「ビッグベイトやジョイントベイトで釣ってみたい!でも高価だし投げられるタックルが無い・・・」。
そんな時は、「バイオベックス ジョイントベイト90SF」と「バイオベックス ジョイントベイト110SF」の出番。
このシリーズは、安くて気軽に買えるジョイント系ルアーです。
ウェイトチューンを施し、スネークアクションでにょろにょろと動かして、いびつな動きながらデジ巻きでターンをさせるなど、それなりに操作を楽しめ、しっかり釣れます。
本記事では、「バイオベックス ジョイントベイト90SF」と「バイオベックス ジョイントベイト110SF」を投げて良い思いをしている筆者が、使ってみた所感、ウェイトチューン方法、操作方法についてご紹介します。
ジョイントベイト 90&110 概要
ジョイントベイト90SF | ジョイントベイト110SF | |
ブランド | バイオベックス(BIOVEX) | バイオベックス(BIOVEX) |
タイプ | スローフローティング | スローフローティング |
カラー展開 | 23色 | 29色 |
サイズ | 90mm (3.5inch) | 110mm (4.5inch) |
重さ | 11g (3/8oz) | 17g (5/8oz) |
潜行深度 | 0-10cm | 0-10cm |
フックサイズ | フロント:#8 リア:#10 | フロント:#6 リア:#8 |
本体価格 | 1,280円+税 | 1,300円+税 |
4連結ボディのジョイントルアーで、ヘビのようにクネクネ動くスネークアクションが特徴的。
見た目はウグイやアユのような細長い魚に近いですね。
サイズ感
9cm/11cmですが、体高がありボリューム感があります。
また、90SFと110SFの長さは2cmの差ですが、110SFはボディがかなり分厚く、重量感が増し増しな印象を受けます。
9cm/11cmクラスミノーとの比較
O.S.Pの阿修羅II925Fと比べると、長さは同じくらいですが、やはり体高がある分ボリューム感が出ます。
110SFとO.S.Pのヴァルナ110SPを比べても同様。ジョイントベイトの体高の高さが目立ちます。
フォルム(形状)
パッと見、典型的な魚の体型。日本の淡水魚でいうところの、オイカワ・タモロコあたりと似ていますね。
4連結ボディ
やはり特徴的なのが、4連結ボディ。ニョロニョロ感のある動きを演出します。
リップ(なし)
そしてリップはナシ。潜らないタイプ。ウェイトチューンで沈めることになります。
テール(尻尾)
テール部分は、他のボディ部分と同じくプラスチック素材。
ジョイント系ルアーのテールはラバー仕様が多いですが、ジョイントベイトは暑さや形崩れなどを気にする必要なし。
初心者にうれしいポイント
価格が安い
他社の同サイズのジョイント系ルアーなら、3,000〜4,000円くらいしますが、ジョイントベイト90SFと110SFは、税込定価1,400円台。
- 価格を抑えたい
- いきなり高級ルアーを投げるのは躊躇してしまう
- まずは安物で慣らしたい
上記のような初心者の方におすすめです。
いつものタックルで投げられる
ビッグベイト専用ロッドや高級リールは必要ナシ
90SFと110SFは、ベイトロッドのバーサタイルモデル(万能型)で投げられます。
ベイトロッドの最初の1本は、7g〜21gくらいのルアーに対応したものを購入する方が多いのではないでしょうか。おそらく、今みなさんがお使いのタックルで対応できるでしょう。
筆者は、初めて買ったジョイントベイトは90SFで、いつも使っていた安いベイトタックルで釣れました。
専用ウェイトシールでチューニングを楽しめる
BIOVEXから専用のウェイトシールが出ており、これでチューニングを楽しめます。
あまり細かいことを考えず、まずはこのシールを貼ってお気に入りの動きを出すようにしましょう。
釣果データ
