令和、数多のワームで溢れかえっている状況で、改めて見直したいベーシックな実力派ワームが、「ゲーリーヤマモト4インチグラブ」。
フックをセットして投げて巻くだけ。この至ってシンプルなワームの釣りは、初めてバス釣りに挑戦する方にオススメ。
もちろん、初心にかえって久々に投げるもヨシ。違うリグに挑戦してみるもヨシ。
本記事では、「ゲーリーヤマモト4インチグラブ」を使っている筆者が、使用リグ(仕掛け)の例、4インチグラブの魅力、使ってみて感じたインプレをご紹介します。
4インチグラブ 概要
ブランド | ゲーリーヤマモト(Gary YAMAMOTO) |
商品名 | 4インチグラブ(4”GRUB) |
カラー | 78色 |
入数 | 1パック10本入り |
価格
2024年1月上旬時点、筆者が通う店舗では、1パックあたり税込940円。
重さ
4″グラブの一つあたりの重さは、約3.3g。
サイズ感
ボディ部分のみで約4cmで、それにテール部分がプラスされます。
手のひらにすっぽり収まるサイズ感。
上の写真は、4″ヤマセンコーと4″グラブの比較。
同じ4インチでも、グラブはテールを含めて4″であり、カールしているのでボリューム感は少なめ。
重さも、4″ヤマセンコーは4″グラブの2倍以上。
フォルム(形状)
ストレート状のボディに、大きめのテールがついています。これが、グラブの特徴ですね。
このテールが、泳いだり沈む度にテロテロと動いてアピールします。
マテリアル
「ゲーリーマテリアル」と呼ばれる素材で作られており、柔らかく、ソルト(塩)成分が多く配合されています。
そのため、咥えた時にバスが違和感を感じることが少ないのだとか。
釣果データ
使用ワーム | 4″グラブ |
使用リグ | ノーシンカー(オフセット) ジグヘッドリグ ブレディ スプリットショットリグ ネコリグ |
釣れた時期 | 7月 8月 9月 10月 11月 |
累計釣果 | 18匹 |
釣れた最大サイズ | 30cm |
平均サイズ | 約21cm |
釣り場のタイプ | 野池 小河川(水路) |
釣り場の水質 | ステイン〜クリア ステイン マッディ |
夏〜晩秋まで、様々なリグで釣れています。使えないリグの方が少ない万能ワームですね。
15cmくらいのベビーサイズも釣れてしまいます。
今のところ最大サイズは30cm。ブレディのコロラドブレードで。まあまあのサイズも釣れてくれますね。
使用タックル
ロッド1 | シマノ BASS ONE XT263L-2 |
ロッド2 | ダイワ ブレイゾンモバイル 646TLS |
ロッド3 | メジャークラフト バスパラ BXST-645L |
リール | シマノ セドナ 2500S |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン 6lb |
ロッドはいずれも、1.8g〜7gのプラグやライトリグに対応した、バーサタイルモデル。硬さは、Lクラス(ライトクラス)。
最近は原付バイクと自転車移動が多く、ブレイゾンモバイルやバスパラ振り出しモデルといったテレスコロッド(振り出し竿)の出番が増えています。
リールは、シマノのエントリーモデルで、5千円くらいで買えます。
初心者はナイロン6ポンドラインでOK
ゲーリーヤマモトの参考書的な本の中で、ビギナー向けのラインとしてナイロン6lbの使用を推奨しています。
筆者は4年ほど、ずっとナイロン6lbを使用中。
これで、ノーシンカー、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、なんでも対応してます。
実績のあるカラー
ワームカラー | 釣果 | 水質 |
015 チャート/チャートフレーク | 2匹 | マッディ |
031 パールホワイト/シルバーフレーク | 3匹 | マッディ |
036 ホワイト(ソリッド) | 5匹 | ステイン、どちゃ濁り |
192 レモン(ソリッド) | 3匹 | ステイン〜クリア |
194 ウォーターメロンペッパー | 2匹 | マッディ |
214 スモーク/ブルー&ブラック&ゴールドフレーク | 3匹 | マッディ |
