めちゃくちゃ万能なワーム。それが4インチグラブを使ってみた感想。
令和の時代、数多のワームで溢れかえっている状況ですが、改めて見直したいワームです。
このワームは、バス釣りの原点的な超万能ワーム。筆者が中学生の頃に初めてバス釣りをした1990年代後半、「ワームといえばゲーリーヤマモトのグラブ」でした。
あれから25年、ちゃんとしたバス釣りの知識を得て、やっと4インチグラブでバスを釣ることができました。
使ってみて感じたこと、使用リグ(仕掛け)の例、4インチグラブの魅力をお伝えします。
4インチグラブ概要

メーカー/ブランド | ゲーリーヤマモト (Gary YAMAMOTO) |
商品名 | 4インチグラブ (4”GRUB) |
カラー | 78色 |
入数 | 1パック10本入り |
実勢価格
筆者が通う店舗では、税込792円。Amazonでも同等程度の価格です。
※2022年11月19日時点の情報です。
重さ

量ってみたところ、一つあたりの重さは約3.3gでした。
サイズ感

ボディ部分のみで約4cm、テール部分がてろてろ動いた状態で約4.5cm。
小バスから良型まで期待できそうなサイズ感ですね。ある程度、食べ応えのあるボリューム感。
フォルム(形状)

ストレート状のボディに、大きめのテールがついています。これが、グラブの特徴ですね。
このテールが、泳いだり沈む度にテロテロと動いてアピールします。
マテリアル

「ゲーリーマテリアル」と呼ばれる素材で作られており、柔らかく、ソルト(塩)成分が多く配合されています。
そのため、咥えた時にバスが違和感を感じることが少ないようです。
釣果データ

No. | 日にち | 時間 | 天気 | 風 | 風速 (m/s) | 表水温 (℃) | 魚のサイズ (cm) | 釣り場の種類 (規模) | 水質 | ヒットポイント | 釣れたエリアの推定水深 | ルアーカラー | リグ/チューニング | アクション |
1 | 7月29日 | 18:05 | 曇 | 中 | データなし | 27.8℃ | 約25cm | 野池A(小) | かなり濁っている | 岸際 | 50-60cm | 031 パールホワイト/シルバーフレーク | ノーシンカーリグ(オフセット#1) | フォール |
2 | 11月19日 | 14:50 | 晴 | 無 | データなし | 11.4℃ | 約15cm | 河川A(小) | 濁っている | 岸際(ブッシュ下) | 60-70cm | 194 ウォーターメロンペッパー | ジグヘッドリグ(#1/1.8g) | リフト&フォール |
3 | 11月23日 | 14:43 | 晴 | 弱 | データなし | 14.2℃ | 25cm | 河川H(小) | かなり濁っている | 用水路 | 60-70cm | 015チャート/チャートフレーク | ジグヘッドリグ(ネイルボム#2/0.9g) | リフト&フォール |
4 | 7月10日 | 17:10 | 晴 | 中 | 3m | 29.2℃ | 25cm | 河川H(小) | 濁っている | 用水路 | 40-50cm | 031 パールホワイト/シルバーフレーク | ジグヘッドリグ(#2/モノガード/1.8g) | ただ巻き(やや速め) |
5 | 7月10日 | 17:22 | 晴 | 中 | 3m | 27.8℃ | 約20cm | 河川H(小) | 濁っている | 用水路 | 40-50cm | 214 スモーク/ブルー&ブラック&ゴールドフレーク | ジグヘッドリグ(#2/モノガード/1.8g) | ただ巻き(やや速め) |
6 | 8月16日 | 16:32 | 晴 | 弱 | 2〜3m | 29.8℃ | 約20cm | 河川H(小) | 濁っている | 用水路 | 50-60cm | 214 スモーク/ブルー&ブラック&ゴールドフレーク | ブレディ(#3フック/1.8g/コロラド) | ただ巻き(普通の速度) |
7 | 10月27日 | 16:53 | 曇 | 弱 | 1m | 15.8℃ | 28cm | 河川H(小) | 濁っている | 用水路 | 70-80cm | 194 ウォーターメロンペッパー | スプリットショットリグ(#1オフセット/シンカー2.28g/リーダー25cm) | 中層スイミング(やや遅め) |
夏〜晩秋まで、様々なリグで釣れています。
使用タックル

