令和、バス釣り用のルアーは星の数ほど溢れていて、何を選んでいいか迷ってしまいます。
そこで、ルアー選びの参考に、入門者・初心者の方に向けて、筆者がバス釣りを始めたばかりの時期に、オカッパリ(岸釣り)で実際に釣れたルアーを紹介します。
*本記事では、ワーム以外のハードルアーのみをご紹介します。また、使用したタックルは、本記事の下方にてご紹介しています。
ベースとなる条件・情報

エリア | 関東地方 |
主な釣り場 | 野池、河川、水路 |
フィールドの水質 | 主にマッディ、一部クリア |
釣りスタイル | オカッパリ(岸釣り) |
釣り開始時期 | 2020年5月中旬 |
対象期間 | 20年5月中旬〜11月 |
上記のような条件で釣りをしました。バス釣りを始めて、最初の約半年間の釣果を対象とします。
当時、入門者だった筆者でも釣れたので、”初心者向け”ルアーとしてご紹介していきます!
おすすめ初心者向けルアー
その1:仔どんぐりマウス

基本情報
ルアー名 | 仔どんぐりマウス |
メーカー/ブランド | Viva(コーモランプロダクト) |
サイズ | 45mm |
重さ | 8g |
定価(税込) | 1,760円 |
小型の羽根モノ。トップウォーターですね。筆者の記念すべき、人生初のプラグでのバスを釣ったルアー。
小粒ながら、必死にクロールしてポコポコと大きな音を立ててバスを誘います!
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 5月下旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 2匹 |
魚のサイズ | 約20cm |
小バスも釣れるサイズ感。
使ってみた所感・コメント
- 簡単!巻くだけで釣れる
- 小柄だがポコポコと大きな音でアピール
- 魚のサイズを選ばず羽根モノを楽しめる

その2:POP X

基本情報
ルアー名 | POPX (ポップエックス) |
メーカー/ブランド | Megabass (メガバス) |
サイズ | 64mm |
重さ | 1/4oz(約7g) |
定価(税込) | 1,925円 |
トップウォーターの中でも、ポッパーと呼ばれるタイプでは、定番中の定番ルアー。
ロッドをクイっと動かしてスプラッシュさせると、パコっ!と気持ちいい音を出し、サウンドと水面の波紋でアピールします。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 5月下旬〜6月下旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 4匹 |
魚のサイズ | 約25cm〜38cm |
朝マズメや雨が降り出しそうな曇天に釣れました。小さな野池としては良型の38cmもゲット。
使ってみた所感・コメント
- パコっ!というキレイなスプラッシュ音でバイト誘発
- 簡単!竿先をクイッと動かすだけでスプラッシュ発生
- 風がなく水面が波たってない時に効果的
- 曇天によく釣れる

その3:ファーストスピナーベイト(1/4oz)

基本情報
ルアー名 | ファーストスピナーベイト |
メーカー/ブランド | プライアルルアー (コーモランプロダクト) |
重さ | 3/16oz、1/4oz、3/8oz |
実勢価格(税込) | 473〜550円 |
釣具屋でよく見かける、ワンコインで買えるスピナーベイト。安いけどちゃんと釣れます。初心者は試すべし。根がかりを恐れる必要なし!
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 6月中旬〜9月上旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 9匹 |
魚のサイズ | 約20cm〜33cm |
1/4ozモデルで9匹!けっこう釣れます。
ちなみに、2021年春ころにマイナーチェンジしましたが、旧モデルの1/4ozは、ブレードが1枚のシングルブレード仕様でした。個人的には、旧モデルの方が好きです。詳しくは、下記をご覧ください。

使ってみた所感・コメント
- 簡単!巻くだけで釣れる
- コンパクトで小規模な釣り場にぴったりのサイズ感
- 教科書通り!風が強い日に使って釣れた
その4:ピーナッツ2 SSR

基本情報
ルアー名 | ピーナッツ2 |
メーカー/ブランド | ダイワ |
サイズ | 5cm |
重さ | 9g |
定価(税込) | 792円 |
潜行レンジ | SSR:0.5m SR:1m DR:1.5m |
2022年6月に、「ピーナッツ」として生まれ変わったようですが、ピーナッツ”2″を愛用してきた方も多いはず。
安くて釣れることから、初心者の定番ルアーとして定着しています。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 7月上旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 3匹 |
魚のサイズ | 19cm〜32cm |
まあまあのサイズから、19cmのミニサイズまで釣れます。
使ってみた所感・コメント
- 簡単!巻くだけで釣れる
- 9gあるのでベイトタックルでよく飛ぶ
- 風が強い時に釣れやすい
- 速めに巻くと効果的

