ブラックバスに限らず、魚はマズメ時が釣れやすいと言われています。
では、その他の時間帯は釣れないのでしょうか?
バス釣りのオカッパリの釣果データをもとに検証してみましたので、情報をみなさんにお裾分けします。
釣果データ・条件について
基本条件

対象期間 | 2020年5月〜2023年4月 |
対象とする魚 | 25cm以上(目測含む) |
釣果 | 116 |
最大サイズ | 49cm |
エリア | 茨城、埼玉、千葉 |
メインフィールド | 田園地帯の小規模野池・河川(水路) |
釣りスタイル | オカッパリ(岸釣り) |
釣行頻度 | 平均して週3〜4日 |
主な釣り時間帯 | 2020年:朝マズメと夕マズメ 2021年:昼過ぎ〜夕マズメ 2022年:朝マズメ(春)、昼過ぎ〜夕マズメ 2023年:昼過ぎ〜夕マズメ |
上記の条件で釣った経験・実績をもとに、検証していきます。
また、マズメ時の定義ですが、季節によって変動がありますが、ざっくり日の出と日の入りの前後2時間程度としています。
*あくまで、数ある釣り人の中の、一人の経験です。参考程度にご覧いただけますと幸いです。
朝マズメ

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年5月下旬〜8月上旬 ②22年4月 ③22年10月上旬 |
時間帯 | 4:59〜8:31 |
釣果 | 8 |
8匹の平均サイズ | 33cm |
最大サイズ | 41cm |
ほとんどが小さな野池で釣れているので、平均サイズとしては悪く無いでしょう。
体感的な釣れやすさ
筆者の個人的な経験上では、朝マズメが一番釣れやすいと感じます。
ただし、下記の要素が大事となります。
- まだ太陽がのぼりきらない早朝
- 釣り場に一番乗りして自分しかいない
夜の間、人の気配がなくバスの警戒心が緩んでいるので、朝一番がやはり勝負の時間でしょう。
朝マズメの体験
5月末のトップウォーター

まだ鮮明に覚えているのは、初めてPOPXで釣ったバスです。
- 5月末
- まだ少し薄暗い5AM前に釣り場に到着
- 釣り場に一番乗り
- 野池に到着後の数投目(そのポイントで1投目)
上記のような条件で38cmの良型が釣れました。
釣れた時間は4:59AM頃。朝早く来た甲斐がありました。

4月下旬のクランクベイト

こちらも、上記のPOPXで釣った時と似たような状況でした。
時期が4月下旬だったのが唯一の違いです。
O.S.PのタイニーブリッツMRでプリスポーンのメスらしき立派な41cmが釣れました。

夕マズメ

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年6月〜9月 ②21年4月〜8月 ③22年6月〜10月 |
時間帯 | 17時以降 |
釣果 | 48 |
48匹の平均サイズ | 約29.2cm |
最大サイズ | 43cm |
季節によってマズメ時の時間帯は少し異なりますが、ここではザックリ17時以降としました。
体感的な釣れやすさ

個人的な体験をベースにすると、夕マズメは朝マズメの次に釣れやすい時間帯という印象です。
- 太陽が落ち始め薄暗くなってきている
- 他の釣り人が帰り始めて人が少ない or 自分しかいない
朝マズメと非常に近いですが、上記の条件が揃うと特に釣れやすいように感じます。
夕マズメの体験
初秋のジョイントベイト

- 初秋の9月中旬
- 太陽が落ち始めてあたりがかなり暗い
- 他の釣り人は帰り始め対岸に1人だけいた
上記のような状況で、ひったくるようなバイトがあり、37cmの良型が釣れました。

釣れたのは17:56頃。
9月中旬は日没がけっこう早くなっていた時期で、あたりはかなり暗かったです。ちょうどバスも夕飯時だったのでしょう。
明るい時間帯から粘っていましたが、結局は薄暗くなってから釣れたのでした。

