ガンクラフトのビッグベイト「ジョインテッドクロー178」のダウンサイジング版、「ジョインテッドクロー128」。
フローティング仕様のジョイクロ128をウェイトチューンし、スーパースローシンキング仕様にして、マッディウォーターに潜むバスを狙ってみました。
関東の野池で、オカッパリで何匹か釣りましたので、ウェイトチューン方法、釣り方、使ってみた所感などをご紹介します。
ジョインテッドクロー128の基本情報

メーカー | ガンクラフト GAN CRAFT |
ルアー名 | ジョインテッドクロー 128JOINTED CLAW |
サイズ/長さ | 128mm |
重さ | 3/4oz class |
タイプ | フローティング |
フックサイズ | フロント:#5 リア:#6 |
定価(税込) | 3,850円 |
サイズ感

元祖のジョイクロ178と比べると、かなりのサイズダウン。
長さだけでなく、体高やボディの幅も含め、かなりボリューム感が落ちています。
とはいえ、小バスの猛攻を受けることはなく、釣れればキーパーサイズ(25cm以上)という感じです。
使い方・釣り方
釣果
日にち | 時間 | 天気 | 風 | 表水温 | 魚のサイズ | 釣り場の種類(規模) | 水質 | ヒットポイント | 釣れたエリアの推定水深 | ルアーカラー | チューニング | アクション |
5/17 | 16:30 | 小雨 | 中 | 22.2 | 35cm | 野池A(小) | かなり濁っている | 岸際のポケット | 50-60cm | フラッシングGMチャート | スーパースローシンキング仕様(ウェイトシール0.25g×4枚) | ステイ/フォール |
7/30 | 17:21 | 曇 | 弱 | 29.0 | 29cm | 野池A(小) | かなり濁っている | オーバーハング(木の根もと) | 50-60cm | フラッシングGMチャート | スーパースローシンキング仕様(ウェイトシール0.25g×4枚) | ステイ/フォール |
10/12 | 14:53 | 曇 | 弱 | 22.6 | 27cm | 野池A(小) | かなり濁っている | 水門の壁際 | 50-60cm | フラッシングGMチャート | スーパースローシンキング仕様(ウェイトシール0.25g×4枚) | デッドスロー(リトリーブ) |
2021年の春から秋にかけて、関東の小規模野池で3匹釣りました。
バンバン釣れる訳ではないですが、めげずに投げていれば釣れてくれます。
釣った魚の写真



使用タックル

ロッド | シマノ バスワン XT 1610H-2 |
リール | シマノ SLX MGL 70XG (エキストラハイギア) |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン 14lb/16lb |
ロッドは1万円もしない安いやつ。バスワンはコスパが良くておすすめです。
リールは、ハイギア/エキストラハイギアの方が、デジ巻きはしやすいと思います。
参考記事
ウェイトチューン

ウェイトシールを貼ってスーパースローシンキング仕様にして釣りました。そろーりとゆーっくり沈んでいく感じです。
*ルアーの沈み方は、ラインの種類・太さ、水温、水流の有無などによって異なりますので、ご自身の条件に合うように微調整してみてください。
使用ウェイトシール

ガンクラフトのウェイトチューニングシール「シンキングヘルパー・N」と、BIOVEXの「ウェイトシール」を貼っています。
ウェイトの重さ

約0.25g×4枚=約1g
シンキングヘルパーは、1枚0.5gのをハサミで半分に切って貼りました。
ウェイトシールは、Sサイズ(0.25g)を2枚使用。
ウェイトを貼る位置

あごの下、お腹、下っ腹、尻尾の付け根、計4カ所。
マーカー

筆者は「フラッシングGMチャート」カラー1種のみ所持しています。
このカラーは目立つので、背中にマーカーを貼る必要なし。
ジョイクロの背中がダーク系カラーで、マーカーを貼る場合は、ティムコのルアーインディケーターがおすすめ。自分で好きなサイズにカットできます。
筆者はジョイクロ70の背中に貼っています。
使用したフィールド

釣り場タイプ | 野池 |
規模 | 小 |
水質 | 茶色い強い濁り |
主なベイト | ブルーギル、甲殻類、虫 |
特徴 | 障害物が多い |
プレッシャー | かなり高い |
土日は投げる場所がなくなるほどのハイプレッシャーフィールド。
小規模だし障害物がごちゃごちゃしてるので、ジョイクロ128のショートキャストで探っていくのにぴったりな感じです。
ルアーアクション
ステイ/フォール

