筆者は近所の野池や小河川で釣りを楽しんでいますが、自転車釣行にはクロスバイクがおすすめ。
クロスバイクは、「舗装路でスピードを出せるロードバイク」と「悪路走破が得意なマウンテンバイク」の中間的な自転車です。
本記事では、筆者が自転車釣行に使っているクロスバイク、ネストの「バカンゼ1」を例に、クロスバイクの特徴、実際に釣りに使ってみた所感についてお伝えします。
クロスバイクとは?

クロスバイクとは、ロードバイクの軽快さとマウンテンバイクのタフネスさを兼ね備えたイイトコ取りのスポーツ自転車。もっとも街乗りに適したタイプで価格帯も幅広いので、スポーツ自転車のはじめの一台にも最適。
引用元:成美堂出版編集部(編)(2020)『誰でもはじめられるクロスバイク&ロードバイク』成美堂出版 p12
クロスバイク入門書には、上記のように書かれています。
「山道ほどの悪路は走れないが、多少の段差や未舗装路はOKで、街乗りもできて、快適に走れる」というのが、筆者の解釈です。
実際に、快適にグングン進むし、多少の砂利道くらいなら全く問題なく走行できます。
釣り場の近くは未舗装路も多いので、多少のタフネスさを求めて、クロスバイクにしました。
ネスト バカンゼ1 概要

ブランド | ネストNESTO |
品名 | バカンゼ1VACANZE 1 |
重量 | 10.1kg(500mm) |
変速 | 21 Speed |
サイズ | 500mm(173-190cm) 440mm(160-175cm) 380mm(145cm-162cm) |
カラー数 | 5 |
定価(税込) | 65,890円 |
上記は、現行モデル(2023年6月時点)の情報です。
サイズ感
筆者の旧モデルのバカンゼ1は、2020年の秋に買ったモデルで、現在のサイズラインナップとは異なります。
サイズ | 480mm |
筆者の身長 | 173cm |
筆者は、店舗で実際にまたがってサイズ確認をしました。
特徴
ギアがシマノ製

NESTOに限らず他の多くの自転車ブランドもそうですが、ギアがシマノ製というのも、シマノのリールを愛用している筆者には嬉しいポイントです。
標準装備パーツが充実

- ヘッドライト
- ベル
- キックスタンド
ほとんどのクロスバイクには標準装備されていない上記3点が標準装備されています。
ヘッドライトは別途購入すべし

しかしながら、標準装備されているヘッドライトは、夜道を照らして走るには非力なモデルです。
サイクルショップの店員さんに勧められ、別途、機能性の高いヘッドライトを購入しました。
筆者は夕まずめに釣りをすることが多いので、暗い道を想定して念の為。
購入した「ボルト800」は、下記の記事で紹介しています。

乗り心地

- ママチャリに比べてグングンと快適に進む
- シートの感触に慣れるのに時間がかかる(最初はお尻が痛くなる)
- シートが高いので慣れるまでは少し危ない
- 慣れてしまえば快適そのもの
慣れるまでは少し怖いですが、数回乗ってしまえばすぐに慣れます。
走破性



- 小さな段差は問題なし
- 小石なら走行に支障なし
- 石が大きい未舗装路は走行しづらい
- パンクは運にもよる
筆者の場合は、上の「写真3」くらいの道までなら問題なく走れると感じますが、速度はけっこう遅めになります。
マウンテンバイクのように、未舗装路をグングンと進めるほどの走破性能はありません。
一度、「コアラのマーチ」サイズの石がゴロゴロ転がっている場所を走ったとき、運悪く金属片を踏んでしまいパンクしました。
最寄りのサイクルショップにバカンゼ1を持ち込んで、パンク修理をしてもらいましたが、店員さんは「運もある」と言ってました。

パンクは運もありますからねー
重さ・扱いやすさ


- バカンゼ1や類似したクロスバイクは約10kg
- 成人男性なら片手で持ち上げられる
- 片手で押して歩くのは苦ではない
河川でバス釣りをする際は、川沿いを片手で押しながらランガンしています。
見えバスを見つけては自転車を停めて、ルアーを投げ込んでいます。
自宅では室内保管ですが、毎回両手で持ち上げて室内に運んでいます。
成人男性であればそこまで大変な作業ではないでしょう。
ロッドの積載・運搬


- 一番の課題はロッドの積載
- テレスコロッド(振り出し竿)が便利
- リアキャリアの取り付けがおすすめ
- バックパックに入れて持ち運ぶことも可能
釣り人にとって、ロッド(釣り竿)の積載・運搬は一番の課題でしょう。
個人的には、リアキャリアの必要性が非常に高いと感じています。
特に、テレスコロッドを使えば、そこまで積載・運搬に苦労はしません。
リアキャリアとロッドの積載・運搬について、下記の記事でまとめています。


バス釣りの場合、バックパックにテレスコロッドとランディングネットを入れて持ち運ぶこともあります。
タナゴなどの小物釣りも同様に、道具一式をすべてバックパックに詰めています。


所感・まとめ
- ママチャリと比べ快適に心地よく走れる
- 多少の未舗装路や段差は問題なく走れる
- マウンテンバイクほどの悪路走破性能はない
- 男性であれば片手でも持ち上がる重さ
- 片手で押しながら歩くのは苦ではない
- ベル・ヘッドライト・キックスタンドは必要(標準装備ならベター)
- ロッドの積載はリアキャリア+テレスコロッドが一番ラク
- 小物釣り・エサ釣りの道具はバックパックに入れて背負えばOK
自転車釣行に必要となるアイテム
アイテム | 用途・説明 |
ヘッドライト | 条例違反にならないように実用性のあるものが必要 |
ベル | 危険を回避するのに必須 |
キックスタンド | オカッパリですぐに停められる方が便利 |
リアキャリア | バッグ、ロッド、ネット等の積載に便利 |
ロッドベルト | 2ピースロッドを積載するなら必要 |
ロッドケース | マルチピースロッドの積載に必須 |
ロープ | リアキャリアにバッグ等を縛って固定するのに必要 |
上の表は、「必須」または「特に便利」だと感じたアイテムです。
筆者がクロスバイク購入のタイミングで揃えたアイテムを、下記の記事にまとめてみました。こちらも参考にご覧ください。


おわりに
クロスバイクでの自転車釣行は、少しの注意と工夫で快適になります。
車で入れない釣り場にクロスバイクで行き、誰もいない場所で魚が釣れることも。
街乗りにも使えるので、釣りをしない時でも活躍してくれる一石二鳥のアイテム。
クロスバイク、おすすめです。