです。
とある野池で、3.5インチと4インチ両方を投げまくった時期がありましたが、「4インチよりも3.5インチの方が釣れやすい」とは感じませんでした。
おわりに
「ゲーリーヤマモト 4″カットテールワーム」は、水中に放り込むだけでも釣れる、入門者・初心者に優しいワーム。
スピニングタックルで扱いやすく、特別なテクニックも必要なく、入門時期の筆者でもよく釣れたワームです。
個人的には、梅雨から夏の水位が高い時期に、ノーシンカーワッキーでフワッと漂わせゆらゆらフォールさせるのがおすすめ。風の無い時に試してみてください。
慣れてきたら、ネコリグでボトムを攻めてみましょう。底でちょんちょん動かすだけです。
「カットテールを使ってバスを釣れない人はいない」と思えるほど、信頼できるワームです。
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