小型のミノーは、確実にバスが釣れる頼もしいプラグ。
良型をコンスタントに釣るのは難しいですが、数釣りには適しており、釣り方を覚えておいて損はないルアーです。
小型ミノーにハマってしまってからは、小型ミノーを使った日の勝率は、8割くらいの感覚。
寒い時期は釣れにくいですが、活性の高い時期のボウズは激減しました。
本記事では、これから小型ミノーを使ってみたい方に向けて、小型ミノーで効果的に釣るためにおさえておきたいポイントをご紹介します。
小型ミノーの定義

- スピニングタックルで投げやすい
- 5cm〜7cm台
- 4g前後
本記事で言う小型ミノーは、おおよそ上記のポイントが当てはまるものとして、話を進めていきます。
数釣りなら小型ミノー最強説
とにかく数が釣れる

令和の釣果(*) | 453匹 |
小型ミノーによる釣果 | 109匹 |
小型ミノーが占める割合 | 24% |
令和、たくさんのラージマウスバスを釣ってきましたが、そのうち4匹に1匹は、小型ミノーで釣った計算になります。

1回の釣行で釣れた数 | 13匹×1回 10匹×1回 7匹×1回 6匹×3回 4匹×3回 3匹×4回 2匹×9回 1匹×19回 |
合計 | 109匹 |
時期にもよりますが、複数釣れる日が非常に多く、2桁を狙えることもあります。
数釣りに向いていると言えるでしょう。
大物は狙いにくい

最大サイズ | 35cm |
平均サイズ | 約19cm |
全てメジャーで計測したわけではありませんが、ザックリ測って20cm前後が大多数を占めています。
まだ35cm以上は釣れたことなし。
小型ミノーが有効な場面・条件
水の透明度が高い

筆者の個人的な経験上、マッディな水質よりはステイン〜クリアな水質の方が、小型ミノーで釣りやすいです。
上の写真の、右側くらいの透明度があるとベター。
トゥイッチした時にミノーが放つフラッシングが効きやすいため
また、単純に、小柄なのでマッディな水質では見つけてもらいにくいでしょう。
風が無い or 弱い

- キャストしづらい
- 荒れた水面・水中ではアピール力が弱い
風が強いときでも釣れますが、基本的にはやりづらくなってしまいます。
アクションはトゥイッチが最強

筆者は小型ミノーを投げるとき、ルアーアクションは決まってトゥイッチングです。
ロッドの先をチョン・チョンと動かして、ちょこまかと逃げ惑う小魚を演出しています。
令和に小型ミノーで釣った109匹の、ルアーアクションの割合は下記の通り。
ルアーアクション | 釣った数 |
トゥイッチ | 105 |
ただ巻き | 1 |
その他 | 3 |
実釣動画
小型ミノーをトゥイッチで操った動画です。
動かし方のイメージを掴んでいただけるかと思いますので、よろしければご覧ください。
5分程度の動画です。
トゥイッチングで心掛けていること
- フラッシング効果で誘う
- 水中で素早く移動させてリアクションでも誘う
- 動かし続けて見切らせない
フラッシング効果は大事

ブラックバスはキラキラと光るものに反応する習性があります。
スピナーベイトで釣れるのはそのせいでしょう。
川で小魚の群れを見ると、動く度に太陽光が反射して、キラっと光を放っているのが確認できます。
水がクリアなフィールドで見えバスを何度か釣っていますが、フラッシング効果の高いルアーカラーを選ぶと、魚からの反応が良い印象。

上の写真は、HMKL(ハンクル)のK-1ミノー65SPの「シルバーミラー」というカラーですが、こういった強めのフラッシングが期待できるカラーがおすすめ。
リアクションバイトも期待できる

目の前、または隠れている場所のすぐ近くにシュ!っとミノーが来た時に、反射的にバイトしてくるバスも何匹かいました。
とある野池で、チャートカラーのドゥルガで釣った魚は、岩の上を通した際に、岩の隙間から飛び出してきました。
おそらく待ち伏せしていた時に、反射的に食らいついたのでしょう。
このように、必ずしもフラッシングが必要というわけではありません。
動かし続ける

