夏のバス釣りの醍醐味は、ずばり、水面を割る豪快なバイトでしょう。
水面ゲームを楽しめるルアーの一つが、浮くタイプの虫系ルアー。
フィールドに行くと、実際に虫がけっこう水面に浮いているので、リアリティを追求しながら水面ゲームを楽しめます。
本記事では、野池・河川でオカッパリ釣行をする筆者が、実際に使って釣れた初心者におすすめの浮く虫系ルアーと使い方をご紹介します。
バスは虫を食べている
ある日、とある野池で釣りをしていると、水面でジタバタともがいている羽虫を、下から出てきたバスがバクっ!と食べて再び水の中に消えていきました。
夏のバスは、水面への意識が高まっています。
落ちてくる虫を狙っており、いわゆる「落ちパク」が多いのもこの季節。
一般的に夏はトップウォーターが釣れやすいと言われているのも、これが理由の一つでしょう。
さて、以降は、筆者が実際に使って釣れた虫系ルアーです。
スミス モッサ
ルアー名 | モッサ(MOSSA) |
ブランド | スミス(SMITH) |
サイズ | 1.6インチ/2.2インチ |
入数 | 6 |
カラー展開 | 13色 |
重さ | 1.6インチ:約1.5g 2.2インチ:約2.6g |
定価 | 1.6インチ:560円+税 2.2インチ:600円+税 |
「スミス モッサ」は、ハエやクモっぽさのある浮く虫系ワーム。
その安さに惹かれて思わず手に取ってみましたが、しっかり釣れました。
マス針のチョン掛け
リグ | マス針ちょんがけ(ノーシンカー) |
フックサイズ | マス針 #4 or #2 |
アクション | 水面シェイク |
モッサの頭にマス針をブッ刺すだけでOK。
シンカー(オモリ)は使わず、このチョン掛けで、水面シェイクするだけ。
バイト誘発率は高い
- バイト誘発率は高い
- 小さいバスはフッキング時のすっぽ抜けが多い
- うまく操作しないと沈むことがある
筆者は1.6インチをメインで使っていますが、着水時の音や水面の動きが大きすぎず警戒心を与えないので、バイト誘発率が高いと感じています。
もう少し詳しいモッサのインプレ記事は下記をご覧ください。
バイオベックス モス
ブランド | バイオベックス(BIOVEX) |
ルアー名 | モス(MOTH) |
サイズ | 35mm/40mm |
重さ | 2g/3g |
色数 | 7 |
定価 | 本体500円+税 |
バイオベックスのモスは、ユニークな浮く虫系ルアー。
- ワームでもプラグでもない
- ボディは硬めのスポンジのような素材
- トレブルフック1個搭載
という、なかなかの変わり者。
上で紹介したモッサで、フッキング時のすっぽ抜けが何回か続いたときに、フッキング率が高い「浮く虫」を探していたときに出会いました。
プラグと同じ感覚で使う
接続方法 | スナップで接続 |
アクション | 水面シェイク |
プラグのようにアイがついているので、プラグのローテーションの中に組み込むことが可能。
こちらもやはり、水面でシェイクが効きます。
浮力は抜群
- 浮力が抜群で沈まない
- トレブルフックでフッキング率は高め
- スナップ使用でルアーローテーションがラク
- プラグほど着水時の音や波紋が大きくない
ボディの素材は浮力抜群。それでいて軽いです。
モスは、浮力もフッキング率もモッサを上回りますが、モッサの方がよりリアルに「水面でもがく虫」を演出できるという印象。
DUO レアリス真虫
ブランド | デュオ(DUO) |
ルアー名 | REALIS真虫(レアリスシンムシ) |
サイズ | 40mm |
重さ | 5.7g |
フックサイズ | #10 |
税込定価 | 1,430円 |
「DUO レアリス真虫」は、浮く虫系プラグ。
見た目もサイズも、まさにセミですね。
クロールできる
接続方法 | スナップ使用 |
アクション | 水面シェイク or クロール |
プラグなので、他のプラグと同様にスナップで接続して使いました。
釣った時は水面でシェイクさせましたが、羽根が付いているので、リトリーブすればクロールアクションが可能。
アピール強めの浮く虫
- 浮力は抜群
- トレブルフック×2でフッキング率が高い
- ラバーレッグが取れやすい
- スナップ使用でルアーチェンジが楽
- クロールアクションもできる
素材の硬さと重さがあるので、モッサやモスほど繊細な釣りはできませんが、アピール力と存在感は強めです
クロールアクションといった芸当でアピールも可能。
使用タックル
ロッド1 | シマノ BASS ONE XT 263L-2 |
ロッド2 | ダイワ ブレイゾンモバイル 646TLS |
リール1 | シマノ ネクサーブ2500S |
リール2 | シマノ セドナ 2500S |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン 6lb |
釣具屋で最初にすすめられるような、エントリーモデルでOK。
ロッドは、2g〜7gのルアーに対応したLクラス(ライト)。
最近では自転車や原付バイク移動が増えたので、携帯に便利なテレスコロッド(振り出し竿)の使用が多め。
リールは、5〜6千円の入門機種。
ラインは、浮きやすい素材のナイロン。
まあ、沈むルアーもナイロン使っていますが、とにかくライントラブルが少ないので初心者はナイロンを使うべし。
3タイプの比較
アイテム | タイプ | 強み | 弱み |
---|---|---|---|
モッサ | ワーム | アングラーの意図通りのアクションを出しやすい 軽さとサイズ感がリアルで繊細な虫アクションを演出 バイト誘発率が高い 多少の浮きゴミや草があっても攻めやすい | フッキング時のすっぽ抜けがある 上手く操作しないと沈むことがある |
モス | ユニーク | 浮力抜群の素材 トレブルフックでフッキング率高め スナップ使用可能 ワームと同様に着水時は静かめ | 出せるアクションが限られる |
レアリス真虫 | プラグ | 浮力は抜群 トレブルフック×2でフッキング率が高め スナップ使用でルアーチェンジが楽 クロールアクションでアピール可能 存在感のあるサイズ感 | ラバーレッグが取れやすい 静かな着水は苦手 |
3つの異なるタイプを使ってみて、それぞれの強みと弱みを比較してみました。
モッサの場合は、実際に見かける「水面でもがく虫」を一番リアルに再現できるのが、最大のメリット。
モスは、ワームとプラグのいいとこ取り。ただ、リアルなアクションは出しづらく、シェイクか放置が現実的。
レアリス真虫は、繊細な釣りというよりは、「アピール力」や「存在感」重視の場面で強いです。
おわりに
夏、釣り場に虫が出てきたら、虫系ワーム投入のサイン。
モッサのような虫系ワームで手軽に繊細な釣りを楽しむこともできますし、レアリス真虫のようなアピール力のあるトレブルフック付きルアーでフッキング率重視の釣りもできます。
バイオベックスのモスは、なかなか新品で売られていないんですよね。バイオベックスのホームページには残っているので、廃盤ではないと思うのですが・・・。中古店で探してみてください。
夏は釣り場に浮いている虫を観察してみましょう。マッチ・ザ・ベイトで釣れるはずです。