釣りの服装・ウェア選びの際に考慮したいのが、急な雨や風。1枚持っておくと便利なのがザ・ノース・フェイスのベンチャージャケットです。
バス釣りのオカッパリで使ってみましたので、防風・防水性能をはじめとした使い勝手についてお伝えします。
意外と多い急な風と雨

バス釣りでは、風も雨も、釣果に大きく影響を与えます。なので、釣りをしていると雨風に対するアンテナが強めに張られ、けっこう敏感になるもの。
春に、さっきまで無風だったのに急な爆風に襲われたり、夏に、青い空と太陽に安心していたら急に雨が降り出したり、って経験が意外とあります。
雨風に対処できるウェアを1枚持っておくと安心です!
ベンチャージャケット概要
多少の雨風対策として、筆者がぜひともオススメしたいのが、ザ・ノース・フェイスのベンチャージャケットです。
基本情報

メーカー/ブランド | ザ・ノース・フェイス |
型番/品番 | NP11536(筆者使用モデル/19年) NP12006(現行モデル/22年) |
素材 | HYVENT Clear D(2.5層) 表側:ナイロン100% 裏側:ポリウレタンラミネーション |
機能 | ワンハンドアジャスター対応フーデット |
原産国 | ベトナム |
サイズ | S、M、L、XL、XXL |
重さ | 約215g(Lサイズ) |
カラー(現行モデル) | ブラック、フラックス、バルサムグリーン、 ロイヤルブルー、タンドリースパイスレッド |
定価(税込) | 17,600円 |
特徴 | ・HYVENT-D(防水透湿性素材) ・止水ファスナー ・スタッフサックにコンパクト収納可能 |
商品の位置付け

ブランドによる公式な表記は、下記の通りとなっています。
パックに常備できる防水シェルとしてだけでなく、ウインドシェルとして幅広く活用できる2.5層のマルチパーパス軽量レインジャケット。
引用元:ザ・ノース・フェイス(Goldwin)公式サイト
携帯性に優れた雨風対応のジャケットということですね。
使ってみて感じたこと・評価
防風性能

釣りが楽しめる程度の風に対しては、十分な防風性能だと思います。特に物足りなさは感じません。
また、筆者は原付バイクで釣りに出かけることが多く、走行中はずっと風を浴び続ける訳ですが、3月のまだちょっと肌寒い日でも、しっかり防風できています。
防水性能

「小雨の中で1時間くらいであれば全く濡れない」ことは、実証できています。22年4月上旬、小雨の日に1時間ほど釣りをしてみました。

上の写真は、釣りを終えて車の中に戻った直後に撮影したもの。
袖を見てみると、雨水が染みて濃い色に変色しているので、中も濡れていると思いましたが、脱いで確認するとグレーのスウェットは全く濡れていませんでした。

袖口はベルクロで調整可能。タイトにしておけば、風も水もシャットアウトできます。

また、ポケットに革の財布を入れておきましたが、こちらも全く濡れていませんでした。
フードの使い勝手

レインウェアにフードは必須。帽子を被って釣りする方が多いと思いますが、キャップを被ったままでも余裕を持ってフードを被れます。
参考までにですが、筆者は173cmでLサイズを着用しています。

雨風の侵入を最小限に抑えたい場合は、ヒモが首元の前と後ろに付いていますので、引っ張ることで絞ることができます。
ポケットの使い勝手

ポケットはお腹あたりに左右1個ずつの計2個。ファスナーが付いているので、物の落下や水の侵入を防げます。

意外と収容能力が高く、上の写真では、スマートフォン、二つ折り財布、ウィダーインゼリー、ウェットティッシュが入っています。着用した状態でファスナーもちゃんと閉まりました。

小型のルアーケースも入ります。

メイホウのSFCマルチMサイズのケースがすっぽり入りました。

携帯性能

スタッフサックにコンパクトに収まるので、大きめの釣り用バッグなら携帯できますね。リュックタイプなら余裕を持って収納できるでしょう。

筆者はスーパーカブのボックスに入れておくこともありますが、やはり場所をとらないので助かります。
着心地

擦れると多少カサカサ音がしますが、素材は柔らかく、適度に伸縮性があり、レインウェアとしての着心地は、非常に良いと感じます。
今までに、同ブランドのレインウェアをもう2種類使ったことがありますが、着心地はベンチャージャケットがダントツで良いです。
普段着としての使い勝手

