ビッグベイトの代名詞とも言えるガンクラフトのジョイクロシリーズ。そのダウンサイジング版の末弟が「ジョインテッドクロー70」。
スピニングタックルで投げられる手軽さが魅力です。
フローティングモデルをスーパースローシンキングにチューンして、オカッパリで関東の小規模河川に潜むバスを狙ってみました。
ウェイトチューンや使い方、使ってみた所感などをご紹介します。
ジョインテッドクロー70概要

ブランド | ガンクラフト (GAN CRAFT) |
ルアー名 | ジョインテッドクロー70 (JOINTED CLAW 70) |
タイプ | フローティング シンキング |
サイズ/長さ | 70mm |
重さ | フローティング:4.1g シンキング:4.6g |
フックサイズ | フロント:#12 リア:#14 |
定価(税込) | 2,860円 |
サイズ感

70というのは、テールを含めたサイズ。ボディ部分は約65mmしかありません。
メガバスのX-70と比べるとわかりやすいですね。なので、本当に一口サイズのベイトフィッシュです。

ジョイクロ128と比べるとかなりの差があり、いかにミニマムなサイズかがわかります。
フォルム(形状)

フォルムは、典型的な日本のベイトフィッシュに近いので、バスからしたら違和感がないはず。
一般的なショートリップのミノーよりも体高があります。
釣果データ



使用ルアー | ジョインテッドクロー70 フローティングモデル |
釣れた時期 | 5月 9月 10月 11月 |
累計釣果 | 13匹 |
最大サイズ | 24cm |
平均サイズ | 約20cm |
釣り場のタイプ | 小河川 |
釣り場の水質 | クリア ステイン マッディ |
まだ良型は釣れていませんが、小型がそこそこ釣れてくれています。
水の流れがある方が、アクションを活かしやすいので釣れやすい(操りやすい)と感じました。
野池よりも河川での使用がおすすめです。
使用タックル

ロッド1 | シマノ BASS ONE XT 263L-2 |
ロッド2 | ダイワ ブレイゾンモバイル646TLS |
リール | シマノ セドナ2500S |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン 6lb |
基本的には安価な初心者向けタックルです。
ブレイゾンモバイルはテレスコロッド(振り出し竿)ですが、バイク移動が増えてきたので使っています。

ウェイトチューン
ウェイトシールを貼って、サスペンドに近いスーパースローシンキング仕様にして釣りました。
ゆっくりと、そろーりと、沈んでいく感じです。
水温や水流の加減によっては、サスペンドに近い状態になります。
*ルアーの沈み方は、ラインの素材・太さ、水温、水流の有無などによって異なります。ご自身の条件に合うように微調整してみてください。
使用ウェイトシール

ガンクラフトのウェイトチューニングシール「シンキングヘルパー・N」
を貼りました。
ウェイトシールの重さ

約0.125gを貼りました
1枚あたり0.5gのシンキングヘルパーをハサミで4等分に切ったものです。
ウェイトを貼る位置

フロントフックの少し後ろ、お腹に1枚。
マーカー(目印)は必要

ルアーの背中がダーク系カラーの場合、マッディウォーターの水中では見えづらくなってしまいますが、マーカーで視認性の大幅UPが可能。

ティムコの「ルアーインディケーター フリーカット」を適当な大きさに切り、頭の少し後ろに貼っています。
ルアーのサイズに合わせて自由な大きさにカットできるのでおすすめです。
実績のあるカラー

カラー | 釣果 |
邪鮎 | 13匹 |
現在のところ、全て邪鮎カラー。かなりキレイな塗装のナチュラルカラーですね。
ルアーアクション
いくつかのパターンがありますので、紹介します。
パターン1

実際にフィールドでよく目にするオイカワやタモロコをイメージして、護岸沿いに、ルアーを流れに逆らうように泳がせました。上流に向かってのぼっていくイメージです。
泳がせながら、時おり軽くトゥイッチを入れて、S字ターンやヒラ打ちアクションを入れました。

