O.S.Pのベントミノーは、バナナのように曲がったボディが特徴的。ボリューム感のある106Fのアピール力は、かなりのもの。
水面が騒がしくなる夏、オカッパリでベントミノー106Fを使い、バスを釣ってみました。
使ってみた所感、使い方、釣り方などをご紹介します。
ベントミノー106F概要

基本情報
品名 | ベントミノー106F (BENT MINNOW 106 F) |
メーカー/ブランド | O.S.P (オーエスピー) |
サイズ/長さ | 106mm |
重さ | 10g |
タイプ | フローティング |
フックサイズ | #5 |
カラー展開 | 26 |
定価(税込) | 1,980円 (*アバロン使用カラーのみ2,310円) |
発売年月 | 2010年7月 |
潜行深度
公式サイトのグラフによると、最大で50cm程度。
サイズ感

ベイトフィッシュで言えば、ワカサギやオイカワに近いサイズ感ですね。

同じO.S.Pのミノーシリーズと比べてみると、ヴァルナとアシュラの中間のサイズ。

弟分のベントミノー76F、86Fと比べると、ボリューム感が一気に増します。長さだけでなく、体高もかなりアップ。
フォルム(形状)

一般的なミノーと比べ、バナナのような曲線を描いたフォルムが特徴。

フロントフックはボディ側面に配置。
浮いている時は、この面が水中を向くので、フッキングについては一般的なミノーやトップウォータープラグに近いです。
リップ

少し潜る仕様ながらリップはなし。
ラトル
ラトル無しのサイレントタイプ。
浮き姿勢

ボディ側面が水面からわずかに露出される感じで、横向きに浮きます。
ボディ側面に配置されたフロントフックはちゃんと下向きに。
瀕死の小魚がプカプカ浮いている感じを演出できますね。クリアウォーターなら集魚力アップが期待できそう。
使い方・釣り方

釣果データ
日にち | 曜日 | 時間 | 天気 | 風 | 風速 (m/s) | 表水温 (℃) | 魚のサイズ (cm) | 釣り場の種類(規模) | 水質 | ヒットポイント | 釣れたエリアの推定水深 | ルアーカラー | アクション |
2021/10/18 | 月 | 15:52 | 晴 | 弱 | データなし | 15.4℃ | 22cm | 河川H(小) | かなり濁っている | 岸際 | 30-40cm | ハス | 落ちパク?/トゥイッチ |
2022/7/4 | 月 | 18:23 | 曇 | 無 | 0m | 27.6℃ | 約20cm | 河川A(小) | 濁っている | 斜め護岸沿い | 50-60cm | ハス | 連続トゥイッチ/ボイルアクション |
小型の個体が活発になる10月に1匹と夏の夕マズメに1匹。1匹目は、若干、落ちパク気味だったので釣ったのではなく釣れた感じでした。
2匹目は、しっかり水面でアクションさせて、釣りました。
使用タックル

ロッド1 | メジャークラフト バスパラBXCT-665M |
ロッド2 | ダイワ ブレイゾンモバイル666TMB |
リール | シマノ SLX MGL70(ノーマルギア) |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン12lb |
安めのタックルで釣りました。
自転車とバイク移動だったので、ロッドはいずれもテレスコロッド(テレスコロッドの記事はこちら)。
使用したフィールド

河川A | 河川H | |
規模 | 小 | 小 |
水質 | 濁り強め | 濁り強め |
主なベイト | オイカワ、タモロコ、 ザリガニ、他 | タモロコ、クチボソ、 ブルーギル、他 |
特徴 | 変化に乏しく障害物が少ない | 変化に乏しく障害物が少ない |
プレッシャー | 高い | 低い |
いずれも、関東の田園地帯を流れる小河川(水路)。
実績のあるルアーカラー

ルアーカラー | 釣果 |
ハス | 2 |
ボディはシルバーで、濁りの中でもフラッシングでアピール可能。
ルアーアクション
落ちパク気味/トゥイッチ
1匹目は、落ちパク気味に釣れました。岸際に着水し、最初のトゥイッチでクイっと動かした時に重みが載っていました。
少しよそ見していたので、決定的瞬間はとらえられず。
連続トゥイッチ → パニックアクション
連続トゥイッチで。
水面をピチャピチャさせながら左右に逃げ惑う感じを出し、最後に水面を割って軽くピョコン!とジャンプさせる感じです。

釣れた日は、まだわずかにオイカワのライズが見られたので、水面を割るオイカワに見えていた可能性もあります。
オイカワを釣ってみてわかったのですが、オイカワってめっちゃ跳ねるんですよね。ケースに入れても、フタをしてないと跳んで逃げてしまいます。オイカワパターンのヒント。
釣れたポイント・レンジ

釣れたのは、岸際と護岸沿い。やはり、ベイトフィッシュが追い詰められて逃げ惑うのは、際なので、それを意識しました。
レンジは、いずれも水面。
使ってみて感じたこと
*あくまで筆者の使用タックル、フィールド等の条件で感じたことです。参考程度にご覧ください。
その1:ルアーアクションの正解がわかりづらい

かなり特殊な動きをするため、はじめのうちは、どの動きが正解なのかわからず、戸惑います。
一般的なミノーやトップウォーターと比べると、自分の中で納得がいくアクションを出せるまで、余分に動かす練習時間が必要でしょう。
その2:水中も水面も攻められる

筆者のタックルだと20-30cmくらい潜りましたが、ある程度潜って水中のバスにアピールできるし、ボイルをイメージして水面からピョン!と出すこともできます。
その時のフィールドの状況によって、攻めるレンジやアクションを変えられるのは、メリットだと思います!
その3:濁りには水面のアクションが良さげ

今まで釣った2匹は、いずれも濁り強め。
水中で動かして視覚で誘うよりは、水面をピチャピチャ跳ねさせて、音、水しぶき、波紋で誘うのがベターだと感じました。
1匹目は、ほぼ落ちパクだったし、やはり音を頼りにバイトしてきているようです。
その4:トップウォーターの選択肢が一つ増えた

多少は潜るルアーですが、筆者は水面をピチャピチャと逃げさせて使っています。
ポッパー、ペンシルベイト、スイッシャー、どのトップウォーターとも違うアクションなので、トップウォーターゲームの選択肢が一つ増えました。
2匹目は、水面をバコン!と豪快に割って出て、楽しめました。小さかったけど笑。
その5:ベイトタックルで扱いやすい

10gあるので、力まなくとも飛距離を出しやすいです。
リップのないルアーなので、トゥイッチ時も水の抵抗は少なく、バーサタイルロッドで扱いやすい印象を受けました。
おわりに
ベントミノー106Fは、水面のゲームを楽しくしてくれる新しい存在。自発的にボイルを演出できるユニークなルアーです。
理想のアクションを出すまで少し時間がかかりますが、1匹釣れるまで粘ってみる価値はあると思います。
ベントミノー76Fと比べると、存在感・アピール力は桁違い。
夏、ベイトタックルで出陣する際は、ぜひ連れて行ってみてください。
参考記事
スピニングで楽しむなら、弟分の76F!