バス釣りを始めてみよう!と思い立った時、必ず必要なのがライン(釣り糸)。
しかし、釣具屋に行けば様々なラインがずらりと並んでいて、何を基準に選んでいいかわからないもの。
本記事では、バス釣りに使うラインの種類と特性の基本的な情報、おすすめのナイロンラインについてお伝えします。
初心者におすすめの素材はナイロン

バス釣りのラインに使われている素材は、下記3種類が基本となります。
- ナイロン
- フロロカーボン
- PE(ポリエチレン)
詳細な説明は割愛しますが、PEラインは初心者にはハードルが高い特徴があり、ほとんどの方はナイロンかフロロカーボンでバス釣りを始めます。
初心者でも扱いやすいと言われているのが、ナイロンラインです。
ライン素材の特性
ナイロンとフロロカーボンの大まかな特徴は下記の通りです。
ナイロン | フロロカーボン | |
価格 | 安い | 高い |
浮力 | 浮きやすい | 沈みやすい |
強度 | 摩擦に弱い | 摩擦に強い |
リールの巻ぐせ | クセがつきにくい (=トラブル少なめ) | クセがつきやすい (=トラブル多め) |
その他にも、吸水性、伸縮性、柔軟性、感度、等々ありますが、正直、初めてやる人にとってはなかなか違いを感じづらいと思います。
重要なポイント

筆者の個人的な考えですが、初心者にとって重要なポイントは、価格とリールの巻ぐせだと思います。
理由は、バス釣り入門時に下記を実感したからです。
- 最初はライントラブルで糸を無駄にすることが多い
- フロロカーボンからナイロンにしたらライントラブルが減った
- フロロカーボンは本当にクセがつきやすいと実感した
ラインの太さについて(スピニングタックル)

*ナイロンラインを使う前提で進めます。
バス釣りでは、ラインの太さはlb(ポンド)表記。
入門時に使うことの多いスピニングリールであれば4〜6ポンドを使用するのが一般的です。
- まずはワーム中心に使ってみたい → 4〜5ポンド
- プラグを中心に使いたい → 6ポンド
- 極力ラインブレイクは避けたい → 6ポンド
上記のような考え方もできますが、個人的にはナイロン6ポンドで全て対応可能だと感じています。
6ポンドで全て対応可能

筆者はバス釣りを本格的に始めて4年目に突入しましたが、今でもスピニングタックルはナイロン6ポンドのみ使っています。
よく使うプラグ

よく使っているのは、2g〜6g程度のトップウォーター、ミノー、シャッド。
ナイロンラインは浮力があるので、特にトップウォーターとの相性が良いです。
かといって、ミノーやシャッドが使いづらいということはありません。
よく使うリグ(仕掛け)とワーム
リグ(仕掛け)

- ノーシンカーリグ(オフセットフック使用)
- ノーシンカーワッキーリグ
- ジグヘッドリグ
- ネコリグ
参考記事
リグ(仕掛け)について知りたい方は、初心者に使いやすいリグを別の記事にまとめていますので、よろしければ下記をご覧ください。



ワーム

ワームは、2〜5g程度のものを使います。
下記は、使用頻度の高いワームの一例。
- 4インチグラブ(ゲーリーヤマモト)
- 4インチカットテールワーム(ゲーリーヤマモト)
- 3インチヤマセンコー(ゲーリーヤマモト)
- HPミノー3.1&3.7インチ(O.S.P)
参考記事
特にゲーリーヤマモトのワームは簡単に釣れるのでおすすめ。筆者は今でもナイロン6lbで使っています。

ダイワBASS X ナイロンがおすすめ

最初の数回の釣行で、フロロカーボンをライントラブルであっという間に失い、枕を濡らす日々を乗り越えて辿り着いたのが、ダイワのBASS Xナイロンです(公式サイトはこちら)。
6lbであれば300m巻で税込900円前後。
2023年2月5日時点では、AmazonのPrime価格で6lbが931円でした。

BASS Xは、75mごとに目印となるシールが貼ってあり、75m×4回、リールに巻いて使えます。
リールと一緒にラインを購入すると、多くの釣具チェーン店では、無料でラインに糸を巻いてくれます。時間と労力を節約したい人はお店に頼んでしまいましょう。
耐久性は問題ないのか?

耐久性に問題は感じていません。
2023年の初バスは、46cmの良型でしたが、これはBASS X ナイロン 6ポンドを使って釣りました。
使い始めて4年目に突入し、6ポンドで300匹以上釣っていますが、ラインブレイク(糸が切れた)したのは3-4回でした。
ラインを切られないための対策

- こまめにラインを手で触ってチェック(傷んだ部分があればカット)
- ドラグ調整に慣れる(大きいのがかかったら必要に応じて緩める)
- オープンエリアを中心に使う(障害物が多い場所ではベイトタックルを使う)
ラインを切られてしまった数回は、やはり障害物がかなり多いフィールドでした。水中の障害物にラインが擦れてキレてしまうパターン。
ベイトタックルでもBASS X ナイロン!

筆者はベイトタックルでもBASS X ナイロンをずっと使っています。単純に、安くて量が多いから。
太さはルアーのサイズによって異なりますが、12、14、16、20、25ポンドを試しているところ。

上の写真は、BASS X ナイロンの12ポンドで釣り上げた41cmのバス。
このラインでデカバスとも十分に格闘できます。
他社製品との比較

ZALT’S ALL BASS ナイロン(公式サイトはこちら)も、同じく格安のナイロンラインです。
6lbをスピニングタックルで使用してみました。
ダイワ BASS X ナイロン | ZALT’S ALL BASS ナイロン | |
感度・操作性 | ○ | ○ |
クセのつきやすさ | ○ | △ |
強度 | ○ | △ |
実勢価格 (300m巻) | 880円 | 1,001円 |
2年間みっちり、ダイワのBASS Xナイロンを使用した後、ザルツオールバスナイロンを使用してみました。
使用感は差がないのですが、負荷がかかった時のクセのつきやすさ、耐久性については、ザルツの方が少し劣ると感じる場面がありました。
価格の面でも、BASS Xナイロンの方が安く、やはりおすすめです。
おわりに
筆者は、なんやかんや、BASS X ナイロンのみで3年間バス釣りを続けてきましたが、特に問題は感じていません。
始めたばかりの頃は、ライントラブルに苦しむことが多々あると思います。
自分の釣りスタイルが確立されるまでは、いろいろなラインを試しながら探っていくことになるでしょう。
入門者・初心者の方は、まずは、トラブルが少なくお財布にも優しいBASS Xナイロンからバス釣りを始め、慣れてきたらその他のメーカー、フロロやPEを試してみてはいかがでしょうか。