この時に見せる、水を切る動きや明滅が非常にリアルなので、バスは本物のベイトフィッシュと間違えてバイトしてきたのでしょう。
パターン2

マッディリバーの、水門まわりで釣りました。
この水門には、新鮮な水とベイトフィッシュが流れ込んでくるので、待ち伏せするバスが多くいます。

ジョイクロ70を流れに逆らうように水門に向かってゆっくり泳がせて、止めて、を繰り返しました。
止めた時(ステイ中)に、バスが興味津々な様子でジョイクロ70を見にきたので、クイっとロッド動かして、バスの目の前でジョイクロを逃したところ、反射的に追ってバクっと喰らいました。
パターン3

パターン1とほぼ同じ釣り方。唯一の違いは、水の流れに逆らって泳がすのではなく、水の流れと同じ方向に泳がせていた、という点。
パターン4

護岸から対岸へキャスト。着水後、ゆっくりとタダ巻きで泳ぎ始めてすぐにバイトがありました。
パターン5

キャスト後、ルアーを全く操作せず上流から下流へ水流に乗せて漂わせる、いわゆるドリフトってやつですね。

川をよく観察していると、意外と流れに乗って上流から移動してくる魚もおり、バスにとっては割と自然なベイトの動きだったのかもしれません。
使ってみて感じたこと
あくまで筆者の使用したタックル、ウェイトチューン、フィールド等の条件で感じたことです。参考程度にご覧ください。
ただ巻きは遅めに

やはり、7cmクラスのプラグとしては、他のプラグにはない独特なリアルな泳ぎをします。
ただ巻きでキレイにくねくね泳がせるなら、遅めに巻いた方が良い動きだと感じました。
サーチベイトとしてのポテンシャル有

ジョイクロ178と128を泳がせていると、たくさんバスが近づいてきますが、これは大きくて目立つからだと思っていました。
しかし、ジョイクロ70もかなりの回数チェイスがありました。かなりバスの興味を引くようですので、サーチベイトとしても使えそうです。
スレバスもジョイクロ70には慣れていない

ジョイクロ70を初めて投げた日、2〜3時間投げて釣れたのが1匹、バラしたのが1匹、キスバイト2回、チェイス5回以上でした。
関東のハイプレッシャーなフィールドとはいえ、ジョイクロ70を投げている人はあまり見かけません。
おそらくスレたバスにとっても新鮮に映ったのではないかと推測しています。
ラインとフックが絡まりやすい

これが、筆者が感じたジョイクロ70使用上の最大のデメリットです。
ただ巻きしている分には起きないのですが、強めのトゥイッチでアクションを入れると、高確率でラインとフックが絡まってしまいます。
ゆっくり動かし軽めのトゥイッチで使ったところ、絡まる回数は減りました。
水流を上手く使えると釣れやすい

11月上旬に、クリアウォーターで流れの速い川で釣った時は、小型プラグでコバスの数釣り(合計21匹)を楽しめたのですが、ジョイクロ70Fで6匹釣れました。
速い水の流れに乗せて泳がせてあげた方が、ジョイクロのリアルな動きが活きて、バスを騙しやすいと感じました。
操作は難しい。が、楽しい。

何も考えずに投げて巻いているだけでたくさん釣れるルアーではないと思います。
しかしながら、自分なりにリアルな動きを求めて、試行錯誤しながら操作するのが楽しいです。
やっぱり釣れるとめっちゃ嬉しい

同じ7cmクラスのミノーでもちょくちょく釣っていますが、ジョイクロで釣った時は、いつもより嬉しかったです。
やはり、”ジョイクロで釣った”喜びは格別。
おわりに
「ジョインテッドクロー70F」は、他の7cmクラスのプラグにはない、リアルな見た目やアクションが魅力的です。
操作は簡単ではありませんが、「試行錯誤してリアルな動きを出して釣る」までのプロセスを楽しめる方にはおすすめのルアーです。
いつもの釣りに飽きてきたら、試してみてはいかがでしょうか。
スピニング1本のおかっぱりでも気軽に楽しめるのでおすすめです。
ワームでもジョイクロらしさを楽しむのであれば、シェイプス2.5がおすすめです。
