ワームを使う時、初心者がトライすべきリグ(仕掛け)のひとつが、ジグヘッドリグ。
令和の現在、ダウンショットリグやネコリグが人気ですが、ジグヘッドリグもまだまだ現役。しっかり釣れますよ。
本記事では、ジグヘッドリグ大好きアングラーの筆者が、ジグヘッドリグの特徴、メリット・デメリット、おすすめのジグヘッド、ジグヘッドリグにおすすめのワームをご紹介します。
ジグヘッドリグとは?

ジグヘッドリグとは、ワームフックの先端部にオモリの付いたジグヘッドと呼ばれる専用のハリにソフトベイトをセットしたもの。
引用元:三浦修(編)(1996)『Basser 12月号別冊 ゲーリーファミリーのバスフィッシング完全教書』釣り人社 p75
上の写真と引用文の通り。
ジグヘッドとワームさえあれば楽しめるシンプルな釣りです。
ジグヘッドのセット方法

ジグヘッドをワームにあて、フックを出す位置を確認します。

ワームの頭からジグヘッドを通します。

フックがワームの中心部を通るように刺していきます。

フックの先端をボディから出し、ワームの先端をヘッドまで押し込んで、完成。
上手くセットするコツ

- ジグヘッドをワームと並行に真っ直ぐセットする
- ジグヘッド(フック)がワームの中心部を貫くようにする
- 適切な場所からフックを出す(最初にあてがって確認した場所)
ワームが曲がったりするとアクションに支障が出るので、少し練習してマスターしましょう。
はじめのうちは、意外と難しいので、近くに中古釣具店があれば、中古ワームを買ってきて練習するとよいでしょう。
使い方・釣り方

ただ巻き

キャストして巻くだけ。これが一番簡単で、オーソドックスな釣り方
リトリーブ(巻いて泳がせる)とも言います。
使うジグヘッドの重さと巻くスピードを変えることで、泳がせるレンジ(表層、中層、ボトム付近)をある程度は調整できます。
ハードルアーと違い、ブレードの光、ラトル音、強い波動や水押し等がないので、アピール力は控えめ。
ナチュラルスイミングでバスに警戒させず、バイトに持ち込むことができます。
有効な時期・使いどころ

魚の活性が高く、追いかける元気のある夏場は、ただ巻きでよく釣れています。

河川(水路)の護岸沿い、際を泳がせてよく釣っています。
リフト&フォール

ボトムを探りたいときに使うのが、リフト&フォール
ワームを着底させ、ロッドでしゃくり上げて再び沈める、これを繰り返します。
たいていの場合、ボトムでバイトがあります。
有効な時期・使いどころ

筆者の場合、活性の高い夏〜活性が低くなる11月後半まで実績があります。
やはり11月後半ともなると、寒いのでボトムでじっとしていることが多いので、ただ巻きではなくフォールで目の前に落としてやったほうが有効。

夏場も、もちろん釣れます。
例えば、河川(水路)にある水門まわりなど、ピンポイントで攻めたいときに使います。
特に、日差しの強い時は、陽があたらない日陰やボトムにいることが多いので、有効。
メリット
筆者が感じたジグヘッドリグのメリットは下記の通り。
- 投げて巻くだけで釣れる
- フッキング率が高い
- リフト&フォールなど縦の動きでもテンポよく誘える
- 多少の風があっても巻いて釣りやすい
- ボトムを攻めやすい
- ジグヘッドの重さでレンジや沈む速度を調整可能
- ジグヘッドとワームのみあれば成り立つ
デメリット
もちろん、デメリットもあります。
- 根がかりしやすい
- 最初はフックへのセッティングが難しい
- ゆっくりしたナチュラルな動きは出しづらい
バス釣り1年生の時、ジグヘッドリグを野池で投げ、根がかりしまくったため、しばらく疎遠になっていました。
しかし、投げるフィールドを選べば楽しめます。今では河川(水路)の護岸沿いをテンポよく探るのに使うことがほとんど。
また、ノーシンカーで沈ませる時のような、フワフワ・ユラユラといった自然なアクションを出すのは難しいです。
根掛かり対策
他のリグと比べると、ジグヘッドリグは根掛かり率が高いです。これは、残念ですが、事実であり避けられません。
根掛かり対策として実践できるのは、下記の通り。
- ガード付きのジグヘッドを使う
- フックサイズを小さくする
ケイテック ファインガードジグヘッド

根掛かりに強いジグヘッドとして、「ケイテック ファインガードジグヘッド」があります。
ガードが5本付いたジグヘッド

もちろん、意識してしっかりフッキングしましたが、フッキング率は良いと感じました。
ジグヘッドの重さ

1/16oz(1.8g)が基準
初心者がスピニングタックルで投げるなら、まずはこの重さで試してみることをおすすめします。
風の有無、フィールドの水深、引きたいレンジ、条件やシチュエーションに合わせて、変えてみましょう。
フックサイズ