使用ルアー | ジョイントベイト90SF ジョイントベイト110SF |
釣れた時期 | 9月 11月 |
累計釣果 | 90SF:3匹 110SF:1匹 累計:4匹 |
最大サイズ | 48cm(90SFで) |
平均サイズ | 約39cm |
釣り場のタイプ | 野池 小河川(水路) |
釣り場の水質 | ステイン マッディ |
小規模な野池や水路で釣りをすることがほとんどですが、何故か、釣れるサイズは毎回大きいという謎・・・。
上の写真の通り、90SFでモンスタークラスの48cmを釣り上げることができました。
筆者の中では、ジョイントベイト90SFは、ビッグバスキラー的なルアーとなっています。
使用タックル
ロッド | ダイワ ブレイゾンモバイル 666TMB |
リール | シマノ SLX MGL 70(ノーマルギア) |
ライン | ダイワ BASS Xナイロン 12lb/16lb |
いくつかの種類を使ってきましたが、最近は上のセッティング。
ブレイゾンモバイルはテレスコロッド(振り出し式)で、5g-18gのルアーに対応したバーサタイルモデル。Mクラス相当ですね。
リールはシマノのSLX MGL。こちらはノーマルギア。
ただ巻きでニョロニョロさせるのが基本なので、ハイギアである必要はありません。
ラインは、ナイロンの12ポンドと16ポンド。
まさか巨大な48cmが釣れると思っておらず12ポンドを巻いていましたが、90SFなら最低でも14ポンド、110SFなら16ポンドあったほうが良いでしょう。
実績のあるカラー
カラー | 釣果 | 水質 |
チャートヘッドシルバーアユ(90SF) | 3匹 | ステイン マッディ |
バス(110SF) | 1匹 | マッディ |
チャートヘッドシルバーアユは、その名の通り頭がチャートカラーなので、水中で姿を確認しやすくおすすめ。
バスカラーは、実質的にはキンクロとして使えます。万能カラー。背中はダークカラーなので、マーカーを貼って視認性を上げています。
ウェイトチューン
バイオベックスのウェイトシールを貼り、スローシンキング仕様にして釣りました。筆者の例をご紹介します。
*沈み方は、ラインの素材・太さ、水温、水流の有無などによって異なります。ご自身の条件に合うように微調整してみてください。
使用ウェイトシール
「バイオベックス ウェイトシールMサイズ」を使用。Mサイズは1枚あたり0.55g。
90SFと110SF、全く同じチューニングです。
- Mサイズ(0.55g)を2枚使用
- 貼る位置はアゴ下とお腹
マーカーで視認性アップ
背中の色がダーク系の場合は、マーカーを貼るのがおすすめ。
ゆっくり動かすことが多々あるので、マッディウォーターで水中のジョイントベイトの位置を確認しながら操作できます。
筆者は「ティムコ ルアーインディケーター」を使用してます。自分の好きな大きさにカットできて便利。
ルアーアクション
デジ巻きによる強めのターン
時期は9月中旬。
記念すべき初ジョイントベイト90SFフィッシュは、デジ巻きで強めのターンをさせて釣りました。
ロッドを動かさず、規則的に「クイックイッ」とリールを少しだけ速めに巻く、いわゆる「デジ巻き」。
これを強めにやると、ジョイントベイトがクルッとターンをするのですが、ターンの直後にひったくられるような強いバイトがありました。
ただ、ジョイントベイトはジョイクロのようなキレイなS字ターンや首フリは得意ではありません。いびつな動きですが、急にヒュン!と素早く動くジョイントベイトに、リアクションバイトしたのでしょう。
デッドスロー
時期は11月上旬。
ジョイントベイト110SFがヘラ台の横を通る際、速度を落としてデッドスロー気味にしたところ、ヘラ台の下に向かってグイっと引き込まれるようなバイトが。
自分の縄張りに侵入者が来たため、威嚇のバイトをしたか、待ち伏せ中に餌がやってきたのでバイトしたのかなと推測。
フォール(落ちパク?)
