スーパーカブに積むボックス、いわゆるホムセン箱の代名詞的なアイテムが、アイリスオーヤマのRVボックス(密閉カギ付き)。
これを、ホンダのスーパーカブ110(JA07)に積んで釣りに使ってみました。
2年近く釣りに通って感じたのは、一度使い始めたら手放せないほど便利ということでした。
本記事では、カブヌシとアングラーの目線で、RVボックスを使ってみた所感、気づいたメリット・デメリットをご紹介します。

「密閉RV BOXカギ付き」概要
※本記事で使用しているボックスの写真について→ボックスに取り付けてあるシルバーのリング状の金具は、ツーリングネットのフックをひっかけるためのもので、筆者が取り付けたものです。
基本情報

ブランド | アイリスオーヤマ |
商品名 | 密閉RV BOXカギ付 |
型番 | 460 |
カラー展開 | ・グレー/ダークグレー ・グレー/ダークグリーン |
サイズ | 外寸:455×361×351mm 内寸:360×285×290mm |
耐荷重 | フタ80KG |
主要素材 | 本体:ポリプロピレン バックルワイヤー部:ステンレス カギ:スチール パッキン:EVA |
容量 | 約30L |
実勢価格
筆者はホームセンターで探してみたのですが見当たらず、Amazonで購入しました。
2023年7月24日時点、Amazonでは最安で3,000円(送料無料)となっています。
製品の写真(他の角度)
※リング状の金具は自分で取り付けたものです。また、色はグレー/ダークグレーです。



カギ×2
カギは2個付属されています。

頑丈な造り

全体的に頑丈な造りとなっています。
特にフタは、耐荷重80kgとあってかなり分厚く強い印象。
パッキン付きで防水もバッチリ

フタを縁取るようにパッキンが詰められており、密閉可能です。
水やホコリを完全シャットアウト。
2年近く使っていますが、雨に降られても、水の侵入はありません。
フタはしっかりロック可能

上の写真のように、金具を引っ掛けてパチンとロックできます。
ガッチリ固定されるので、バイクで走行中にフタが開いてしまうことはありません。
カギ付きで施錠可能

簡易的なものですが、一応カギ付きで施錠可能です。
パッと見で泥棒は避けてくれるかも?って程度に考えておくべし。
ベルト穴付き

このベルト穴は、超重要。

このベルト穴に荷締めベルトを通すことで、ボックスをスーパーカブのリアキャリアに簡単に取り付け可能。
収納力


- 大容量30リットル
- ジェット型ヘルメット+500mlペット7本が入る
- 2Lペットボトル×6本でも余裕あり
ジェット型ヘルメットがすっぽり入る大容量。(*ヘルメットはZENITH(YJ-20)のSサイズ)
標準的な原付スクーターのメットインよりもだいぶ広々してます。
写真を見れば、かなりの大容量ということがわかります。
スーパーカブへの取付は簡単か?
取り付けには様々な方法がありますが、ベルト2本があれば、5分程度で簡単に取り付け可能です。
詳細は、下記の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

釣り具の収納・積載
バス釣り

パンパンの釣り用バッグとテレスコロッド1本なら、かなり余裕あり。
これだけで身軽な状態で釣りに行くことも可能。

- レインジャケット
- 予備のライン
- 500mlペットボトル
上記3点を空いたスペースに入れてみましたが、まあ無理なく入る感じです。

最後に、スピニングロッド1本を追加してみましたが、なんとか入りました。
ちなみに、フタもしっかり閉まります。
まとめ
入る釣具 | スペースの余裕度 |
釣り用バッグ テレスコロッド1本 | かなり余裕あり |
釣り用バッグ テレスコロッド1本 レインジャケット 予備ライン 500mlペットボトル | 無理なく入る |
釣り用バッグ テレスコロッド2本 レインジャケット 予備ライン 500mlペットボトル | ギリギリ入りフタもしっかり閉まる |
ちなみに、写真で収納しているのは、アブガルシアのランガンメッセンジャーバッグ2。
テレスコロッドは、ダイワのブレイゾンモバイル646TLS(スピニング)と666TMB(ベイト)。
インプレ記事もあります。下記よりご覧いただけます。


フタの上に載せられるもの

- ランディングネット(二つ折り)
- パックロッド(ハードケース)
- テレスコロッド
筆者は上記のアイテムを載せることが多いです。
バイク用のツーリングネット(デイトナ製Mサイズ)で固定していますが、フックをひっかける金具(アイボルト)はホームセンターで買ってきて自分で取り付けました。
金具の取り付け方法については、下記の記事にまとめています。

