ブラックバスに限らず、魚はマズメ時が釣れやすいと言われています。
果たして、実際のところはどうなのでしょうか。
また、その他の時間帯は釣れないのでしょうか。
オカッパリの釣果データをもとに検証してみましたので、検証結果をみなさんにお裾分けします。
釣果データ・条件について
基本条件

対象期間 | 2020年5月〜2023年7月 |
対象とする魚 | 25cm以上(目測含む) |
釣果 | 130 |
最大サイズ | 49cm |
エリア | 茨城、埼玉、千葉 |
メインフィールド | 小規模な野池・河川(水路) |
釣りスタイル | オカッパリ(岸釣り) |
釣行頻度 | 平均して週3〜4日 |
主な釣り時間帯 | 2020年:朝マズメと夕マズメ 2021年:昼過ぎ〜夕マズメ 2022年:朝マズメ(春)、昼過ぎ〜夕マズメ 2023年:昼過ぎ〜夕マズメ |
上記の条件で釣った経験・実績をもとに、検証していきます。
朝マズメ(4時〜8時)

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年5月下旬〜8月上旬 ②22年4月 ③22年10月上旬 |
時間帯 | 4:59〜8:31 |
釣果 | 8 |
8匹の平均サイズ | 33cm |
最大サイズ | 41cm |
ほとんどが小さな野池で釣れているので、平均サイズとしては悪く無いでしょう。
体感的な釣れやすさ

筆者の個人的な経験上では、朝マズメが一番釣れやすいと感じます。
ただし、下記の要素が大事となります。
- まだ太陽がのぼりきらない早朝(薄暗い)
- 釣り場に一番乗りして自分しかいない
夜の間、人の気配がなくバスの警戒心が緩んでいるので、朝一番がやはり勝負の時間でしょう。
朝マズメに釣れた記憶に残る1匹
早朝のトップウォーター

まだ鮮明に覚えているのは、初めてメガバス POPXで釣ったバスです。
- 5月末
- まだ少し薄暗い5AM前に釣り場に到着
- 釣り場に一番乗り
- 野池に到着後の数投目(そのポイントで1投目)
上記のような条件で38cmの良型が釣れました。
釣れた時間は4:59AM頃
早起きした甲斐がありました。

早朝のクランクベイト

こちらも、上記のPOPXで釣った時と似たような状況でした。
時期が4月下旬だったのが唯一の違い。
釣れた時間は4:59AM頃
偶然にも、この魚も4:59AMフィッシュ。
O.S.P タイニーブリッツMRでプリスポーンのメスらしき立派な41cmが釣れました。
風もなく、釣り場は静寂に包まれていたなかで、強烈な引きの1匹をゲット。

夕マズメ(17時以降)

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年6月〜9月 ②21年4月〜8月 ③22年6月〜10月 ④23年6月〜7月 |
時間帯 | 17時以降 |
釣果 | 59匹 |
59匹の平均サイズ | 約30cm |
最大サイズ | 43cm |
季節によってマズメ時の時間帯は少し異なりますが、ここではザックリ17時以降としました。
体感的な釣れやすさ

夕マズメは朝マズメの次に釣れやすい時間帯という印象
上記が、筆者の個人的な感覚です。
- 太陽が落ち始めて薄暗くなってきている
- 他の釣り人が帰り始めて人が少ない
- 釣り場に自分しか残っていない
朝マズメと非常に近いですが、上記のような条件が揃うと特に釣れやすいように感じます。
夕マズメに釣れた記憶に残る1匹
初秋のジョイントベイト

- 初秋の9月中旬
- 太陽が落ち始めてあたりがかなり暗い
- 他の釣り人は帰り始め対岸に1人だけいた
上記のような状況で、BIOVEXジョイントベイト90SFを操っていると、ひったくるような強烈バイトがあり、37cmの良型が釣れました。

釣れたのは17:56頃
9月中旬は日没がけっこう早くなっていた時期で、あたりはかなり暗かったです。
ちょうどバスも夕飯時だったのでしょう。
明るい時間帯から粘っていましたが、結局は薄暗くなってから釣れたのでした。

真夏のスピナーベイト

- 7月下旬
- あたりはかなり薄暗い
- 他の釣り人は帰ってしまい釣り場には自分だけ
この時も、上記のような好条件が揃っていました。

まだ明るい時間帯から釣りを始めていましたが、最後の最後という時間帯にズドンとデカいのが釣れました。
釣れた時間は、19:12
最後の最後に、「念の為、もう一投しておくか」という気持ちで投げたところ、ブリブリの良型がヒット。
O.S.Pハイピッチャーの初フィッシュは、記憶に残る1匹となりました。

真夏は18時〜19時がゴールデンタイム

梅雨が明けた7月〜8月、うだるような暑さ。
18時〜19時の1時間勝負でもいいくらい、この時間はよく釣れます。
たとえ16時頃から釣りを始めたとしても、釣れるのは18時以降
という経験がかなり多いです。

上の写真は、灼熱の晴れ日が続いていた7月下旬、18:30に釣れた1匹。
やはり、涼しくなってきてから、ベイトを求めて回遊を始めたのでしょう。
昼間(11時〜13時)