その5:タイニーピーナッツ SR

基本情報
ルアー名 | タイニーピーナッツ SR |
メーカー/ブランド | ダイワ |
サイズ | 40 mm |
重さ | 4g |
定価(税込) | 792円 |
潜行レンジ | SR:1m |
ピーナッツシリーズの末弟。スピニングタックル対応で入門者でも扱いやすいです。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 7月中旬〜9月下旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 3匹 |
魚のサイズ | 約15cm〜約25cm |
小バスでも食いつきやすいようですね。秋の数釣りにも使えそうです。
使ってみた所感・コメント
- スピニングでよく飛ぶ
- 簡単!投げて巻くだけ
- ラトル音とハイピッチアクションでアピール
- とはいえ小粒なので魚に過度なプレッシャーを与えない

その6:モス

基本情報
ルアー名 | モス |
メーカー/ブランド | BIOVEX (バイオベックス) |
タイプ | フローティング |
潜行深度 | 水面 |
サイズ | 35mm/40mm |
重さ | 2g/3g |
定価(税込) | 550円 |
バイオベックスのユニークな虫系ルアー。プラグでもワームでもない、浮力抜群のルアーです。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 9月中旬〜下旬 |
釣れた場所 | 野池、小河川 |
水質 | マッディ |
釣果 | 3匹 |
魚のサイズ | 約15cm〜約30cm |
野池では、近くを流れる用水路でも釣れました。
使ってみた所感・コメント
- 浮力抜群
- 岸際や用水路など虫が落ちそうな場所で効果的
- トレブルフックでフッキング率よし

その7:レアリス真虫

基本情報
ルアー名 | レアリス真虫(しんむし) |
メーカー/ブランド | DUO(デュオ) |
タイプ | 重心固定フローティング |
サイズ | 40mm |
重さ | 5.7g |
定価(税込) | 1,320円 |
上で紹介したモスが蛾なら、こちらはセミやカナブンかな?。食べ応えのあるサイズ感。セミが力尽きる季節に使ってみましょう。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 9月中旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 1匹 |
魚のサイズ | 約25cm |
草に覆われた用水路に投げ込んで釣れました。
使ってみた所感・コメント
- 落水昆虫をイメージして水面シェイクでOK
- トレブルフック×2でフッキング率抜群
- ラバーレッグは取れやすいので注意
その8:ジョイントベイト90SF

基本情報
ルアー名 | ジョイントベイト90SF |
メーカー/ブランド | BIOVEX (バイオベックス) |
タイプ | スローフローティング |
サイズ | 90mm |
重さ | 11g |
定価(税込) | 1,408円 |
4連結ボディが特徴のジョイントベイトシリーズ。ニョロニョロと動くスネークアクションでバスを誘惑します。
ジョイクロ(インプレ記事はこちら)に手が出なかった筆者が、まずはこれから!と思って購入したルアーです。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 9月中旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 1匹 |
魚のサイズ | 37cm |
ガタイの良いのが釣れました。デジ巻で強めのターンを入れた後、ひったくるようなバイトがありました。
使ってみた所感・コメント
- ウェイトシールでのチューニング必須
- ニョロニョロとヘビのように泳ぐ
- リール操作でターンをさせて釣れた
- 安いので気軽にジョイント系ルアーを楽しめる
*ウェイトシールによる調整など、詳細は下記の記事をご覧ください。

その9:リーサルポッパー65

基本情報
ルアー名 | リーサルポッパー65 |
メーカー/ブランド | Viva-core (コーモランプロダクト) |
サイズ | 65mm |
重さ | 6.5g |
定価(税込) | 990円 |
Viva-core(コーモランプロダクト)のポッパー。税込990円という、初心者を惹きつける魅力的な価格設定。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 9月下旬 |
釣れた場所 | 小河川(水路) |
水質 | マッディ |
釣果 | 1匹 |
魚のサイズ | 約20cm |
対岸の護岸沿いにキャストし、着水後、動かし始めてすぐにバイト。着水音で気づいて、狙っていたのでしょう。
使ってみた所感・コメント
- スピニングでも投げやすい重さ
- 安いけどそれなりに動いて釣れた
- コスパ良し
その10:シャッドラップ SR5

基本情報
ルアー名 | シャッドラップ SR5 |
メーカー/ブランド | RAPALA(ラパラ) |
サイズ | 5cm |
重さ | 6g |
潜行深度 | 1.2m-2.7m |
ラパラ社のシャッド型クランクベイト。ナチュラルなスイミングアクションでよく釣れると定評のあるロングセラールアー。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 10月中旬 |
釣れた場所 | 小河川(水路) |
水質 | やや濁っている |
釣果 | 1匹 |
魚のサイズ | 約20cm |
減水した水路にて、橋の下を泳がせたところバイト。
使ってみた所感・コメント
- 6gのクランクだがスピニングでも無理なく巻ける
- 投げて一定のスピードで巻くだけでOK
- ナチュラルな動きで安定した泳ぎ
その11:ジョイントベイト110SF