以上のように、ロッド&リール、釣り用バッグ、ランディングネットの全てが、ボックスの中と上に収まるので、非常に便利です。
小物釣り・エサ釣り

タナゴやクチボソなどの小物釣り・エサ釣りの道具一式は、かなり余裕を持って収納可能。
上の写真、入れているのはザックリ下記のとおり。
- 道具ケース(メイホウ ウォーターガード36)
- ティムコ 幸釣二三四(コンパクト延べ竿)
- OGK 小魚名人(コンパクト延べ竿)
- バンドック 折りたたみザブトン
- プロマリン EVA反転バケツ
延べ竿さえコンパクトなものにすれば、必要な道具が全て入ります。

渓流釣り(ルアー)

ボックスの中には、下記のものが入ります。
- リトルプレゼンツ 防水バックパック
- テレスコロッド(ダイワ ワイズストリーム56TL)
- スミス ミニラバーネット コルク40
- GoPro撮影機材一式
ちなみに、防水バックパックには、ルアーやフォーセップといった小物・アクセサリー類が入っているので、大きな荷物以外は全て収納可能。
ボックスに入れることを想定して、ランディングネットをかなり小型なものにしています。

フタの上に載せるもの

- リトルプレゼンツ ウエストハイウェーダー
- リトルプレゼンツ 防水ラゲージシート
フタの上には、ウェーダーを載せ、日焼け防止のために防水ラゲージシートを被せています。
もうひとつ、場所をとってしまうのが、ウェーディングシューズ。
これは、カブの前方に取り付けたバスケットに収納しています。

メリット
カブヌシ兼アングラーが感じた、このボックスのメリットは下記の通り。
- 安い(Amazonで2,400円だった)
- 頑丈なのでボックスの中なら釣り道具破損の心配なし
- 荷締めベルト用の穴があるのでリアキャリアへの取付がラク
- 雨に降られてもボックス内は濡れない
- カギ付きなので盗難面で多少の抑止力がある
- 大容量で釣具一式や雨具の収容・積載が可能
- フタの上に大きな釣り道具を載せられる
- 釣り場に着いたらヘルメットやグローブ等を入れておける
- コンビニ休憩の時にテーブルとして使える(立食)
釣り人にとっての最大のメリット
ロッド(竿)さえコンパクトなモノにすれば、たいていの釣具一式が収納・積載可能
カブヌシにとっての最大のメリット
ベルト穴があるので荷締めベルト2本があれば簡単にリアキャリアに固定可能
デメリット
カブヌシ兼アングラーが感じた、このボックスのデメリットは下記の通り。
- フタがとれやすい
- 貴重品の保管には向かない(こじ開けられる)
- シートに座った時に少し窮屈に感じる
- リュックやバッグを背負いづらい
- ロッドの収容には注意が必要(キャップやカバー必須)
- 停車時はセンタースタンド使用がメインとなるので少し面倒
- ランディングネットは入らないため、DIY加工が必要
デメリットの補足説明
フタがとれやすい

使っているうちに、外れやすくなります。
サイドスタンドを使って停車すると、外れて落ちてしまいます。
フタと本体をワイヤー等で固定することで対処可能です。
貴重品の保管には向かない

カギをかけた状態でも、男性なら力を入れて無理やりこじあけることが可能。
最悪、取られても平気なものを収納しておくべきでしょう。
カギはお守り程度と思っておいたほうが吉。
ロッドの収納には注意

釣り場から釣り場へ移動する際、短い距離だからと思い、テレスコロッドにキャップやカバーを付けない状態でボックスに収納して、ロッドの先端が折れてしまいました。
おそらく、走行中ではなく、ボックスの中を漁っている時に負荷がかかって折れたのだと思います。
「ボックスの中だから安心」という油断は禁物でした・・・。
おわりに
アイリスオーヤマの「密閉RV BOXカギ付き」は、スーパーカブをはじめとした、バイクに載せるボックスとして非常に人気があります。
アングラーにとっては、釣りに必要な道具一式を収納・積載が可能な超便利アイテム。
個人的には安価なボックスなので、躊躇なく穴を開けられるのも良いところだと思います。
ご自身の釣り・アウトドアスタイルに合わせてカスタムし、バイクに載せて使ってみてはいかがでしょうか。
ベルト2本で簡易的な固定をしていますが、結局は便利すぎて、ボックスを外して出かけることはほぼほぼありません。
品名は違うものの、仕様は同じ「ブラック/オレンジ」もあります。
ボックスの取り付け方法(カブのリアキャリア)
ベルト2本で固定する方法なら、5分もあれば取り付け可能。
下記の記事で解説しています。