定番の4インチグラブなら、#2
筆者の場合、「デコイ マジックヘッド」や「ケイテック モノガードラウンドジグヘッド」なら#2を使うことがほとんど。
しっかりセットされている限り、サイズが一つくらい前後しても問題なし。
根がかり率を下げたい場合は、いつもよりフックサイズを一つ小さくすると良いでしょう。
おすすめジグヘッド3選
ケイテック モノガードラウンドジグヘッド

「ケイテック モノガードラウンドジグヘッド」は、その名の通り、一本のガードが付いており、多少の根がかりを回避できるモデル。
メリット | デメリット |
---|---|
細く小ぶりで小さいor細いワームでも使いやすい ガード無しとほぼ同等のフッキング率 軽めのウィードやゴミ等の障害物は回避しやすい #4〜#1/0の幅広いサイズ展開 | 強い衝撃があるとセットしたワームがズレやすい ワームのセッティング時にガードが少し邪魔 |
多少の根掛かり回避性能を持ちつつ、フッキング率はガード無しと同等程度なのでオススメ
デコイ マジックヘッド

「デコイ マジックヘッド」は、スタンダードなガード無しのラウンドヘッドタイプ。
筆者のように、河川(水路)の護岸沿いをただ巻きで探るのにおすすめ。
メリット | デメリット |
---|---|
バーブキーパーがワームをしっかり固定 フッキング率が抜群 | 根掛かりしやすい |
フッキング率は抜群ですが、やはりその分、根掛かりしやすいです。
確実なフッキング率を求めるなら、これです
ダイワ バザーズジグヘッドSS ガード付き ラウンド

「ダイワ バザーズジグヘッドSS ガード付き ラウンド」は、2本のガードとバーブキーパーが付いたジグヘッド。
メリット | デメリット |
---|---|
ガード2本で軽めの障害物なら回避可能 バーブつきでワームをがっちりホールド フッキング率はガード無しと同等 ワームが長持ちする | ガード2本はワームをセットする際に少し邪魔 価格が高い |
価格が高めという点を除けば、メリットが多くオールマイティなジグヘッド。
おすすめワーム3選
*筆者が実際にジグヘッドリグで投げて、実績のあるおすすめのワームを3種ご紹介します。いずれも、スピニングタックルで投げやすいワームです。
ゲーリーヤマモト 4インチグラブ

ジグヘッドリグと言えば、「ゲーリーヤマモト 4″グラブ」。
王道中の王道。これを投げて巻くだけ。
泳がせるとテールがテロテロとアピールし、バスのバイトを誘ってくれます

O.S.P HPシャッドテール3.1インチ

「O.S.P HPシャッドテール 3.1″」は、シンプルに小魚を模したワーム。
テールをフリフリしてアピールします。
グラブのテールとは、また違ったアクションなので、グラブに飽きたりローテーションしたい時に使ってみてください。
これも、グラブと同じく、投げて巻くだけ

ジャッカル シザーコーム3.8インチ

「ジャッカル シザーコーム3.8″」は、エビや虫に似たタイプのワーム。
触覚や脚のようなパーツがブルブルと震えて、絶妙な微波動でアピールを披露します。
少し透明度の高い水質でオススメ

タックル

ロッド1 | ダイワ ブレイゾンモバイル 646TLS |
ロッド2 | メジャークラフト バスパラ BXST-645L |
リール | シマノ セドナ2500S |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン 6lb |
上記は、筆者がよく使っているタックル。
ロッドは、自転車やバイク移動が多いのでテレスコロッドですが、バーサタイルロッドなら何でも大丈夫。
2g〜7gのルアーに対応したLクラスが良いでしょう。

リールは、2500番手のシャロースプール。だいたい2500“S”と表記されてます。
ラインは、ナイロンの6lb。ナイロンはクセがつきにくいのでおすすめ。筆者はバス釣り1年生の頃から、ずっとナイロンの6lbを使っています。

おわりに
ジグヘッドリグは、ジグヘッドにワームをセットし、投げて巻くだけのシンプルな釣りを楽しめます。特に高度なテクニックは必要なし。
魚の活性が高い暖かい時期であれば、ただ巻きで確実に1匹を仕留められるでしょう。
根がかりしやすいというデメリットもありますが、ガード付きのジグヘッドを使う、フックサイズを下げるなどして、回避率を少し上げることは可能です。
初めてトライするなら、ゲーリーヤマモトの4インチグラブに1/16oz(1.8g)のジグヘッドをセットし、ただ巻きするのがおすすめ。
参考記事
縦の動きでナチュラルアクションで誘うなら、ノーシンカーワッキー。

ボトムをちょんちょん攻めたいなら、ネコリグ。