基本情報
ルアー名 | ジョイントベイト110SF |
メーカー/ブランド | BIOVEX (バイオベックス) |
タイプ | スローフローティング |
サイズ | 110mm |
重さ | 17g |
定価(税込) | 1,430円 |
上で紹介したジョイントベイト90SFで釣れてから、110SFも試してみようと思い、使ってみました。
90SFより6g重く、ボディも厚くなりズッシリとした重量感があります。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 11月上旬 |
釣れた場所 | 野池 |
水質 | マッディ |
釣果 | 1匹 |
魚のサイズ | 32cm |
ヘラ台の前をデッドスローで泳がせたところ、ヘラ台の下にグイっと引き込むようなバイトがありました。
使ってみた所感・コメント
- ウェイトシールでのチューニング必須
- ニョロニョロとヘビのように泳ぐ
- 安いので気軽にジョイント系ルアーを楽しめる
- デッドスローでもそこそこの存在感と威圧感あり
- 重いので強風でも使いやすい
*下記は、上のジョイントベイト90SF紹介部分の下に貼ったのと同じ記事です。

その12:ドゥルガ73F

基本情報
ルアー名 | ドゥルガ73F |
メーカー/ブランド | O.S.P (オーエスピー) |
タイプ | フローティング |
サイズ | 73mm |
重さ | 4.4g |
定価(税込) | 1,815円 |
発売年月 | 2019年6月 |
O.S.Pのミノーシリーズ最小サイズの、フローティングモデル。小河川や水路でよく見かける小魚にマッチしたフォルムやサイズ感が魅力的。
ざっくり釣果データ

釣れた時期 | 10月下旬〜11月上旬 |
釣れた場所 | 大河川、小河川(水路) |
水質 | クリア、やや濁りあり |
釣果 | 4匹 |
魚のサイズ | 約20cm〜約25cm |
当時、通い始めた川に小魚が多く、実際にバスが捕食している場面を目撃し、ドゥルガを買いに行きました。
効果的面!トゥイッチで逃げるような動きを演出すると、躊躇なくバイトしてきました。
使ってみた所感・コメント
- スピニングで扱いやすい重量感
- トゥイッチで逃げ惑う小魚を演出すると釣れる
- どこでもマッチザベイトできるサイズ感

番外編:ブレットン

基本情報
ルアー名 | ブレットン |
メーカー/ブランド | ダイワ(輸入販売) |
重さ | 3/5/7/9/11g |
番外編としてぜひ紹介したかったのが、スピナーです。トラウト用ルアーとしてのイメージが強いですが、バスもよく釣れます。
よく使ったので代表してブレットンをご紹介します。バス釣りを少しかじった中学時代、安いし投げて巻くだけで簡単に釣れるので、愛用していました。
マッディな野池でも、小河川(水路)でも釣れます。

上の写真は、2021年の秋に小河川で釣ったもの。やはり小バスキラーでした。使用したのは3g。
ブレットン/スピナー の良いところ
- 簡単!投げて巻くだけ
- フッキング率高め
- 小型が数多く釣れる = 当時中学生の筆者がたくさん釣れた

使用したタックル
本記事でご紹介したルアーたちですが、下記のタックルを使いました。
スピニングタックル

スピニングロッド1 | シマノ BASS ONE XT 263L-2 |
スピニングロッド2 | メジャークラフト バスパラ BXST-645L |
スピニングリール | シマノ ネクサーブ 2500S |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 5lb/6lb |
当時使っていたタックルは上記の通り。安めの入門機種です。
ラインはナイロンの5lb〜6lbが多かったです。現在はプラグをメインに使っており、ナイロン6lbに落ち着きました。
ベイトタックル

ベイトロッド | シマノ BASS ONE HG 1582-2 |
ベイトリール | シマノ BASS ONE XT 150 |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 14lb/16lb |
ロッドは中学時代にバス釣りを少しかじったときに購入した安物。リールはシマノの入門機種です。
リールの詳細は下記の記事でご確認いただけます。
また、ロッドもバスワンシリーズの現行モデルを買って使っていますが、安くて丈夫です。

おわりに
20年5月下旬、ポコポコと音を立てて泳ぐ仔どんぐりマウス君。巻くのを止めてすぐに、バフ!っという音と共に魚が水面を割り、仔どんぐりマウス君は水中へと姿を消しました。
あれが、バス釣りにのめり込むきっかけとなった出来事です。
さて、こうして振り返ってみると、トップウォーター、スピナーベイト、クランクベイト、ジョイント系ルアー、シャッドクランク、ミノー、虫系と、意外と幅広く使って釣れているなと感じました。
何も知識がなかった時期ですが、とにかく色んなルアーを試してみたい好奇心から、幅広いチョイスになったようです。
ご紹介したルアーたちは、知識や技術が未熟な状態でも釣れたルアーたち。プラスとなる状況や条件が揃えば、チャンスはあるはずです。
はじめての方、または始めたばかりの方に、ぜひおすすめしたいルアーたちです。気になるルアーがあったら、どれか試してみてください。
みなさんが、良い魚に出会えることを祈っております。