ロッド1 | シマノ BASS ONE XT263L-2 |
ロッド2 | ダイワ ブレイゾンモバイル 646TLS |
リール | シマノ セドナ2500S |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン 6lb |
安価な入門機種で全く問題なし。
ブレイゾンモバイルはテレスコロッドですが、自転車やバイク移動が増えてからは、こちらの出番が増えてます。
1.8g〜7gのプラグやライトリグに対応した、バーサタイルモデル。
初心者はナイロン6ポンドラインでOK
ゲーリーヤマモトの参考書的な本の中で、ビギナー向けのラインとして、ナイロン6lbの使用を推奨しています。
筆者は3年ほど、ずっとナイロン6lbを使用中。
これで、ノーシンカー、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、なんでも対応してます。
使用したフィールド
野池

田園地帯にある小さな野池。常に茶色っぽく濁っている。
用水路

田園地帯の野池と水路をつなぐ小規模な用水路。水の流れはかなり弱め。水質は常にマッディー。
川(水路)

田園地帯を流れる小規模な川(水路)。流れはかなり緩やか。こちらも水質はマッディー。
実績のあるワームカラー


ワームカラー | 釣果 |
031 パールホワイト/シルバーフレーク | 2匹 |
194 ウォーターメロンペッパー | 2匹 |
015 チャート/チャートフレーク | 1匹 |
214 スモーク/ブルー&ブラック&ゴールドフレーク | 2匹 |
タイプの違うカラーをいくつか試してみましたが、いずれもマッディウォーターで釣れています。
カラー選びについては、下記の記事が参考になるかもしれません。
使用リグ(仕掛け)
ノーシンカーリグ

シンカー(オモリ)を使用せず、オフセットフックを装着したノーシンカーリグ。
使用フックとサイズ

オフセットフックは、デコイのスピニング専用フック、エスエスフックワーム19(公式サイトはこちら)を使用。
サイズは#1。
オフセットフックのセッティング方法についての記事はこちら(入門者向け)。
ジグヘッドリグ

最もオーソドックスな、ジグヘッドをセットしたジグヘッドリグ。
これからジグヘッドリグを使ってみようと思っている方は、下記の記事をご覧ください。
使用フックとサイズ
ジグヘッド

デコイのマジックヘッド。バーブキーパーがワームのズレを防いでくれます。
フッキング率を求めるならこちらのフックがおすすめ。
当時は手持ちがなかったので#1を使いましたが、#2でも良いと思います。
ジグヘッド2 (オフセットジグヘッド)

オフセットフックとジグヘッドが一体化したタイプの、オフセットジグヘッド。
デコイのネイルボムは本当に根掛かりが激減したので、根掛かりの多いフィールドにおすすめ。
ただ、意識してしっかりフッキングしないと、すっぽ抜けてしまうことがあります。
サイズは#2、重さは0.9gを使用。
ジグヘッド3

ケイテックのモノガードラウンドジグヘッド。
太くて長いガードが1本ついており、ある程度の根掛かり回避能力とフッキング率を両立したタイプ。
サイズは#2、重さは1/16oz(1.8g)。重さで迷ったら1.8gを基準にして、状況によって変えるのがおすすめ。

フッキング率は良いと感じます。ガード無しタイプと遜色ないフッキング率。
スプリットショットリグ

シンカー(ガン玉)をラインに噛ませた、スプリットショットリグ。
こちらは、冷え込んだ10月下旬に、中層スイミングでゆっくりと誘って釣れました。
使用フックとサイズ
使用したオフセットフックは、デコイのエスエスフックワーム19。
上の方で紹介した、ノーシンカーリグに使ったものと一緒です。
使用シンカーと重さ

ウォーターグレムリンのラウンドスプリットショット。
重さは、2.2gを使いました。
1.66gもありますが、このくらいの重さを基準にする方が多い印象です。
ブレディ

ZAPPUのブレディ(公式サイトはこちら)を装着した仕様でも釣れています。
使用したのは、下記の通り。
- フックサイズは#3
- 重さは1.8g
- ブレードはコロラド
アピール力をプラスしたい時に便利なアイテムです。
ルアーアクション
フォール