時期は11月中旬。
野池の岸際に、障害物がごちゃごちゃと浮いていました。
そこに空いた隙間(ポケット)にジョイントベイト90SFをポチャンと落とし、少し沈み始めたかなというタイミングで下からバコン!と出ました。
若干、落ちパク気味でした。
一口サイズですし、勢いからして待ち伏せの捕食だったと思われます。
ただ巻き(遅め)
時期は、寒さが厳しくなってきた11月下旬。表水温は10.6℃。
水路の岸際に沿って、水深30cmくらいをキープしながらニョロニョロゆっくり泳がせ、ルアーがブッシュの下に差し掛かったあたりでスピードを落としました。
ブッシュ下をゆっくりと通過し始めたあたりで、下から突き上げるようなバイトがありました。
ガタイからして、ジョイントベイト90を威嚇対象ではなく餌として見ていたと推測。
減水していたので、水深は70-80cmくらいだったと記憶しています。水底で待ち伏せしていたところ、頭上を通過しようとしたルアーにバイトしたのでしょう。
使ってみて感じたこと
ウェイトチューンは必須
ウェイトチューンは、必須です。
一度、ウェイトシールなしで動かしてみたところ、アクションはダメダメでした。
リアフックがひっかかりやすい
90SFも110SFも、投げていると頻繁にリアフックが連結部に引っかかり、直すのが面倒。
こういったデメリットもあります。
集魚力は抜群
ニョロニョロした動きがかなりバスの興味をひくようで、泳がせていると近寄ってきます。
速めに巻くとチェイスはしてくるけど喰わない、ってことがけっこうあります。
多分、投げている人が少ないので、バスからしたら珍しいのだと思います。
フォールで使える
ほとんどのプラグは、ゆっくりと沈めて誘うことができませんが、ウェイトチューンしたジョイントベイトは、フォールで使うこともできます。
実際、1匹は落ちパク気味でしたが、フォールし始めたくらいのタイミングでバイトがありました。
スローな動きで誘える
2匹は、スローな動きで釣りました。
ニョロニョロさせながら、ゆっくりと巻いてこれるのも、ジョイントベイトの大きなメリット。
11月、水温が下がってきた時期でしたので、スローなアクションが効いたようです。
また、自分の縄張りに侵入してきたジョイントベイトが、なかなか去ってくれず、威嚇のバイトという可能性もあります。
釣れるバスのサイズが大きめ
体高がありボディもふっくらしているため、わりとボリューム感のあるルアーです。
それが理由なのか、偶然なのかわかりませんが、釣れる魚がけっこう大きいです。
37cm、32cm、40cm、48cmと釣れていますが、これは、アベレージサイズが25cmの小規模フィールドに通っている筆者にとっては、かなりスゴイことなのです。
使っていて楽しいルアー
サクっと釣れるルアーではありませんが、釣れるとそこそこ大きいし、楽しいルアーです。
自分の好みでウェイトチューンできるし、フォールで誘ったり、ゆっくり泳がせてみたり、ターンさせてみたり、操作が面白いルアー。
コスパ最強
ジョイントベイト90SFは、筆者の当時の自己記録である48cmを釣ったルアーです。
重さでは2024年1月現在でも最高記録(測ってないけど)。
ジョイント系ルアーとしては破格の、税込定価1400円程度。
それでいて、大満足の魚が釣れたので、やはりコスパ最強です。
忍耐が必要なルアー
最初のうちは、「バスが追ってくるけどなかなか喰わない」ということが多くてストレスになり、黄色いお店に売りに行きたくなる方も多いでしょう。
しかし、そこは少し我慢。筆者も最初の1匹が釣れるまでは、忍耐強くたくさん投げました。
- 障害物(縄張り)を通る瞬間
- 落ちパク
- 寒い時期にゆっくり無防備で泳いでいる
などなど、何かしらの条件が合致したときに釣れます。
なので、釣れるまでにたくさんキャストすることが大事で、忍耐が必要なルアーですが、そこを乗り越えると、良い1匹に出会えるはずです。
雷魚をも惑わす動き
9月下旬、90SFで42cmのライギョが釣れました。
デジ巻きでクイっとターンさせていると、足もとにライギョが姿を現し、完全に獲物を見る目で90SFを確認。
そして狙いを定め、猛烈な勢いでアタックしてきました。
おわりに
「バイオベックス ジョイントベイト90SF」と「バイオベックス ジョイントベイト110SF」は、初心者の方でも気軽に試すことのできるジョイント系ルアー。
自分でチューニングし、魚が反応する動きを研究して釣るのは非常に楽しいものです。
まずは、90SFで試してみると良いと思います。ちなみに、110SFはボリューム感がありズッシリしているので、強風時でも使えました。
90SFも110SFも、小規模な野池や河川では活躍しやすいサイズだと思います。
みなさんがいつも使っているロッドとリールで扱えると思いますので、ぜひ使ってみてください。
同じく連結ボディによるリアルな動きが魅力の、HMKLアライブベイトでも大きいバスが釣れました。