トラウトフィッシングを始めるにあたり購入したのが、リトルプレゼンツの防水バックパック。
シンプルな構造とデザインで使い勝手が良く、バス釣りの自転車釣行でも活躍しています。
トラウトとバスフィッシングで使用してみましたので、特徴やメリット・デメリットを含めたインプレをご紹介します。
※長めの記事になっていますので、目次から見たい部分にジャンプしてご覧ください。
リトルプレゼンツ防水バックパック 概要

基本情報
ブランド | リトルプレゼンツ LITTLE PRESENTS |
商品名 | 防水バックパックS20 WATERPROOF BACK PACK S20 |
品番/型番 | B-25 |
カラー | カーキ(KH) グレイ(GRY) ブラックカモ(BC) |
サイズ | W25×H52×D18 |
容量 | 約20L |
材質 | ポリエステル(PVCコーティング) |
税込定価 | 3,630円 |
実勢価格
この商品の大きなメリットの一つが、価格が安いという点。
2023年4月12日時点のAmazonプライム価格は、下記の通り。
- カーキ:3,362円
- ブラックカモフラージュ:2,914円
- グレー:3,504円
時期や各購入者への割引によって多少変動がありますが、Amazonなら定価より少し安く買えるでしょう。
完全防水仕様

バックパックの内側を見るとわかりやすいですが、コーティングされた完全防水仕様となっています。
サイズ・収納力
バッグ本体のサイズと収納力

上の写真の状態で、縦は約60cm、幅は約38cmです。
上部を少し丸めて使うので、実質的には縦50cmくらいまでの物を収納できる感じです。

収納力は、かなり高いです。
2リットルのペットボトルが4本、余裕をもってスッポリと入り、上部を丸めてしっかりと収納可能。

4本入れても、まだ少し余裕があるくらいです。
メッシュポケットとバンド

両サイドにそれぞれ、メッシュポケットとバンド(2本)が付いており、ロッドケースやペットボトルを収納できます。

上の写真、左はハードタイプのロッドケース。右は、560mlのペットボトル。
ちなみに、ロッドケースの長さは50cm。詳細は、下記の記事でご確認いただけます。

バンド

バックルタイプで長さ調整が可能。
メッシュポケット

入口部分は、伸縮性の高いゴム。
このゴムは、かなりキツめになっているので、ペットボトルやロッドケースを押し込む感じ。
良く言えば、ホールド力があるので、落下の心配はなさそうです。

バックパックを下から見た図。ポケットの底はメッシュではありません。
開口部の閉じ方

開口部にファスナーなどの密閉できるパーツはついていません。

上の状態から、開口部を丸めていきます。

丸めたら、縦に付いているベルトと接続バックルで固定します。

最後に、横に付いているベルトと接続バックルで固定して、閉じます。
背面の造り

背面の造りは、非常に簡素的。
背中が当たる部分には、パッドなどはありません。
グラブループ(持ち手)

グラブループ(持ち手)が付いています。
背負わない時の持ち運び、部屋のフックにかける時などに役立ちます。
ベルト

背負う時に使うベルトも、非常にシンプルな造り。
登山用リュックのようにパッド入りの厚手な仕様ではなく、ただのベルトです。
胸のあたりで横向きに固定するチェストベルト、腰回りで固定できるウエストベルトなどは、一切ありません。
トラウトフィッシングで使用して感じたこと

まず、いわゆるネイティブトラウトを狙った、渓流ルアーフィッシングに、このバックパックを使用しました。
真夏だったので、水の中に入って小渓流を進むウェットウェーディングのスタイルです。
ちなみに、フィッシングベストは着用ナシ。
感じたことを項目ごとにご紹介します。
背負いやすさ・身体への負担

かなり簡素なベルトタイプで背負うので心配していましたが、2時間前後の短時間釣行であれば、身体への負担は少ないと感じました。
背中に当たる側に硬いものを入れなければ、身体が痛くなるということはありません。
胸や腰あたりのベルトも付いていませんが、ズリ落ちてくることもなく、特に問題なし。
短時間なのでバックパックに詰め込む荷物の量が少ないということもあるでしょう。
物を取り出しにくい

バックパックとはいえ、実質的には大きな袋なので、外ポケットも内ポケットもなし。中を整理するのが難しいです。
バックパックから物を取り出す際は、上の写真のように片手で持ちながら、もう片方の手でガサゴソとやる必要があります。

