冬になり魚が釣れづらくなってくると、気になるのか水温です。
バスの活性が下がる水温は何度くらいなのか。また、釣れやすい水温は何度くらいなのか。
1年間、釣れる度に水温を記録してみましたので、そのデータをもとに水温と釣果の関係を検証してみました。
*あくまで、数ある釣り人の中の一人の経験値です。参考程度にご覧ください。
ベースとなるデータ・条件

対象期間 | 2021年1月〜2021年12月 |
釣果 | 205匹 |
最大サイズ | 48cm |
平均サイズ | 約19cm |
エリア | 茨城、埼玉、千葉 |
メインフィールド | 田園地帯の小規模野池・河川 |
釣りスタイル | オカッパリ(岸釣り) |
釣行頻度 | 平均して週3〜4日 |
主な釣り時間帯 | 昼過ぎ〜夕マズメ |
また、筆者は2020年にバス釣りを本格的に始めた初心者ですので、釣れているのはほとんどが小さいバスです。

上記の条件で釣った205匹が釣れた時の水温を記録してきましたので、その水温データをもとに検証してみます。
水温の測定方法

使用機器 | ダイワ「水温チェッカーWP」 |
測定システム | 放射赤外線温度測定 |
特徴 | 水面から放射される赤外線を検知・測定 |
使用方法 | 水面から50cm前後の位置から測定 |
測定頻度 | 魚が釣れたらその都度 |
厳密には、「表水温」を測定したデータとなります。
この機器に関する詳しい記事は下記をご覧ください。

水温と釣果のデータ
いくつかの項目に分けて、データをまとめてみました。
全205匹の水温別の釣果

表水温 | 釣果 |
10.0℃以下 | 0 |
10.0〜10.9℃ | 2 |
11.0〜11.9℃ | 1 |
12.0〜12.9℃ | 0 |
13.0〜13.9℃ | 1 |
14.0〜14.9℃ | 6 |
15.0〜15.9℃ | 14 |
16.0〜16.9℃ | 16 |
17.0〜17.9℃ | 23 |
18.0〜18.9℃ | 9 |
19.0〜19.9℃ | 4 |
20.0〜20.9℃ | 9 |
21.0〜21.9℃ | 6 |
22.0〜22.9℃ | 19 |
23.0〜23.9℃ | 25 |
24.0〜24.9℃ | 18 |
25.0〜25.9℃ | 22 |
26.0〜26.9℃ | 13 |
27.0〜27.9℃ | 5 |
28.0〜28.9℃ | 1 |
29.0〜29.9℃ | 3 |
30.0〜30.9℃ | 7 |
31℃以上 | 1 |
寒さよりは暑さの方が得意なようですね。
大型個体上位10匹が釣れた時の表水温

順位 | サイズ | 表水温 | 備考 |
1 | 48cm | 10.6℃ | 太め |
2 | 45cm | 10.8℃ | 標準 |
3 | 40cm | 27.5℃ | 標準 |
4 | 40cm | 15℃ | 痩せ型 |
5 | 37cm | 17.2℃ | 痩せ型 |
6 | 35cm | 22.2℃ | 太め |
7 | 35cm | 25.6℃ | 標準 |
8 | 33cm | 26.4℃ | 太め |
9 | 33cm | 23.6℃ | 標準 |
10 | 31cm | 17.4℃ | 標準 |
1位と2位の45UPは、寒さが厳しくなってきた11月下旬に釣れました。
大型個体が釣れた時の平均表水温

サイズ | 魚の数 | 平均表水温 |
30cm〜48cm | 12 | 約19.6℃ |
暑すぎず寒すぎずの温度ですね。
小型個体が釣れた時の平均表水温

サイズ | 魚の数 | 平均表水温 |
30cm未満 | 193 | 約21.7℃ |
やはり暖かい方がチビっこたちは元気なようです。
検証結果
その1:15℃〜25℃くらいが釣れやすい

多くが15℃〜25℃くらいで釣れています。これくらいが適温と言えるのかもしれませんね。

1月と2月は全く釣れず、2021年の初バスは3月の下旬で、水温は16.8℃でした。

そして11月後半になると段々と釣れづらくなってきて、「やっと釣れた!」と思うような時はだいたい15℃をギリギリ下回っているような日だったと記憶しています。
その2:10℃以下はかなり釣れづらい

205匹釣りましたが、10℃以下で釣れた魚は1匹もいませんでした。
時期で言うと12月、1月、2月の多くの日が該当すると思います。
筆者のような初心者にはかなり厳しかったようです。
その3:大型個体は水温が低めでもチャンスあり

大型個体の上位2匹は、48cmと45cmですが、それぞれ表水温10.6℃と10.8℃に釣れており、ギリギリ10℃を上回っていますが、かなり冷たいですね。
2匹とも寒さが厳しくなってきた11月下旬、1日の中で1番気温が高いであろう14時台に釣れました。

ルアーは中型のジョイント系ルアーで、中層をゆっくりタダ巻きで泳がせていると、下から突き上げるように豪快なバイトがありました。必ずしもボトムを攻めなくてもよさそうです。
大型2匹を釣ったルアーの記事があります。ご興味があれば下記をご覧ください。


その4:暖かい方が小型も元気

「30cm以上の個体」と「30cm未満の個体」を比較してみると、30cm未満が釣れた時の方が平均表水温が2℃ほど高かったです。

2021年は小型ミノーにハマってしまい、20cm前後を量産してしまったのですが、確かに、初夏か初秋の暖かい時期に集中してよく釣れたました。
小型ミノーは数釣りには適していて楽しいと思います。ご興味のある方は下記をご覧ください。

その5:「すごく寒い」より「すごく暑い」方がチャンスあり

表水温が10℃を下回る日は、主には1月や2月の真冬。
一方で、表水温が30℃を超えたのは7月〜8月でした。

そこまで数は多くありませんが、真夏の表水温30℃以上でも8匹釣れています。

8月下旬の午前9時半過ぎ、天気はピーカン、日陰でもない場所で、素早く動くミノーを追いかけてきたバスを釣ったのを鮮明に覚えています。
おわりに
表水温15℃〜25℃の暑すぎず寒すぎない日は、筆者のような初心者でも釣れやすいと言えそうです。
人間が快適に感じる時期は、バスも活性が高く釣れやすいのでしょう。
数釣りを楽しむなら真夏と真冬を避けるべし。
寒さが厳しくなってきたら、大型の一発狙いも良いでしょう。
わずかでも皆様の参考になれば幸いです。