小型のミノーは、確実にバスが釣れるルアーです。
良型をコンスタントに釣るのは難しいかもしれませんが、数釣りを楽しむのには適しており、釣り方を覚えておいて損はないルアーです。
これからミノーで釣ってみたい方に向けて、小型ミノーのバスフィッシングにハマってしまった筆者の経験をもとに、釣り方や魅力をお伝えします。
小型ミノーの定義
本記事では、筆者の個人的な定義に基づいて話を展開していきます。
スピニングタックルで投げやすいミノー全般を小型ミノーと定義しており、サイズは7cm台以下、重さは7g以下です。
個人的に一番操りやすいのは、7cmくらいで、重さは3〜4gです。

コバスの数釣りなら小型ミノー最強説
筆者は2020年5月にバス釣りを本格的にスタートし、釣果をずっと記録してきました。
2021年は小型ミノーにハマってしまい、ほとんどのバスをミノーで釣ったような気がしています。
釣果に関するデータは下記の通りです。
記号 | 項目 | 結果 |
A | 2021年1月〜12月に釣ったバスの数(全てのルアー) | 205匹 |
B | Aのうち、スピニングで投げた小型ミノーで釣ったバスの数 | 99匹 |
C | Bのバスの平均サイズ | 18.1cm |
D | Bのうち、釣れたバスの最大サイズ | 35cm |
E | Bのうち、釣れたバスの最小サイズ | 11cm |
F | Bのうち、野池で釣ったバスの数 | 49匹 |
G | Bのうち、河川で釣ったバスの数 | 50匹 |
2021年は小さいバスを数多く釣った1年でした。1年で205匹を釣り、そのうち約半数を、スピニングタックルで投げた小型ミノーで釣りました。

小型ミノーを持参した日は、ボウズは少なく、勝率は8割程度といった感覚です。
野池と河川の両方で安定して釣果を出せているのも、注目すべき点でしょう。
水質は透明度が高い方がベター

上の写真、左くらいのマッディなフィールドでも、釣れることは釣れますが、右くらいの透明度があると、より釣れやすいです。
数釣りでの強さ
筆者は丸一日釣りをすることはなく、1日平均で3〜4時間程度で、どんなに長くても5〜6時間です。
2021年、小型ミノーで1日に2匹以上釣った日数を、釣った数ごとに見ると下記の通り。
小型ミノーで 1日に釣ったバスの数 | 日数 (回数) |
2匹 | 6 |
3匹 | 3 |
4匹 | 3 |
6匹 | 3 |
7匹 | 1 |
10匹 | 1 |
13匹 | 1 |
1日に2〜7匹釣れた日が15回もありました。2桁釣れたことも2回あり、数釣りに強いルアーだと証明しています。
ちなみに、13匹釣った時は、1時間ちょっとの間にバンバン釣れました。

トゥイッチング最強説
筆者は小型ミノーを投げるとき、ルアーアクションは決まってトゥイッチングです。
ロッドの先をチョン・チョンと動かして、ちょこまかと逃げ惑う小魚を演出しています。

2021年に小型ミノーで釣った99匹を、ルアーアクションごとの割合で見ると下記の通り。
ルアーアクション | 釣った数 |
トゥイッチ | 96 |
ただ巻き | 1 |
落ちパク | 2 |
実釣動画
小型ミノーをトゥイッチで操った動画です。動かし方のイメージを掴んでいただけると思います。
5分程度の動画です。よろしければご覧ください。
参考記事
トゥイッチングで心掛けていること
- フラッシング効果で誘う
- 水中で素早く移動させてリアクションでも誘う
- 一定のリズムで動かし続けて見切らせない
捕捉説明
フラッシング効果はすごい
ブラックバスはキラキラと光るものに反応する習性があります。スピナーやスピナーベイトで釣れるのはそのせいでしょう。
川で小魚の群れを見ると、確かに動く度にキラっと反射しているのが確認できます。

割と水がクリアなフィールドで見えバスを何度か釣っていますが、フラッシング効果の高いルアーカラーを選ぶと、魚からの反応が良い印象です。
下の写真は、HMKL(ハンクル)のK-1ミノー65SPの「シルバーミラー」というカラーですが、こういった強めのフラッシングが期待できるカラーがおすすめです。

リアクションバイトも期待できる
フラッシングでミノーの存在に気がついて、1m以上遠くから突進してくるバスもいますが、目の前、または隠れている場所のすぐ近くにシュ!っとミノーが来た時に、反射的にバイトしてくるバスも何匹かいました。
また、チャートカラーのドゥルガで釣った魚は、岩の上を通した際に、岩の隙間から飛び出してきました。おそらく待ち伏せしていた時に、反射的に食らいついたのでしょう。