岸に上がれば、乾いた場所に置いて取り出すのが楽です。
ただ、丸めてバックルを2回カチャっと接続するのは少し面倒。一般的なバックパックのように、ジッパータイプの方がかなり楽です。
やはり、頻繁に使う小物類であれば、フィッシングベストがあると便利だろうなと感じました。
対策

フィッシングベストが無いので、パンツのポケット、ポーチ、カラビナ等を使って対策しました。
ルアー収納

小型ミノーを中心に、必要最低限の量を持参しました。
このくらい小型のケースであれば、パンツのポケットに入ります。
たくさん持参する場合は、1軍をパンツやジャケットのポケットに、2軍はバックパックに収納すれば良いでしょう。
小物・アクセサリー類

バックパック背面の一番下にある、ベルトを通す輪っかにカラビナを取り付けました。
フォーセップ、水温計、カラビナリール、ポーチを装着。
ポーチの中にはスマートフォンを入れて釣りをしました。

ネット・熊よけの鈴

バックパックについている輪っかにカラビナを通し、熊よけの鈴とマグネットリリーサーを装着。
背負いながらでもランディングネットやフォーセップに手が届きます。
完全防水は助かる

少し水深のある場所を歩いてジャバジャバと進むことがあるので、やはり完全防水仕様は安心できます。
転んでザブンと水に入っても、開口部さえ沈まなければ大丈夫でしょう。
バス釣りで使用して感じたこと

主に、自転車でバス釣りに出かける時に、この防水バックパックを使用しています。
メインはスーパーカブなのですが、中年になり運動不足が深刻化してきたので、意識して自転車に乗る機会を設けています。
釣りスタイルはオカッパリ(岸釣り)。ボートには乗りません。
自転車との相性は良い

家を出る時に背負って出発し、行きも帰りも背負いながら自転車を漕ぎ、釣りの最中もずっと背負っているので、基本的に背負いっぱなしが続きます。
必要な釣具の全てをバックパックに詰め込み、背負ってヒョイっと自転車に乗るだけなので、非常に楽です。
ちなみに、他のタイプのバッグの場合は、リアキャリアに積載していましたが、これは少し時間がかかるし面倒です。ですが、やはり身体への負担は少ないので、長距離運転には向いています。

大容量に助けられる

自転車で釣りに行く時に、最大の課題となるのが、ロッドとランディングネットの運搬です。
ロッドは、テレスコロッド(振り出し竿)を使ってきたので、さほど問題にはなっていませんでした。

しかし、伸縮可能なランディングネットは、どうしても自転車に乗せるのが困難で諦めていました。上の写真の通り、折りたたんでも、かなり大きいのです。

このバックパックは、ランディングネットがスッポリ入ってしまうので、課題解決。

ネット以外の釣具一式も収納可能。
- テレスコロッド+リール
- ボード型メジャー
- ルアー回収器
- ルアーケース
- プライヤー類
- 水(500mlペット)
- 防水ジャケット
- 偏光サングラス
ざっとですが、上記の道具一式を収納できています。
物を取り出しにくい

バス釣りで多く使われているショルダータイプやヒップ(ウエスト)タイプのバッグは、自分のお腹の前にクルリとバッグを動かせば、バッグを下ろすことなく物を取り出せます。
ヒップバッグの記事はこちらから。

この防水バックパックは、横や底に開口部はなく、外ポケットもないので、結局、一度下ろして、地面の上でガサゴソやる必要があります。
そして、内ポケットもないので、小さいものがバッグの一番下にある場合は、かなり取り出しにくいです。
対策
ルアー

厳選した1軍ルアーをケースに入れて、ジャケットやパンツのポケットに入れています。
上の写真、スライドスイマー115やタイニーブルドーズが入ったルアーケースですが、例えばノースフェイスのベンチャージャケットなら、左右についたポケットに入ってしまいます。
ベンチャージャケットの記事は、下記でご確認できます。

