「HMKL(ハンクル)って何?」と聞かれたら、筆者は本記事タイトルの通り回答するでしょう。
ハンクルのミノーを使って、バス釣りをオカッパリで楽しませてもらっている筆者が、HMKLというルアーメーカーのこと、設立者のこと、HMKLルアーの特徴、おすすめのHMKLルアーをご紹介します。
HMKLとは?

HMKLとアルファベットが4つ並んでいますが、ハンクルと読みます。これは、ハンドメイドカズマルアーの英語表記を略したもの。
1974年に創業した、ミノーを中心としたバスやトラウト用のルアーを作っているルアーメーカーです。
HMKL社の公式サイトはこちらからアクセスできます。
創業者は泉和摩氏
HMKLの設立者は、泉 和摩(いずみ かずま)さん。職業は、ルアービルダー兼プロアングラー。
自身でルアー作りをしながら、バス釣りのトーナメント大会に出場してきた経歴の持ち主です。
略歴
*上の画像はAmazonアソシエイトリンク
下記は、泉さんの著書「バス釣り喰わせの奥義」に記載された略歴の引用です。
1955年、福島県・会津若松市に生まれる。翌々年に東京に移住し、以後都内に在住。’69年の中学生の頃からルアーフィッシングを始め、ルアー造りも同じ中学時代に目覚める。’74年には自分で作ったハンドメイドルアーをHMKL(ハンクル)と命名。そして、’81年よりHMKLオリジナルルアーの制作・販売を職業として、プロビルダーとしてデビュー。’85年にJBTAに参加し、プロトーナメンターとしてのスタートを切る。’87年〜’91年にはアメリカのB.A.S.S.に参戦。以後、国内のトーナメントにおいて輝かしい成績を多数残し、現在に至っている
引用元:泉和摩(2002年)『バス釣り喰わせの奥義』地球丸 表紙カバー
中学生の頃にルアーを作ってみようという発想に至るのがスゴイですね。その情熱が今もHMKLルアーに伝わっているから、よく釣れるのでしょう。
HMKLルアーの特徴
筆者の個人的な見解・感じたことです。
ミノー型をベースに多種多様なルアーを展開

HMKLルアーで有名なのは、HMKLジョーダン。クリアレイクのワカサギパターンに使われるI字型のミノーです。

K-1ミノーシリーズのように、リップのついた一般的なミノーも多くのサイズラインナップがあります。HMKLルアーの原点的なミノー。

そして、PROP KINGやK-1 Macのようなプロップベイトも。
このように、小魚=ミノーの形状を中心とした豊富なラインナップが魅力。他に、ポッパー、スピナーベイト、バズベイト、クランクベイト等もあります。
製造元はJACKALL

ちなみにですが、量産化における製造工程は、JACKALL(ジャッカル)に委託しているようです。購入したHMKLルアーのパッケージに記載があります。
シンプルな見た目・形状

言うまでもなく、ブラックバスは小魚を捕食します。HMKLルアーは、ベイトフィッシュを連想させるシンプルな見た目と形状のものがほとんどです。

バスが「お!小魚だ!喰わなきゃ!」という感じでバイトしてくる、シンプルな図式のバスフィッシングが楽しめます。捕食のスイッチを入れる釣りですね。
フラッシング効果の高いカラーリング

クリアレイクで出番が多そうなナチュラル系のカラーが多い印象。
太陽光が反射しやすい素材が採用されたカラーが多く、トゥイッチによるフラッシング効果でバスのバイトを誘発します。
マッディウォーターのオカッパリにも通用

クリアレイクのワカサギなどを連想させる形状・カラーリングのルアーが多いですが、関東平野の田園地帯でも釣れます。

日々、濁りのある水の前に立って岸釣りしていますが、ハンクルのミノーで実績を残しています。
マッディウォーターで効くとされるマットタイガーもカラーラインナップにあり。
よく釣れる

筆者は、小規模なフィールドで小型のミノーを多く投げるので、釣れる魚も小型が多いですが、それでも、とにかくよく釣れます。
トゥイッチやジャークによるフラッシング効果を意識したカラーリングとアクション、喰わせを意識したボリューム感が要因かなと思います。

6月〜10月、気温が高くて魚の活性も高い時期に、HMKLのミノーを投げて反応がなければ「ここに釣れる魚はいないな」と諦めがついて、次のポイントに移動するほどです。
おすすめのHMKLルアー
筆者の主戦場は関東平野の野池・河川。クリアウォーターのフィールドは少なめです。
似たようなフィールドで釣りをするオカッパリバサーに向けて、個人的におすすめしたいハンクルルアーを勝手に紹介します。
K-1ミノー50SP

ケイワンミノーシリーズの末弟。バス釣り用ミノーの最小クラス、5cmのスリムボディです。

メガバスからX-48アクロバットというミノーが出ていますが、ボリューム感で言えば圧倒的に50SPの方がミニマム。
この50SPは、とにかく小バスを狩る時に活躍します。小バスのスクールを見つけたら、勝機あり。
参考記事
下記のインプレ記事に、実釣動画も載せていますので、ぜひご覧ください。

K-1ミノー65F/65SP

ザ・ベイトフィッシュ的なサイズ感。50SPと比べて適度な重さがあるためキャスタビリティにも優れ、扱いやすいミノーです。

このミノーも数釣りで大活躍。秋に、1時間弱の間に10匹釣れた実力派。
参考記事
下記、インプレ記事です。こちらも実釣動画あり。チェックしてみてください。

K-1ミノー85SP

アピール力がグンと上がるサイズ。ベイトタックルでも投げられます。
8.5cmも、日本のベイトフィッシュに多いサイズのためか、バスから良い反応を得られます。

フィールドのベイトのサイズに合わせるのはもちろんのこと、アピール力を重視したい場面で便利。
参考記事
下記、インプレ記事をぜひご覧ください。

アライブベイト(F)

こちらは変わり種の”ジョイントミノー”。14cmの5連結ボディでニョロニョロと蛇のように動いてアピールします。

「HMKLミノーっぽくないけど使ってみるか」と試してみたところ、晩秋に45cmの大物が釣れたルアー。ニョロニョロさせてみる価値あり。
参考記事
ニョロニョロの詳細は、下記をチェック!

透明度が高い方が釣れやすい

これは、泉さんもとある雑誌の取材で話していますが、ミノーを使ってトゥイッチやジャークで釣る場合、透明度が高いフィールドの方が効果的です。
ミノーから発せられるフラッシングやローリング、ダートアクションに反応しやすいし、魚の反応に合わせてアクションを入れる楽しさがあります。

上の写真は、4種類の異なる水質に番号をふったもの。筆者は、②と③の水質で釣りをすることが多いですが、②くらいの透明度があれば釣りやすいです。③でも釣れますが、実績は少し少なめ。

基準としては、見えバスがうろうろする姿が容易に確認できるレベル。多少の距離があっても、ルアーを発見して向こうから寄ってきてくれます。
おわりに
令和、ルアーメーカーが乱立し、HMKLルアーを投げたことないバサーも多いのではないでしょうか。
個人的には、ミノーのトゥイッチングでバスを釣るのにハマるキッカケとなった、優秀で思い入れの強いルアーです。
ぜひ、スピニングで扱いやすいK-1ミノー65SPあたりから始めてみてください。
表層をトゥイッチしていると、下からヌッとバスが現れ、狙いを定めてK-1ミノーに猛烈バイト!こんなシーンを何度も見ています。楽しいルアーです!
ハマりにハマって下記のような記事を書いてみました。よろしければぜひご覧ください。