カラー選びは、個人的にはそこまで神経質にならなくてもいいのかなと思っています。
いろいろと試しているうちに、自分の中で「この色は釣れる!」というカラーが固まってくるはずです。
迷ったらウォーターメロン系
迷ったら、ウォーターメロン系がおすすめ
4″グラブ以外のゲーリーヤマモトのワームも、数多く使ってきました。
ウォーターメロン系のカラーは、クリアからマッディまで水質問わずバスが釣れていて、筆者が信頼しているカラー。
- 初めてゲーリーヤマモトのワームを使う
- カラーが多すぎて迷ってしまった
- 予算的に1色しか買えない
こんな時は、ウォーターメロン系を買っておきましょう。
ノーシンカーリグ
シンカー(オモリ)を使用せず、オフセットフックを装着したノーシンカーリグ。
泳ぎもフォールも、ナチュラルな動きで誘えるリグ。
オフセットフックのセッティング方法をこれから覚える方は、下記の記事をご覧ください。
フックとサイズ
フックは、「デコイ エスエスフックワーム19」を使用。
フックサイズは、#1。
スピニング専用設計とあって、ライトリグ全般で使いやすくオススメ。
ジグヘッドリグ
最もオーソドックスな、ジグヘッドをセットしたジグヘッドリグ。
はじめのうちは、何も考えず、ジグヘッドをセットして巻いてみましょう。
これからジグヘッドリグを使ってみようと思っている方は、下記の記事をご覧ください。
フック・フックサイズ
「ケイテック モノガードラウンドジグヘッド」を使用することが多いです。
- フックサイズは、#2。
- ウェイトは、1/16oz(1.8g)。
このジグヘッドには太めの長いガードが1本ついており、ある程度の根掛かり回避能力とフッキング率を両立したタイプとなっています。
重さで迷ったら1.8gを基準にして、状況によって変えるのがおすすめ。
フッキング率は良く、ガード無しタイプのジグヘッドと遜色ないフッキング率です。
スプリットショットリグ
スプリットショット(ガン玉 or カミツブシオモリ)と呼ばれるシンカーをラインに噛ませた、スプリットショットリグ。
ナチュラルな動きで「中層」を巻いてくることができる他、ボトムのズル引きも得意。
フックとフックサイズ
フックは、「デコイ エスエスフックワーム19」を使用。
フックサイズは、#1。
上の方で紹介した、ノーシンカーリグに使ったものと一緒です。
使用シンカーとウェイト(重さ)
使用したのは、「ウォーターグレムリン ラウンドスプリットショット」。
重さは、2.28g。パッケージには、735-5と書いてあります。
アメリカ製の安価なものですが、値段を気にせずガンガン使えるので、コスパ重視の方におすすめ。
ネコリグ
ワームの頭にネイルシンカーを埋め込み、マス針をセッティングしたネコリグ。
ストレートワームで使うことが多いリグですが、4″グラブでも使えます。
フックとフックサイズ
「バリバス ワイルドモスキート」というマス針。
フックサイズは、#1。
ネイルシンカー・重さ
「スタジオワンハンドレッド タングステンネイルシンカー」は、コスパが良くておすすめ。
重さは、1.3gを使用。
ワームチューブとサイズ
セットしたフックがズレないようにホールドできるのが、ワームチューブ。
使用しているのは、「ジーニアスプロジェクト シリコンチューブ」。
サイズは、6mm。
セッティング方法
- ボディ部分の真ん中にワームチューブをセットする
- チューブをくぐらせるようにマス針を垂直にセットする
- ネイルシンカーをアタマから刺しこむ
上の写真が、完成図。特に難しくないのでチャレンジしてみてください。
これからワームチューブを使ってみたいという方は、下記の記事をご覧ください。
ブレディ
「ZAPPU ブレディ」をセッティングしたリグでも実績あり。
フックサイズ・ウェイト
- フックサイズは、#3
- 重さは、1.8g
- ブレードタイプは、コロラドブレード
ブレディのコロラドブレードは小さめなので、アピールが強すぎるということもなく、使いやすいです。
ルアーアクション
筆者が4″グラブでよく使っているアクション(動かし方)をご紹介します。
フォール
対象リグ:全て