ノーシンカーリグでバスのいそうな岸際のポイントに放り込み、着底したであろうタイミングでロッドを少し動かしたら喰っていたので、すぐさまフッキングしました。
こういった縦の動きでも、テールでテロテロアピールできるのも、強みですね。
リフト&フォール

ジグヘッドリグのリフト&フォールでも釣れました。
かなり気温が下がってきた11月後半とあって、2匹ともボトムで食いました。
スイミング(ただ巻き)

最もシンプルな釣り方。ジグヘッドを装着し、投げて、巻くだけ。初心者は、まずこれからですね。
ブレディでも、同様にスイミングで釣りました。

10月下旬、かなり冷え込んだ時期でしたが、スプリットショットリグでの中層スイミングで1匹釣れました。
やや遅めに巻いて、ナチュラルな泳ぎで誘ってみました。
釣れたポイント・レンジ

- 野池でも河川でも岸際に沈めてボトムでバイト(ノーシンカー/ジグヘッド)
- 低水温期の用水路ではリフト&フォールで着底時にバイト(ジグヘッド)
- 低水温期の用水路で中層スイミングで(スプリットショット)
- 高水温期の用水路では中層〜表層付近のスイミングでバイト(ジグヘッド/ブレディ)
まだまだ、これから釣り方のバリエーションは増えそうです。
使ってみて感じたこと
スピニングで扱いやすい

ノーシンカーでも3.3gあるので、投げやすいですね。
オーソドックスな1.8gのジグヘッドや、1.7g程度のガン玉を使えば5g程度あるので、多少の風があってもキャストしやすいです。
軽すぎず重すぎず、スピニングで扱いやすいというのは、入門者・初心者には大事なこと。
あらゆるリグに対応する万能性

4インチグラブで対応できないリグはあるのでしょうか?
初心者の筆者でも、ノーシンカーリグ、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、ブレディを使って釣れています。
あらゆるリグに対応できるということは、
- フィールドを選ばず使える
- あらゆるレンジ(層)を攻めることができる
- 縦の動きでも横の動きでも対応可能
- 素早い動きからナチュラルな動きまで可能
上記のようなメリットがあります。
その他の万能性

- スピナーベイトやラバージグのトレーラーとして使える
- テールが千切れてもイモグラブとして使える
- 豊富なカラーラインナップ(78色)であらゆる水質や天候に対応
初心者でもよく釣れる

これは、総論的なポイントかもしれませんが、やはり初心者でもよく釣れるというのは大事ですね。
スピニングタックルにナイロン6lbラインを巻いて、ジグヘッドにセットして巻くだけで、活性の高い時期なら釣れるはずです。
小バスでも食べやすいサイズ感なので、初心者がサイズを気にせずに「まずは1匹」を釣るのに最適。
1個1,500円もするプラグを投げるよりも、費用もリスクも抑えられます。
デメリット

グラブというよりは、ゲーリーヤマモトのワーム全体のデメリットですが、素材がもろいです。
上の写真は、ジグヘッドリグで1回釣った直後のグラブ。裂けてしまって使用不能に。
それでも、1パック(10本入り)あれば十分遊べるでしょう。
おわりに
4インチグラブは、あらゆるライトリグに対応しており、汎用性の高さが魅力の超万能アイテムです。
一つ持っておいて損はないマストアイテムと言えるでしょう。
極論、4インチグラブだけ持っていっても釣りが成立しそうな気もするくらいです。
入門者・初心者は、まずはジグヘッドをセットして巻いてみましょう。
役立つ本
ゲーリーファミリーのバスフィッシング完全教書という本があります。
かなり古い本なので中古になりますが、筆者はこの本で基礎を学び、実践しています。
入門者・初心者向けに、ゲーリーワームを題材に、さまざまなリグのセッティングや動かし方まで解説されており、大変役立ちます。
参考記事
ひとつ小さいサイズの3インチグラブは、サクっと数釣りしたい人におすすめ。
アピール力を重視して少しでも大きなバスを狙うなら、スーパーグラブがおすすめ。
大きめのシルエットで誘うなら、5インチハーフスレンダーグラブもアリ。