O.S.P(オーエスピー)のタイニーブリッツMRは、スナッグレス性能が高く使いやすい小型クランクベイトです。
中層〜ボトムを攻略すべく、関東の野池にてオカッパリで使ってみましたので、使い方・釣り方、強み、所感をお伝えします。
タイニーブリッツMR概要
タイニーブリッツは、ノーマルタイプ(シャロー)、MR(ミドルランナー)、DR(ディープランナー)の3種がありますが、本記事ではMRについてご紹介します。
基本情報

メーカー/ブランド | O.S.P(オーエスピー) |
商品名 | Tiny BLITZ MR (タイニーブリッツMR) |
サイズ(長さ) | 44.0mm |
重さ | 6.3g |
タイプ | スローフローティング |
フックサイズ | #8 |
カラー展開 | 38色 |
定価(税込) | 1,540円 |
発売年月 | 2011年7月 |
サイズ感・ウェイト
ブリッツMRとの比較

サイズ | 重さ | |
タイニーブリッツMR | 44.0mm | 6.3g |
ブリッツMR | 51.5mm | 9.5g |
兄貴分のブリッツMRと比較すると、ひとまわり小さいですね。重さは3gちょっとの差。
ピーナッツシリーズとの比較

クランクベイトの定番、ピーナッツシリーズとも比較してみました。
サイズ | 重さ | |
タイニーブリッツMR | 44.0mm | 6.3g |
タイニーピーナッツSR | 40.0mm | 4g |
ピーナッツ2SR | 50mm | 9g |
サイズもウェイトも、タイニーピーナッツSRとピーナッツ2SRの間です。
特徴
スローフローティング仕様

低水温期でも喰わせの間を与えてくれるスローフローティング仕様。止めると、そろーりと、ゆーっくり浮いてきます。
薄めのリップ

サーキットボード素材で作られた薄めのリップ。硬めの素材でボトムや障害物を感じやすい仕様です。
ノンラトル仕様

ハイピッチでガチャガチャとアピールするクランクではなく、ラトル無しのサイレント仕様。ハイプレッシャーフィールドで出番が増えそうです。
潜行深度

メーカー公式による潜行深度は2m弱。小規模な野池や減水した河川であれば、ボトムレンジも攻略できるでしょう。
使い方・釣り方

釣果データ
日にち | 時間 | 天気 | 風 | 表水温 (℃) | 魚のサイズ (cm) | 釣り場の種類(規模) | 水質 | ヒットポイント | 釣れたエリアの推定水深 | ルアーカラー | アクション |
2022/4/25 | 4:59 | 晴 | 無 | 18 | 41 | 野池A(小) | かなり濁っている | ヘラ台沿い | 1m | アメリカンサンフィッシュ | ただ巻き(やや遅め) |
22年春、前年より寒い日が多く、まだプリスポーンのメスが数多くいるだろうと推測し、狙ってみたところなかなかの良型が釣れました。

お腹がぽっこりし、お尻の下あたりに赤い産卵管らしきものが出ていたので、おそらく産卵前のメスかなと思います。
使用タックル

ロッド | ダイワ ブレイゾンモバイル666TMB |
リール | シマノ SLX MGL 70 |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 12lb |
ロッドは、バイク移動だったのでテレスコロッドを使いました。5g〜18gまでのルアーに対応したモデルで、特に問題なく操れ、釣れました。
(テレスコロッドの記事はこちら、SLX MGLの記事はこちらから。)
使用したフィールド

エリア | 関東地方の田園地帯 |
規模 | 小 |
水質 | 1年を通して常に茶色の強い濁り |
水深 | 最も深い場所で推定1.5m |
特徴 | 農業用の溜池。 ヘラ台、オーバーハング、ブッシュ、 船、沈船、杭など、障害物が多い。 |
主なベイト | スジエビ、テナガエビ、ザリガニ、 ブルーギル、虫、カエル、他 |
非常に根がかりが多い小規模野池です。
実績のあるルアーカラー

ルアーカラー | 釣果 |
アメリカンサンフィッシュ | 1匹 |
若干、ブルーギルっぽさのあるカラーですね。ギルの多い野池ですので、小型のギルだと思ったのかもしれません。
ルアーアクション

やや遅めのただ巻きで釣りました。
リアクション狙いではなく、バイトする間を与えるように意識して、気持ちスローに巻いてみたところバイトがありました。
釣れたポイント

3〜4人は座れそうな大型のヘラ台に沿って泳がせました。雨が続いていたので増水しており、岸には近いものの水深は1m程度ありました。
釣れた要因・心がけたこと
プレッシャーの少ない状況

この野池は、常にハイプレッシャーなため、人のいない早朝5時前に釣りました。
晴れ+無風。あたりは静寂。過度なアピールで警戒されないよう、ノンラトルのルアーをセレクトしました。
プリスポーンのメス狙い

季節は春。前年よりスポーニングが遅れてるとの情報を得たので、プリスポーンのメスを狙いました。ですので、ルアーのサイズと巻くスピードは、捕食・喰わせを意識しました。
中層〜ボトム付近を意識

まだバスの意識は表層には向いていないと判断。この時期は表層のルアーへのチェイスがほとんどなかったため、中層〜ボトム付近を意識してルアーを選び、リトリーブしました。
釣れた日はかなり増水していたため、ルアーはボトムを叩いていません。
使ってみて感じたこと
あくまで筆者が使用したタックル、フィールド、オカッパリ等の条件で感じたことです。参考程度にご覧ください。
その1:飛距離が十分出る

小ぶりな体格で重さは6.3gですが、他の6g台のプラグと比べて、飛距離はかなり出ます。特に投げにくさは感じず、力むことなくキャストし、十分な飛距離が出ました。
少なくとも小規模フィールドでは十分な飛距離を確保できるでしょう。
その2:巻き抵抗は少なめ

泳ぐ際のブリブリした振動は感じつつも、巻き抵抗は少なく、ボトムや障害物を小突く時、そしてアタリが感じ取りやすいです。
その3:シャッドの要素を含んだアクション

フォルム・形状的にもスリムでシャッドの要素がありますが、アクションでも同じです。
ストップ&ゴーもでき、スローリトリーブでもしっかり泳いでくれ、ナーバスなスレバスにも効くことが期待できます。
その4:ノンラトルで低刺激

ラトルがなくサイレント仕様なので、プレッシャーのかかったフィールドにいるスレバスにも有効だと思います。低刺激なので警戒させずにバイトを誘発できそうです。
その5:圧倒的な根がかり回避性能

釣れた野池は2年間みっちり通い続けていますが、根がかりが非常に多いフィールド。
中層〜ディープを泳ぐクランクベイト、バイブレーション、シャッド、何度も根がかりをしてロストしたフィールドです。

しかしながら、このタイニーブリッツMRは何度投げても根がかりしません。驚異的なスナッグレス性能!
おかげさまで、中層〜ボトムレンジの巻物への苦手意識が軽減されました。
おわりに
何を投げても全く反応がなかった22年春、待望の初バスをもたらしたのはタイニーブリッツMRでした。
プリスポーンのメスがたくさん捕食する季節ですが、一方で、超絶ハイプレッシャーなためバスはスレ切っている・・・。
そんな場面で、小ぶりなサイズ感、ノンラトル、少し控えめなアクションなどの要素が効いたのだと思っています。
そして何度も強調したいのが、圧倒的な根がかり回避能力!ほとんど根がかりしません!
一つ持っておいて損はなし。ぜひ一度、試してみてください。
参考記事
兄貴分のブリッツMRもスナッグレス性能抜群の良いクランクベイトです!