ブラックバスは、上から下に落ちていくものに反応します。
グラブの場合、フォール時にもテールがテロテロと動いてアピールしてくれます。
リフト&フォール
対象リグ:全て
着水後の最初のフォールで反応がなかったら、ロッドをクイっとしゃくり上げて再度フォールさせ、リフト&フォールで誘ってみましょう。
ただ巻くだけのヨコの動きで反応がなければ、こういったタテの動きも試すべし。
スイミング(ただ巻き)
対象リグ:ノーシンカー(オフセット)、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、ブレディ
最もシンプルな釣り方。特に最初は、ジグヘッドを装着し、投げて、巻くだけでOK。
ボトムバンピング
対象リグ:ネコリグ、ジグヘッドリグ
ネコリグのボトムバンピングで1匹釣りました。
陸上のホップステップみたいに、水底で少しの距離をピョンっとジャンプさせる感じです。
野池でまあまあのサイズをゲット。
4″グラブのネコリグの動きが珍しかったのかもしれません。
グラビンバズ
対象リグ:ノーシンカーリグ
ノーシンカーで水面をテロテロと巻きながら、引き波を立ててアピールします。
筆者はオフセットフックを使用しましたが、マス針を使ったセッティングでもOK。
本来であれば透明度の高い場所で効果的らしいのですが、筆者は真逆の「どちゃ濁り」で試してみて釣れました。
どちゃ濁りだったので、音と引き波で気づかせようと考えて試したところ、小バスが3匹釣れたのでした。
使ってみて感じたこと
スピニングで扱いやすい
ノーシンカーでも3.3gあるので、投げやすいですね。
オーソドックスな1.8gのジグヘッドや、1.7g程度のガン玉を使えば5g程度あるので、多少の風があってもキャストしやすいです。
軽すぎず重すぎず、スピニングで扱いやすいというのは、入門者・初心者には大事なポイント。
あらゆるリグに対応する万能性
4インチグラブで対応できないリグはあるのでしょうか?
初心者の筆者でも、ノーシンカーリグ、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、ブレディを使って釣れています。
あらゆるリグに対応できるということは、下記のようなメリットがあります。
- フィールドを選ばず使える
- あらゆるレンジ(層)を攻めることができる
- タテ・ヨコ両方の動きに対応
- 素早い動きからナチュラルな動きまで可能
その他の万能性
- スピナーベイトやラバージグのトレーラーとして使える
- テールが千切れてもイモグラブとして使える
- 豊富なカラーラインナップ(78色)であらゆる水質や天候に対応
初心者でもよく釣れる
これは、総論的なポイントかもしれませんが、やはり初心者でもよく釣れるというのは大事ですね。
- スピニングタックル
- ナイロン6ポンドライン
- ジグヘッドリグ(1.8g)
魚の活性が高い時期なら、上記のスターターキットで初心者でも釣れるはずです。
小バスでも食べやすいサイズ感なので、初心者がサイズを気にせずに「まずは1匹」を釣るのに最適。
1個1,500円もするプラグを投げるよりも、費用もリスクも抑えられます。
デメリット
素材がもろい
グラブというよりは、ゲーリーヤマモトのワーム全体のデメリットですが、素材がもろいです。
上の写真は、ジグヘッドリグで1回釣った直後のグラブ。裂けてしまって使用不能に。
それでも、1パック(10本入り)あれば十分遊べるでしょう。
大物は釣れにくい
前述の通り、筆者の最大サイズはまだ30cm。やはり20cm台の小バスが多く釣れます。
ですが、いつかは4インチグラブで40アップを。
おわりに
「ゲーリーヤマモト4インチグラブ」は、あらゆるライトリグに対応しており、汎用性の高さが魅力の超万能アイテムです。
一つ持っておいて損はないマストアイテムと言えるでしょう。
極論、4インチグラブだけ持っていっても釣りが成立しそうな気もするくらい。
入門者・初心者は、まずはジグヘッドをセットして巻いてみましょう。
参考記事
スピニングタックルでアピール力を重視ならスーパーグラブがおすすめ。
ベイトタックルで大きめの魚を狙うなら、6インチジャンボグラブがおすすめ。