スピナーベイトの定番的な存在、O.S.Pのハイピッチャーシリーズ。
定番と呼ばれるにはしっかりとした理由があります。
オカッパリでバスを釣ってみましたので、特徴、使い方、使ってみた所感をお伝えします。
ハイピッチャー 概要

基本情報
メーカー | O.S.P オーエスピー |
ルアー名 | High pitcher ハイピッチャー |
重さ | 1/4oz(7g) ホワイトビーズ 5/16oz(9g) ブラックビーズ 3/8oz(11g) ブルービーズ 1/2oz(14g) レッドビーズ 5/8oz(18g) イエロービーズ 1oz(28g) ピンクビーズ |
タイプ | TW(タンデムウィロー) DW(ダブルウィロー) DC(ダブルコロラド/1ozのみ) |
カラー | 23色 ※1ozは10色 |
定価(税込) | 1,320円(税込) ※ECOモデル:1/4oz・3/8oz・1/2oz 1,540円 ※1oz:1,430円 |
発売時期 | 2004年10月 |
豊富なラインナップ

重さは6種類、カラーは23色と、かなり豊富に展開しています。
ブレードも、ダブルウィロー、タンデムウィロー 、ダブルコロラド(1ozのみ)を展開。
これだけ選択肢があれば、ほとんどのフィールドと状況に対応できそうですね。
サイズ感

スピナーベイトの中ではコンパクトなサイズ感。
1/4oz〜1/2ozは、ワイヤーとフックは共通の仕様で、ウェイトが増えてもサイズはそのまま。
ジャッカルのドーンと比べると、上の写真の通り。同じ3/8ozですが、サイズ感はけっこう違います。
カラービーズ

サイズが統一されているので、重さごとに異なるカラーのビーズを採用。
瞬時に重さを確認して取り出せるように配慮されています。
重さ

表記 | 重さ |
3/8oz(11g)モデル DW | 約17g |
3/8ozモデルで、約17g。ご参考まで。
ちなみに、トレーラーフック付きでも約17gでした。
ブレード

ブレード表面にはナチュラルな輝きの表面処理が施されており、スレ難くタフコンディションに強い上に、フラット面がフラッシング効果を高め、集魚力を格段に向上させた。
引用元:O.S.P公式サイト製品情報ページ
細部にまでこだわりが感じられます。
スカート

シリコンスカートを採用。スカートの長さは控えめ。コンパクトなシルエットに収まっています。
フック

フックは、コンパクトながら太め。
ワームキーパー

トレーラーワームの使用を前提としている印象。
釣果データ



使用ルアー | ハイピッチャー DW 3/8oz |
釣れた時期 | 7月 |
累計釣果 | 3匹 |
最大サイズ | 43cm |
平均サイズ | 約33cm |
釣り場のタイプ | 小河川(水路) |
釣り場の水質 | マッディ |
真夏のピーカン、夕マズメに結果を出しました。
26cm・31cm・43cmと、大・中・小が釣れた感じです。
使用タックル

ロッド | ダイワ ブレイゾン モバイル 666TMB |
リール | シマノ SLX MGL70 |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 12lb |
原付バイク・自転車移動だったので、ロッドはテレスコロッド(振り出し竿)でした。

釣れたポイント・レンジ
斜め護岸沿い

1匹目と2匹目は、いずれも斜め護岸沿い。
斜めと言っても、けっこう垂直に近い角度。
バスからしたら、際を見上げる感じになっていたはず。
ヒットしたレンジは、水深20〜30cm程度。
3匹目は、倒木の近くで釣れました。
大きな丸太のような木が、岸から水中にめがけて沈んでおり、先端部分だけ水面から出ている感じでした。
この木の下にいるはず!と思い、沈んでいる木の上をなぞるように泳がせたところ、ハイピッチャーが水面から出る直前に下から猛烈にバイトがありました。
水面に出る直前だったので、バイトしたレンジは水深10cm程度だったと思います。
トレーラーフック