真夏のスピナーベイト

- 7月下旬
- あたりはかなり薄暗い
- 他の釣り人は帰ってしまい釣り場には自分だけ
この時も、上記のような好条件が揃っていました。

まだ明るい時間帯から釣りは始めていましたが、最後の最後という時間帯にズドンとデカいのが釣れました。
釣れた時間は、19:12。

昼間

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年6月〜7月 ②21年11月 |
時間帯 | 11時2分〜13時42分 |
釣果 | 5 |
5匹の平均サイズ | 約26cm |
最大サイズ | 約30cm |
ここではザックリ11時台〜13時台を昼間としました。
昼間はあまり釣り場に足を運んでいないこともあり、数は多くありません。
サイズは、他の時間帯と比べると小さいです。
体感的な釣れやすさ

単純に、この時間帯に釣りに行った回数が少ないので、回数を増やしていれば、もう少し釣れていた可能性はあります。
しかしながら、この時間帯は感覚的に釣れやすいと感じたことはありません。
簡単に釣れたと思えるエピソードなども思い出せません・・・。
おやつの時間帯

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年6月〜10月 ②21年4月〜11月 ③22年5月〜11月 ④23年3月〜4月 |
時間帯 | 14時台〜16時台 |
釣果 | 55 |
55匹の平均サイズ | 約30cm |
最大サイズ | 49cm |
14時台から16時台をおやつの時間帯としました。
ただし、秋はけっこう日没の時間が早いため、16時台だと夕マズメといった方が良いかもしれません。
体感的な釣れやすさ

個人的には、この時間帯もけっこう釣れやすい印象が強いです。
- 初夏〜初秋:小型の数釣りが楽しめる
- 晩秋 or 早春:良型が釣れやすい
寒い時期は、良型がちょくちょく釣れており、個人的には良い思いをしている時間帯です。
おやつの時間帯の体験
11月下旬に2日連続45アップ


- 11月下旬
- 14時台
- 晴天
- 減水した水路
- ジョイント系ルアーでスローに誘う
上記の条件で、2日連続で45アップが釣れるという事件がありました。
筆者は小さな野池と水路ばかり通っているので、45アップは事件レベルのサイズなのです。
ちなみにですが、「バイオベックスのジョイントベイト90」と「HMKLのアライブベイト」で釣りました。

季節ごとの検証
筆者が記録している釣果データと、体感的に蓄積したデータをもとに検証してみました。
春(3月〜4月)

- 朝マズメ、夕マズメ、おやつの時間帯、どの時間帯でも釣れる
- 良型が釣れやすい
- 逆に小型は釣れにくい
筆者の経験上、真昼間以外はだいたいどの時間帯でも釣れています。
昼間はあまり釣りに行かないだけかもしれませんが・・・。
また、この時期は、産卵に備えてメスがたくさん食べるので、お腹が大きくて体格が良い魚が釣れる時期でもあります。

初夏〜初秋(5月〜10月)

- 良型は朝マズメと夕マズメによく釣れる
- 20cm台の魚はどの時間帯もよく釣れる
おそらく、30cmを超える個体は、食事の時間帯が決まっていて、マズメ時に集中して捕食しているのでしょう。
一方で、20cm台の小型は、成長するために時間帯関係なくバクバク食べる印象です。
晩秋(10月後半〜11月)

- 暖かい時間帯(おやつの時間帯)に釣れやすい
- 数は釣れないが釣れるとデカイ
- 特に11月は40cm前後の良型が釣れやすい
かなり肌寒くなってくる時期。
大型の魚はまだまだ元気なので、この時期に釣れるのは良型が多いです。
検証結果
筆者の個人的な体験と釣果実績をもとに言えるのは、朝マズメ、夕マズメ、おやつの時間帯は釣れやすく、昼間はそこまで釣れやすくはない、ということです。
しかしながら、これはあくまで筆者個人の話で、昼間でも良型をたくさん釣っている人はいるはず。
また、釣り場に自分しかいない、天気、風の有無といった、その他の要素も絡み合ってくるので、総合的に判断するのがベターでしょう。
