ホンダ「スーパーカブ110」は釣りに適したバイクです。
釣りに使うことを想定して、数あるバイク・原付バイクの中から、スーパーカブ110を選んだのには理由があります。
実際に、バス釣りのオカッパリ(岸釣り)や渓流釣りに使用してみて感じた、「スーパーカブ110」と「釣り」の相性の良さや、使い勝手についてご紹介します。
*2009年製 JA07型 スーパーカブ110をベースにした所感となります
釣具を積載しやすい
車と比べると、バイクの積載力はかなり劣っています。
しかしながら、スーパーカブと言えば、新聞・郵便配達や出前に使われてきたバイク。
バイクの中ではトップクラスの積載力を誇ります。
釣具一式を積載して釣りに行くと、カブの最大のメリットはその積載力だと感じます。
純正キャリアでも釣具は詰める
極論、ロープ1本あれば、純正キャリアに釣具を載せて釣りに行けます。
大型リアキャリアが標準装備されているのは、釣りに使う上でかなり大きなメリット。
ボックスを積めばさらに便利に
リアキャリアの上にボックスを積んでいるカブライダーはかなり多いですね。
特に、アイリスオーヤマの「密閉RVBOX鍵付き」は人気で、筆者も釣具を入れるのに愛用しています。
まとめ
- 大型リアキャリア標準装備
- バイクの中ではトップクラスの積載力
- リアキャリアに釣具一式を積載可能
- ボックスを積めばさらに便利に
機動力・走破性が高い
ギアチェンジ可能
カブのギアシステムは「ロータリー式」と呼ばれるもので、一般的なバイクのリターン式とは違います。
詳細な説明は割愛しますが、エンストしない構造となっており、誰でも簡単にギア操作可能。
わかりやすく言うと、ギアチェンジできるスクーターみたいなものかなと思います。
川沿いの土手で、坂道を登るような場面では、ローギアで駆け上がることができて非常に便利。
未舗装路の走破性
川沿いの未舗装路を走っていると、草が生い茂っていて、低めのギアを保ちながらの方が進みやすい場面があります。
また、タイヤのサイズが比較的大きめなのも未舗装路ではメリット。
最近は、クロスカブやハンターカブといった車種も人気ですが、スーパーカブ110でも、ある程度の未舗装路は問題なく走行可能です。
足つきが良い
シートの幅はスクーターのように広くはなく、シート高もさほど高くないので、足つきがすごく良いです。
これは、特に未舗装路で勾配のある道、細い道が入り組んでいる場所で、停車・発進を繰り返す際に安心・楽チンです。
まとめ
- エンストしない構造
- ギアチェンジ可能
- ギア操作は楽ちん
- 足つきが良い
- 大きめのタイヤ
110ccならではのメリット
スーパーカブ110の場合、50ccのカブと体格はほぼ同じです。
車体重量100kg以下で、小柄なまま排気量が倍以上となっています。
50ccの原付バイクで感じていた「加速力」や「制限速度」の面でストレスが緩和され、それでいて機動力・小回り性能は維持しています。
時速60キロまでならスムーズに加速してくれるので、遠征する際も安心です。
- 小柄ながらパワフルなエンジン
- 時速60kmまではスムーズに加速
- 50ccの「制限速度」や「加速力」といった課題をクリア
原付バイク釣行のメリット
スーパーカブに限ったことではありませんが、ミニバイクならではのメリットを感じることが多々ありますので、ご紹介します。
クルマで入れない釣り場に行ける
個人的に、これが最大のメリットだと感じます。
特に、田園地帯の川沿いでは、農業用の軽トラがギリギリ通れるような細い道が多いです。
車では入れない、または、入りたくないと思える場所でも、ミニバイクならスイスイ進んでいけます。
こういう場所は、人が少ないのでプレッシャーが低く、予期せぬ大物が釣れたりと、かなり良い思いをすることができました。
川沿いをテンポよく移動できる
田園地帯の川沿い(水路沿い)で釣りをする際、魚影の濃いポイントを求めて移動を続けます。
クルマだとどうしても方向転換しづらかったり、道幅を気にして進むのを躊躇したり、デメリットが多いもの。
スーパーカブなら関係なし。
狭い道でも転回可能。道幅も関係なし。
機動力を生かしてテンポよく移動できるのも、大きなメリットです。
省スペースで駐車しやすい
どんな釣り場でも、ちょっとしたスペースがあれば、そこに駐車可能。
また、邪魔になりにくいですね。
クルマなら躊躇してしまうようなスペースでも、気軽に停められます。
ガソリン代・維持費が安い
車と比べると、かなり安く済みます。
筆者のスーパーカブ110は、1リッターあたり60km前後走ってくれます。
車の3〜4倍も走ってくれるので、かなり経済的。
原付バイク釣行のデメリット
- 持参できる釣具の量と大きさが限られる
- 悪天候に弱い
筆者の場合、ロッドは2ピースを使っていましたが、積載・収納のしやすさを優先してテレスコロッドに変えました。
悪天候に弱いという点は、かなりのデメリットだと痛感しています。
特に夏、雨が降り出しそうな曇天、小雨、こういった天気はかなり釣れやすいのですが、バイクだと躊躇してしまいます。
車のように、雨が降り出したら車内に逃げることができません。
おわりに
課題である釣具の積載を克服しやすく、小柄ながら機動力・走破性のあるスーパーカブ110は、釣りに適しているバイクでしょう。
自分の釣りスタイルに合わせて、DIY的なカスタムを施せるので、新たな楽しみが広がります。
もちろん、燃費の高さも非常に魅力的。
スーパーカブ110を、釣りの相棒として迎え入れてはいかがでしょうか。
バイク釣行のデメリットはありますが、それを上回るメリットがあると思います。
USB電源とスマホホルダーがあれば、遠征釣行もしやすくなります。