ゲーリーヤマモトを代表するシャッドテールワームが、ハートテール。
3.5インチハートテールは、オリジナルの5インチと比べると扁平なボディが特徴的で、小規模なフィールドでも使いやすいサイズ感となっています。
「根掛かりしにくい」+「ナチュラルなアクションでアピール」という二つのメリットが活きる場面は必ずあるでしょう。
ぜひ、巻物のローテーションに組み込んでおきたいアイテムです。
本記事では、3.5インチハートテールを使いバスを釣った筆者が、このワームの特徴、使い方、使ってみて感じたことをご紹介します。
3.5インチハートテール概要

ブランド | ゲーリーヤマモト Gary YAMAMOTO |
ルアー名 | 3.5インチハートテール 3.5”HEART TAIL |
カラー数 | 10色 |
入数 | 5本/1パック |
推奨フックサイズ | オフセット#3/0〜4/0 |
赤いハートマークの中に書かれた3.5″とブリスターパックが目印。
実勢価格
下記は、いずれも2023年8月29日時点の情報。
筆者が通う釣具店では、1パックあたり税込1,435円。
Amazonでは1,169円(送料別)が最安ですが、送料を含めると割高に。
重さ

重さは、約12.8g。
サイズ感・フォルム

上の写真は、オリジナルの5インチハートテールとの正面から見た比較。
あきらかに、3.5インチのボディは扁平型ですね。

フォルムは、ベイトフィッシュをイメージしたシャッド型。
泳ぐ時はテールをふりふりしてアピールします。
オリジナルの5インチの方が、タテの長さが目立ちますね。
3.5インチの方は、幅広いポッチャリ型。

そして名前の通り、ハート型のテールが特徴的。
テールのサイズも、5インチと比べると二回りくらい小さくなっています。

お腹側には、深めのスリットのような凹みがあり、フックのセッティングがしやすくなっています。

3.5インチといっても、ボリューム感はかなりのもの。
4インチグラブと比較してみると、その差は歴然。
釣果データ
使用ワーム | 3.5インチハートテール |
使用リグ | ウェイテッドフックリグ ノーシンカーリグ |
釣れた時期 | 8月下旬 11月下旬 |
累計釣果 | 2匹 |
最大サイズ | 30cm |
平均サイズ | 27cm |
釣り場タイプ | 小河川(水路) |
釣り場の水質 | マッディ |
寒さが厳しくなり始めた11月下旬は、ボトムにいるであろう魚の頭上を泳がせたく、ウェイテッドフックを使いました。
8月下旬はノーシンカーリグで。

初フィッシュは、24cm。
想定していたよりも小さかったのですが、このくらいのサイズでも喰ってくることがわかったので、収穫です。

2匹目は、想定していたブリっとした30cm。
やはりこれくらいのサイズが平均的になってくると予想してます。
使用タックル

ロッド | メジャークラフト バスパラ BXCT-705H |
リール | シマノSLX MGL 70XG (エクストラハイギア) |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 16lb/20lb |
原付バイクか自転車移動なので、携帯に便利なテレスコロッド(振り出し竿)を使用しました。
3/8oz-1.5ozのルアーに対応したHクラス(ヘビークラス)のテレスコロッドです。

3.5インチハートテールは12g以上あるので、バランス的にも喰ってくる魚のサイズ的にも、太めのラインで準備しておきたいところ。
ウェイテッドフックリグ

オフセットフックにオモリが付いたウェイテッドフックをセットした、ウェイテッドフックリグ。
中層〜ボトム付近を狙いたいときに便利です。
使用フック・フックサイズ

ハヤブサのハイパートルネードウェイテッド(公式サイト)。伊豫部健さんプロデュースの商品です。
フックサイズ:#4/0
重さ:1/8oz(3.5g)
初めて使いましたが、初のフッキングでしっかり掛かりました。
ノーシンカーリグ

オフセットフックをセッティングした、ノーシンカーリグ。
表層のただ巻きに向いています。
使用フック・フックサイズ
スミス GYオフセットフック。
フックサイズ:#3/0
こちらも初のフッキングでしっかり決まりました。
実績のあるカラー