1匹目と2匹目は、バスのいそうなポケットにルアーを入れて全く動かさず、2秒ほどして沈み始めたかな、というタイミングで下からグイっと引っ張るようなバイトがありました。
やはり128mmあれば、狭いスペースではそれなりの存在感でアピールできるようです。

ステイ(動かない)が、全くどいてくれない侵入者として脅威を与えて、バスが威嚇バイトに至ったのかもしれません。
デッドスロー(リトリーブ)

3匹目は、小さな水門のコンクリートの壁沿いを、なぞるようにゆーっくりと、デッドスローで泳がせたところ、真下からバイトがありました。
デジ巻き

惜しくもバラしてしまったのですが、ロッドを動かさずにリールで規則的に巻き取る、「デジ巻き」でもバイトがありました。
けっこう速めに巻いて、ヒュンッ!ヒュンッ!と左右に首を振る感じで動かしました。
使ってみて感じたこと
※あくまで筆者が使用したタックル、ウェイトチューン、フィールド、おかっぱり等の条件で感じたことです。参考程度にご覧ください。
キャストは慎重に

かなり高価なルアーなので、キャストには気をつかいます。
障害物に引っかかるのを避けるため、特にマッディウォーターでは、自分の目で見える範囲にキャストすることがほとんどです。
背中にマーカーを貼るのを忘れずに。
小さな野池にマッチしたサイズ

筆者の通う野池はアベレージサイズが20cm台で、30cm以上で良型と呼べるフィールド。
こういったフィールドで良型を狙うには、ジョイクロ128がマッチしていると思います。
同じ野池で178も投げますが、なかなかバイトはありません。
万能型ルアー

デジ巻きで泳がせるもよし、止めて誘うもよし、沈めてもよし、デッドスローで焦らせてもよし。
そこそこ重さがあるので、ある程度の風があっても使えます。
バーサタイルロッドで扱えるのも魅力ですね。
さすがにカバー撃ちはできませんが、あらゆる面から総合的に見て、万能型のルアーだと思います。
存在感とアピール力は高い

128でも、小型から良型まで多くのバスの興味を引くようで、チェイスが多いです。
止めていてもバスが下から出てきます。
“ジョイントテッド” ルアーの独特な動きが魅力

“ジョインテッド”クローの名のとおり、その”連結”されたボディーが生むリアルで独特な動きが魅力です。
操作しながら、「うわ、今の動きリアルだったな」と思うこともあるほど。
スローに誘えるのは大きなメリット

クランクベイトやスピナーベイトといった巻物と違い、ゆっくり巻きながら、止めたり沈めたりできるのは大きな利点です。
特に障害物の多い小さな野池となると、直線でさーっと巻ける距離が短いなかで、障害物を避けたり、障害物に沿ってなぞるように泳がせることが可能です。
チューニングと操作に慣れれば楽しい

やはりチューニング無しでは動きがイマイチで、初めは釣れる気がしなかったのですが、ウェイト調整をして動かす練習を重ねるうちに、だんだんと釣れる気がしてきました。
真冬は、「どうせ釣れないから泳がせて練習しよう」ぐらいの気持ちで、アクションを訓練しました。
泳がせてるだけでも楽しいです。
自分で操って釣る楽しさ

適当に巻いてれば「釣れる」ルアーではなく、自分の操作でアクションを出して、「釣る」ルアーだと思います。
自分の思い通りの操作・アクションを出して釣れた時の喜びは格別です。
おわりに
ジョイクロ128は、チューニングから操作まで、自分なりのスタイルで釣りを楽しめるルアーです。
筆者のような初心者の方には、最初は難しく感じるかもしれませんが、ウェイトチューニングと操作練習をしっかりやれば、楽しみながら釣れるようになると思います。
高いルアーなので気を遣うのも事実ですが、それでも一味違った釣りを楽しめますのでオススメです!
参考記事
キビキビと首を振るなら、スライドスイマー115。
ジョイクロの末弟、ジョイクロ70Fのインプレ記事もあります。よろしければ下記をご覧ください。
また、同じく”ジョイント”ルアーであるBIOVEXのジョイントベイトの記事もあります。