水路の水量が多い夏、ボトムの障害物に根掛かりすることがほぼなかったので、トレーラーフックを付けました。
1匹目の43cmは、トレーラーフックに掛かっていたので、付けてよかったなと実感。
使用フックとサイズ

ハヤブサのT・N TRAILER HOOK(ティエヌトレーラーフック)。公式サイトはこちら。
O.S.Pの並木敏成さんプロデュースのフックなので、間違いないと思い使いました。
サイズは#1です。

実績のあるカラー

カラー | 釣果 |
キラーゴールド | 3匹 |
カフェオレ系の強い濁りの中、キラーゴールドで3匹釣れました。
ルアーアクション

ただ巻きで釣りました。巻く速度は、普通。遅くもなく速くもなくという程度。
一定の速度で巻いて釣れました。
シンプルに一定のスピードで巻くだけで釣れるのも、スピナーベイトのいいところ。
使ってみて感じたこと
*あくまで筆者の使用タックル、フィールド等の条件で感じたことです。参考程度にご覧ください。
安定した泳ぎ・動き

速めに巻いても遅めに巻いても、安定した泳ぎ・動き。
特に感じるのは、スローに巻いてもハイピッチでブレードがしっかり回る、という点。
格安のスピナーベイトでは、遅めに巻くとブレードがしっかり回らなく不安定になりがちですが、ハイピッチャーなら心配なし。
適度な巻き抵抗

同じ3/8ozダブルウィローモデルで、巻き抵抗を比較してみました。
ルアー | 巻き抵抗 |
O.S.P ハイピッチャー | 中 |
ジャッカル ドーン | 強 |
エバーグリーン Dゾーン | 中 |
プライアル ファーストスピナーベイト | 弱 |
ハイピッチャーは、ブレードがしっかり回りながら動いてることを感じられる、適度な巻き抵抗。
ドーンは、けっこう重く感じました。
ファーストスピナーベイトは、「え!?」となる軽さ。
キャスタビリティは良さげ

コンパクトなので、よく飛びます。
小規模フィールドでは、ストレスなく必要な距離に到達。
トレーラーフックは付ける価値あり

2022年からトレーラーフックを導入したのですが、1匹目の43cmはトレーラーフックに掛かっていました。
根掛かり少なめのエリアであれば、付けておくと小型の魚もしっかり拾えます。
コンパクトで小バスも拾う

コンパクト設計のため、小バスも釣れます。
少しでも釣果を残したい、数にもこだわりたい人にはメリット。
コスパは悪くない
ルアー | 税込定価 |
O.S.P ハイピッチャー DW 3/8oz | 1,320円 |
ジャッカル ドーン DW 3/8oz | 1,386円 |
エバーグリーン Dゾーン DW 3/8oz | 1,760円 |
スピナーベイトの中では安い方で、ビギナーでも手を出しやすいですね。
安定感と実力を考えると、税込1,155円は悪くないでしょう。
安定感・堅実性がもたらす高い評価

ハイピッチャーは、安定感・堅実性を感じるスピナーベイト。
コンパクトなシルエット、スローに巻いても回るブレード、模様入りブレードが放つ光の明滅、太めのフック、細部にまでこだわった結果、安定した泳ぎ・動きを実現できている印象を受けました。
これらが釣果につながり、評価が高まったはず。
スピナーベイトの定番的なポジションを確保できているのには、ちゃんとした理由があると感じました。
おわりに
ハイピッチャーは安定感のあるスピナーベイト。
確実な動きと釣果を求めるなら、格安スピナーベイトよりもハイピッチャーでしょう。
コンパクトなので小バスも釣れるのはもちろん、デカバスも喰ってきます。
操作性・コストパフォーマンス、共に初心者にも優しいのでおすすめです。
他のスピナーベイトも気になる方は、下記の記事をご覧ください。