夏場、ジャケットを着ない季節はちょっと厳しいですね。
小さめのルアーケースであれば、パンツのポケットに入れています。
ランディングネット・プライヤー類

ランディングネットは、横向きにして背中とバックパックの間に差し込んでいますが、身体への負担は小さいです。

また、プライヤーなど一式を吊るしたカラビナは、バッグ下部のベルトの輪っかに取り付けています。
歩きやすく疲れにくい

ショルダータイプとヒップバッグを使ってきましたが、これらと比べた時に、バックパックだと歩きやすく疲れづらいという印象。
ショルダータイプだと片方に負担が偏るし、ヒップバッグだと下半身にズシっと負担がかかりますが、バックパックは比較的負担が分散され、下半身は完全フリーで歩きやすい感じです。
背中が当たる面には注意

このバックパックは、袋のようなものなので、生地はバッグにしては薄めで、背中にパッドなどは入っていません。
そのため、背中に当たる面に硬い物を入れて、バックパックがパンパンの状態で背負うと、さすがに背中が痛いと感じます。
釣具・荷物を入れる時は、配置や量に注意が必要となります。
GoProネックマウントとの相性

GoProをネックマウントに装着して撮影することがありますが、このバックパックはネックマウントを邪魔することなく、ストレスは感じません。

上の写真は、ショルダータイプのバッグを背負い、ネックマウントを装着した写真。
バッグから物を取り出しやすいのはメリットですが、取り出す時にバッグをお腹の方に動かそうとすると、ネックマウントがズレたりしてしまいます。
ですので、筆者はGoProで撮影する際は、基本的にはヒップバッグかバックパックを使っています。
スーパーカブとの相性

自転車に乗らない時の移動手段は、スーパーカブ110がメインです。
釣具は、リアキャリアに積んだボックス(記事はこちら)に入れています。

上の写真は、渓流に行った時のボックスの中ですが、このロッドやネットの下に、リトルプレゼンツの防水バックパックが入っています。
ボックスに入れることもできるし、ボックスが無ければ背負って運転できます。
また、バックパックをリアキャリアに乗せて、ロープで固定するという方法もあります。
走行中に雨が降っても、防水なので頼もしいですね。
メリット
この防水バックパックのメリットをまとめると、下記の通り。
- 完全防水なのでウェットウェーディングや雨でも安心
- 自転車や原付バイク移動でも使いやすい
- 大容量で十分な釣具や荷物を収納可能
- 造りは簡素だが短時間釣行なら身体への負担は少ない
- 他のタイプのバッグと比べて歩きやすく疲れづらい
- 街中でも使えるシンプルでスタイリッシュなデザイン
- 価格が安い!3,000円台で買える
こんな人に向いている
- なるべくお金をかけず釣り用バッグ(特にトラウト)を調達したい
- 大容量のバッグが欲しい
- 完全防水のバッグが欲しい
- 身体への負担が少ないタイプのバッグが欲しい
- 歩きやすいタイプのバッグが欲しい
- 街中でも使えそうなバッグが欲しい
- 自転車や原付バイクで釣りに行く
- GoProネックマウントで動画撮影する
デメリット
デメリットをまとめると、下記の通り。
- 物を取り出しづらい
- 造りが簡素なので長時間の釣行は負担になる可能性あり
- 背中部分にパッドがないので物を詰める配置と量に注意が必要
- 開口部を閉めるのが面倒
物を取り出しづらいので、筆者は頻繁に使う小物の収納用に、リトルプレゼンツのポーチを使いました。詳細は、下記の記事にまとめています。

こんな人には向いていないかも
- 値段が高くても良いのでしっかりした造りと機能性が欲しい
- フィッシングベストを買う予定 or 持っている
- 完全防水までは求めていない
- ササっと素早く必要な物をバッグから取り出したい
おわりに
リトルプレゼンツの防水バックパックは、なんといってもその安さが魅力。
トラウトフィッシングを始めるにあたり、なるべく投資額を抑えたかったので、筆者は助かりました。
ポーチやカラビナを使ったりすることで、物を取り出しにくいという弱点を克服できます。
GoProネックマウントでの撮影、自転車、原付バイクとの相性も良く、非常に助かっています。
また、完全防水仕様とその大容量にも、助けられる場面が多々あり。
ホームページを見る限りでは、リトルプレゼンツはトラウトフィッシングをメインにしたブランドのようですが、バス釣りや街中でも使えます。
安いバックパックですが、オールマイティに活躍してくれる製品です。
(バサー向け)違うタイプのバッグも気になる方は
4タイプのバッグの使い勝手を検証した記事があります。下記をご覧ください。