一定のリズムで動かし続ける
これは、特に野池で釣る時の話です。ハイプレッシャーな野池では、ミノーの動きを止めてしまうと、近くまで見に来て見切るバスが多いです。見切らせないためにも、動かし続けた方が釣れやすいです。
これらのポイントを心掛けて、野池にて表層をトゥイッチングで泳がせていたところ、35cmくらいのバスが釣れました。たまに良型も釣れるので楽しいです。

トゥイッチングで釣る魅力
- 必死に追いかけてバイトするバスの姿を観察するのが面白い
- 必ずしも空腹でなくても捕食スイッチを入れることができる(たぶん・・・)
- サイトでの見えバスにも効く
- ルアーの潜行深度は深くても50cm程度で根掛かりがほとんどない
- ある程度テクニックが必要なので釣れたのではなく自分で“釣った”感がある
一番の魅力は、やはり自分自身の実力で釣ったと感じることができる点です!

最初の1匹を釣るためのポイント
魚の活性が高い時期に釣る
バスが産卵を終える頃から梅雨までの、プカプカと表層に見えバスが浮いている時期がおすすめです。
スクールがいれば尚よしです。スクールの近くにミノーを投げてトゥイッチし、反応を見てみてください。どんな動きやリズムだと反応しやすいか、自分の感覚で掴んでいけます。

もしくは、9月〜10月の初秋。減水が始まった河川もおすすめです。筆者が初めてミノーで釣ったのは秋でした。また、ミノーだけで2桁釣れたのも秋でした。
下記の記事、少し関連性があるので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

流れの無い/緩いフィールド
はじめは、野池や流れの緩い水路がおすすめです。ミノーを操りやすいのと、ミノーの動きと反応するバスの動きを観察しやすいです。

活性の低い時期と荒天は避ける
晩秋〜冬、魚の活性が低い時期は避けましょう。素早く動くルアーを追ってくるほどの元気がないでしょう。
また、風が強い日は投げにくいです。

タックルは入門機種でOK
筆者が今まで小型ミノーを投げる時に使ってきたタックルは下記の通りです。
メーカー | 機種名 | |
ロッド1 | シマノ | BASS ONE XT 263L-2 |
ロッド2 | メジャークラフト | バスパラBXST-645L |
ロッド3 | ダイワ | ブレイゾンモバイル646TLS |
リール1 | シマノ | ネクサーブ2500S |
リール2 | シマノ | セドナ2500S |
いずれも5千円〜1万円程度。高級タックルは必要ありません。
ロッドはL(ライト)クラスで、2g〜7gのルアーに対応しているロッドです。

ラインはずっとダイワの「BASS X ナイロン」を使っています。太さは5か6lbを使ってきましたが、現在では6lbで落ち着きました。

入門者・初心者におすすめしたい小型ミノー
O.S.P「ドゥルガ73F」
バス釣りを始めて半年も経っていない2020年10月、筆者が初めてミノーでバスを釣ったルアーで、入門者・初心者でも釣れることが証明されています。

参考記事
下記の記事で詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

HMKL「K-Iミノー50SP」
ハンクルのケイワンミノー50SPは、筆者が小型ミノーにハマるきっかけとなったルアー。
「小型ワームの方が釣れる」という先入観を取り払ってくれた、コバスキラーです。

参考記事
詳しくは下記の記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。

HMKL「K-Iミノー65SP」
21年11月上旬、関東の小規模河川にて1時間弱の間に10匹連続で釣れた実力を持っています。
数釣りの強さはもちろんのこと、関東の超ハイプレッシャーな野池で35cmの良型も釣れました。
大きさ、重さ、アクション、様々な要素においてバランスが取れた操りやすいミノーです。

参考記事
詳しくは下記の記事にまとめています。よろしければご覧ください。

スピニングで投げられるおすすめミノー7選
上で紹介した3つのミノーも含まれますが、筆者がスピニングタックルで使って結果を残したミノー7選を紹介した記事です。ご興味のある方はご覧ください。

おわりに
ミノーでトゥイッチして釣ると、釣れたのではなく、自分のテクニックで釣り上げた感じがするので、かなり嬉しく感じます。
基本的にはコバスが食いついてきますが、数釣りを楽しみつつ、たまーに出る良型を楽しむのもよしです。
プラグで釣りたい!と思った時は、まずはお手軽に、小型ミノーを投げてみてはいかがでしょうか。