カラー | 釣果 | 水質 |
341N/000 ダークブラウンブルーギル(ノンソルティ)/クリアー | 2匹 | マッディ |
2匹とも、カフェオレを少し薄めたような強い濁りの水路で、このカラーで釣れました。
筆者の経験上、341ダークブラウンブルーギルは、強めの濁りにも効くカラーです。

ルアーアクション

ただ巻き(スイミング)
2匹とも水路の際に着水させ、巻き始めてすぐのバイト。
1匹は、対岸に着水させてタテ方向に巻き、2匹目は、斜め護岸沿いにヨコ方向に巻きました。
巻く速度は、やや遅め。
着水音で気づいてから、泳ぎ出しでリアクション的にバイトしたのでしょう。
筆者と同じくシャッドテールワーム初心者の方は、シンプルに巻いて誘いましょう。
使ってみて感じたこと
*あくまで筆者の使用タックル、リグ(仕掛け)、フィールド等の条件で感じたことです。参考程度にご覧ください。
3.5インチは小規模フィールド向き

筆者は小さな野池や河川(水路)をメインフィールドとしており、「30cm以上が釣れれば御の字」的な釣りをしています。
もちろん40アップを釣りたくて投げたのですが、初めて釣れたのは24cmでした。
しかしながら、25cmクラスでも釣れることがわかったため、3.5インチは小規模フィールドで楽しめるサイズ感だと感じました。
躍動感のあるアクションでアピール

水の抵抗を受けると、一番の特徴であるハート型のテールを振って、ハイピッチなウォブリングアクションで誘います。
テールだけでなく、ボディも多少のローリングをし、生きているような躍動感のあるアクションを披露。
プラグと違い音は出さないものの、シルエット、水押し、ウォブンロールのナチュラルなアクションで騙せます。
ウェイテッドフックの所感

*ハイパートルネードウェイテッド(#4/0、3.5g)を使ってみての所感です。
水深50cm程度を巻ける

ナイロン16lb+3.5gウェイテッドフックで、やや遅めにゆらゆらと一定のスピードで泳がせると、水深50cm前後を引くことができます。
晩秋以降の低水温・減水期の河川であれば、ボトムにいるバスでも届く距離感になるでしょう。
飛距離は出るが着水音が大きくなる
小規模フィールドであれば、力まずにキャストしてもストレスなく必要な距離に到達できます。
しかしながら、ウェイテッドフックということもあり、どうしても着水音は大きめになってしまいます。
ノーシンカーリグの所感

- 表層をゆっくりと引き波を立てながら誘える
- 水面でテールの音で誘うバジングも可能
- 飛距離は十分
- ゆっくりめに泳がせるナチュラルアピールが得意
暖かい時期はノーシンカーリグの出番が増えそうです。
タフった時のナチュラルアピールが良さげ

2匹とも、季節は違えど「晴れ+風なし」というタフコンディションで使用しました。
「クランクベイトでは少し強いかな?まずはハートテールで探ってみよう」と思いチョイスし、釣果を得られました。
風が吹いてきたらスピナーベイトやクランクベイトに切り替えるとか、そういう使い方ができるので、巻物ローテーションの中に組み込んでおきたいアイテムです。
スナッグレス性能に助けられる

巻き物の中でも、特にクランクベイトなどのプラグ類は、根掛かりがつきもの。
その点、このハートテールはシングルフックが上向きで、しかも背中にピタっと張り付いている(もしく埋まっている)ので、スナッグレス性能が抜群なわけです。

水路には、捨てられた自転車や家具、木の枝など様々な障害物があり、こういった敵を気にせずにテールをフリフリしながら無双できるのは大きなメリット。
ストラクチャーをスルリとかわして手元に帰ってきてくれます。
おわりに
3.5インチハートテールは、躍動感のあるアクションが魅力。
小規模フィールドでのオカッパリでも使いやすいサイズ感で、豆サイズより上のサイズを狙うのにちょうど良いでしょう。
クランクベイトなどのプラグではアピールが強すぎる、根がかりしやすいポイントに投げたい、こういった場面で使いやすく、おすすめです。