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年6月〜7月 ②21年11月 |
時間帯 | 11時2分〜13時42分 |
釣果 | 5 |
5匹の平均サイズ | 約26cm |
最大サイズ | 約30cm |
ここではザックリ11時台〜13時台を昼間としました。
昼間はあまり釣り場に足を運んでいないこともあり、数は多くありません。
サイズは、他の時間帯と比べると小さいです。
体感的な釣れやすさ

感覚的に釣れやすいと感じたことはナシ
これが、筆者の個人的な経験にもとづいた印象。
単純に、この時間帯に釣りに行った回数が少ないので、回数を増やしていれば、もう少し釣れていた可能性はあります。
ただ、簡単に釣れたと思えるエピソードなども思い出せません・・・。
小バスの数釣りなら実績あり
本記事では、25cm以上の釣果をベースに進めてきましたが、25cm以下の可愛いサイズであれば、昼間の時間帯でも実績があります。

11月の小河川で爆釣
時期 | 11月上旬 |
時間帯 | ①10:45〜13:35 ②10:26〜13:26 |
釣果 | ①21匹 ②12匹 |
平均サイズ | ①約20cm ②約16cm |
使用ルアー | 小型プラグ全般 |
上記の通り、11月上旬に小河川で2回、二桁を釣ったことがありました。
晩秋にさしかかるタイミングでは、温かい時間帯に小バスが元気だった模様

この時は、入れ食い状態で、10投すれば8匹は釣れる勢いでした。
トップウォーター、ミノー、クランクベイト、なんでもアリの爆釣劇。
もちろん、場所、季節、その年の魚影の濃さ、等の様々な要因が重なったのだと思いますが、
昼間でも小型の個体なら数多く釣ることが可能
ということを実感しました。
おやつの時間帯(14〜16時)

データから見るまとめ
対象期間 | ①20年6月〜10月 ②21年4月〜11月 ③22年5月〜11月 ④23年3月〜7月 |
時間帯 | 14時台〜16時台 |
釣果 | 58 |
58匹の平均サイズ | 約30cm |
最大サイズ | 49cm |
14時台から16時台をおやつの時間帯としました。
ただし、秋はけっこう日没の時間が早いため、16時台だと夕マズメといった方が良いかもしれません。
体感的な釣れやすさ

この時間帯もけっこう釣れやすい印象
特に肌寒い時期は、この時間帯に釣りに行くことが多いというのもありますが、釣れやすい方だと感じます。
- 初夏〜初秋:小型の数釣りが楽しめる
- 晩秋 or 早春:良型が釣れやすい
寒い時期は、良型がちょくちょく釣れており、個人的には良い思いをしている時間帯です。
おやつの時間帯に釣れた記憶に残る1匹
11月下旬に2日連続45アップ


- 11月下旬
- 14時台
- 晴天
- 減水した水路
- ジョイント系ルアーでスローに誘う
上記の条件で、2日連続で45アップが釣れるという事件がありました。
筆者は小さな野池と水路ばかり通っているので、45アップは事件レベルのサイズなのです。
ちなみにですが、「バイオベックス ジョイントベイト90」と「HMKLアライブベイトF」で釣りました。


季節ごとの検証
筆者が記録している釣果データと、体感的に蓄積したデータをもとに検証してみました。
春(3月〜4月)

- 朝マズメ、夕マズメ、おやつの時間帯、どの時間帯でも釣れる
筆者の経験上、真昼間以外はだいたいどの時間帯でも釣れています。
昼間はあまり釣りに行かないだけかもしれませんが・・・。
また、この時期は、産卵に備えてメスがたくさん食べるので、お腹が大きくて体格が良い魚が釣れる時期でもあります。

初夏〜初秋(5月〜10月)

- 良型は朝マズメと夕マズメによく釣れる
- 20cm台の魚はどの時間帯もよく釣れる
おそらく、30cmを超える個体は、食事の時間帯が決まっていて、マズメ時に集中して捕食しているのでしょう。
一方で、20cm台の小型は、成長するためにタイムゾーン関係なくバクバク食べる印象です。
晩秋(10月後半〜11月)

- 暖かい時間帯(14〜16時)に釣れやすい
かなり肌寒くなってくる時期。
大型の魚はまだまだ元気なので、この時期に釣れるのは良型が多いです。
筆者は、暖かい14時〜16時頃の釣行が多く、コンディションの良い良型をちょくちょく釣っています。
検証結果
筆者の個人的な体験と釣果実績をもとに言えるのは、朝マズメ、夕マズメ、おやつの時間帯は釣れやすく、昼間はそこまで釣れやすくはない、ということです。
しかしながら、これはあくまで筆者個人の話で、昼間でも良型をたくさん釣っている人はいるはず。
それと、筆者は昼間の釣行回数がかなり少ないので、それも釣れていない要因の一つでしょう。
また、釣り場に自分しかいない、天気、風の有無といった、その他の要素も絡み合ってくるので、総合的に判断するのがベター。