これは、特に野池で釣る時の話です。
ハイプレッシャーな野池では、ミノーの動きを止めてしまうと、バスに見切られてしまうことが多いです。
なので、見切らせないためにも、動かし続けた方がベター。
これらのポイントを心掛けて、野池にて表層をトゥイッチングで泳がせていたところ、35cmくらいのバスが釣れました。
たまに良型も釣れるので楽しいですね。
トゥイッチングで釣る魅力
- 必死に追いかけてバイトするバスの姿を観察するのが面白い
- 空腹でなくても捕食スイッチを入れることができる
- サイトでの見えバスにも効く
- ルアーの潜行深度は深くても50cm程度で根掛かりがほとんどない
- 釣れたのではなく自分で“釣った”感がある

一番の魅力は、やはり自分自身の実力で釣ったと感じることができる点ですね。
何も考えずに巻くのではなく、自分のテクニックで喰わせた感があるので、楽しいです。
最初の1匹を釣るためのポイント
魚の活性が高い時期を狙う

6月〜10月がおすすめ
この時期は、バスの活性が高く、比較的カンタンに釣れます。
ただ、小型が元気な時期なので、大物は狙いにくいです。
流れの無い or 緩いフィールドがおすすめ

- 野池 or 流れのゆるい水路が◎
- ミノーを操りやすい
- ミノーの動きを観察しやすい
- バスの反応を観察しやすい
透明度と風
本記事の上の方で触れましたが、
- 透明度が高い
- 風がない or 弱い
という条件が有効です。
タックルは入門機種でOK

筆者の今までの使用タックルは、下記の通り。
機種名 | |
ロッド1 | シマノ バスワン XT 263L-2 |
ロッド2 | メジャークラフト バスパラBXST-645L |
ロッド3 | ダイワ ブレイゾンモバイル646TLS |
リール1 | シマノ ネクサーブ 2500S |
リール2 | シマノ セドナ 2500S |
いずれも5千円〜1万円程度。高級タックルは必要ありません。
ロッドはL(ライト)クラスで、2g〜7gのルアーに対応しているバーサタイルロッドです。
直近では、原付バイクか自転車移動が多く、テレスコロッド(振り出し竿)の出番がほとんど。



ラインはずっとダイワの「BASS X ナイロン」を使っています。
太さは6ポンド。
安くて強度にも問題がなく、おすすめ。
ワームのような繊細な釣りではないので、ある程度の強度(太さ)があった方がベター。

初心者におすすめしたい小型ミノー
「初めて投げるのにオススメはどれ?」と聞かれたら、筆者は下記の2種を勧めます。
O.S.P「ドゥルガ73F」

バス釣りを始めて半年も経っていない頃、筆者が初めてミノーでバスを釣ったルアー
初めてのトゥイッチングは、ぎこちなかったはずですが、それでもちゃんと小バスが釣れてくれました。
下記の記事で詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

HMKL「K-Iミノー65SP」

一番の強みは、高いフラッシング効果。
数釣りの強さはもちろんのこと、関東の超ハイプレッシャーな野池で35cmの良型も釣れました。
大きさ、重さ、アクション、様々な要素においてバランスが取れた操りやすいミノーです。
詳しくは下記の記事にまとめています。よろしければご覧ください。

まとめ
大事なポイントをおさらいします。
- 小型ミノーはよく釣れるルアー
- 特に数釣りに強い
- 大物は狙いにくい
- 6月〜10月が狙い目
- 透明度が高いフィールドで釣れやすい
- 強風での使用には向かない
- アクションはトゥイッチが最強
- 見切らせないためには動かし続ける
- タックルは安物で問題なし
- ラインはナイロン6ポンドがおすすめ
- フラッシング効果の高いカラーを選ぶべし
おわりに
ミノーでトゥイッチして釣ると、釣れたのではなく、自分のテクニックで釣り上げた感じがするので、かなり嬉しく感じます。
基本的には小バスが食いついてきますが、数釣りを楽しみつつ、たまーに出る良型を楽しむのもよし。
プラグで釣りたい!と思った時は、まずはお手軽に、小型ミノーを投げてみてはいかがでしょうか。
その他のおすすめ小型ミノー
上で紹介した2種の他にも、いくつかオススメの小型ミノーがあります。