これは同ブランドの製品全体に言えることですが、デザインが良くカジュアルな服装とも合わせやすいです。
合わせやすいデザインと着心地の良さから、街中に出かける時も着ていく頻度は非常に高く、助かっています。雨風のある日の外出では重宝します。
ゴアテックスとの比較

アウトドアウェアについて調べていると、ゴアテックスの名前を目にすることが多いはず。
同じザ・ノース・フェイスのクライムライトジャケットはゴアテックス素材が採用されており、筆者はレインウェアとして愛用しています。
サクっと、筆者使用モデルで比較してみます。
ベンチャー ジャケット (NP11536) | クライムライト ジャケット (NP11503) | |
税込定価 | 17,600円 | 33,000円 |
素材 | HYVENT-D | ゴアテックス |
重さ(Lサイズ) | 210g | 291g |
防水性能 | ○ | ◎ |
防風性能 | ○ | ◎ |
携帯性能 | ○ | ○ |
着心地 | ○ | △ |
普段着としての 使い勝手 | ◎ | △ |
あくまで、筆者の個人的な感想・評価です。参考程度にお考えください。
補足説明
重さ


重さは、収納サックに入れた状態で筆者が計量した数値です。
防風性能

3月、まだ肌寒い時期に2日連続バイクで釣りに行きました。2日とも、ほぼ同じ気温。初日はベンチャージャケット、翌日はクライムライトジャケットを着用し、時速60kmくらいで走って違いを感じてみました。
クライムライトジャケットの方は、ほとんど風を通さなかったのに対し、ベンチャージャケットは少しお腹が冷えた感じがしました。
防水性能

雨が強い時は釣りをしないので、両者とも、まだ下に着ている服まで濡れた経験はありません。
しかし、ベンチャージャケットは、中まで浸水を許さないものの、素材に染みて変色します。

これに対し、クライムライトジャケットは、素材が水分を吸わずに、弾いてくれます。
着心地・肌触り

ベンチャージャケットに対して、クライムライトジャケットの方は、生地が固くてゴワゴワします。前者の方が生地が柔らかく、伸縮性が高く、かなり体を動かしやすい印象。
普段着としての使い勝手

雨風が強い日や寒さの厳しい日であれば、クライムライトジャケットもアリかと思いますが、それ以外であれば、ベンチャージャケットの方が快適に過ごせるでしょう。
やはり、生地の柔らかさと伸縮性がベンチャージャケットのメリット。レインジャケットというよりは、一般的なジャケットの感覚で着られます。動きやすさ、着心地には大きく差があります。
デザイン的には両者とも優秀で、普段着とも合わせやすいです。
こんな方にはベンチャージャケットがおすすめ

- 雨や風が強い日は釣りに行かない
- 小雨なら短時間だけ釣りをしたい
- 街中から釣りまで1着で済ませたい
- なるべく価格を抑えたい
「ポツポツ降ってきたけどあと30分〜1時間くらいやったら帰ろうかな」くらいの方であれば、ベンチャージャケットで十分だと思います。
多少の雨でも、長時間に渡って集中して釣りを楽しみたい!という方には、少し物足りないかもしれないので、クライムライトジャケットのようなゴアテックス素材のものが良いかと思います。
おわりに
ベンチャージャケットは、1枚で街中から釣り場まで対応できる万能ジャケット。多少の雨風なら短時間釣りを楽しみたいという方にはおすすめです。
雨風をしのぐウェアを持っておらず、何を買おうか迷っている方はぜひご検討ください。
少々お値段しますが、機能性の高さと使い勝手の良さに満足できると思います。
ちなみに筆者は、173cmで80kg近いですが、サイズはLを着ています。
参考記事
ゴアテックス素材のクライムライトジャケットが気になった方は、下記の記事をご覧ください。
