釣れるシャロークランクなら、オーエスピー「ブリッツ」。
キャストして巻くだけ。この単純な作業で魚を釣ることができるのは、ブリッツが高度な知識と技術によって設計され、造られているからです。
シャロークランクで迷った時、とりあえずブリッツをチョイスしておけば、良い釣果をもたらしてくれるでしょう。
本記事では、ブリッツのシャロークランキングで実際にバスを釣った筆者が、ブリッツの特徴、使い方、使ってみて感じたインプレをご紹介します。
ブリッツ 概要

ブランド | O.S.P オーエスピー |
ルアー名 | BLITZ ブリッツ |
サイズ (長さ) | 53mm |
重さ | 9.0g |
タイプ | ハイフローティング |
フックサイズ | #6 |
カラー展開 | 43色 |
定価(税込) | 1,760円 ※アバロン使用カラーは1,980円 |
発売年月 | 2004年7月 |
特徴
サイズ感・フォルム

- サイズは53mm
- スタンダードなクランクベイトのサイズ
- ダイワのピーナッツより一回り大きい
- よく見るとセミフラットボディ
小さすぎず、大きすぎずのサイズ感。

ふっくらしたボディですが、よく見るとセミフラットボディで、ピーナッツのような完全な曲線による丸みではありません。
タイニーブリッツ・ブリッツMAXとの比較


ルアー | サイズ | 重さ |
タイニーブリッツ | 46.0mm | 6.5g |
ブリッツ | 53.0mm | 9.0g |
ブリッツMAX | 62.0mm | 12.5g |
ブリッツMAXの大きさが際立ちますね。
やはりオリジナルのブリッツは、スタンダードなサイズ感。
そしてバーサタイルロッドで投げやすいウェイト。
タイニーブリッツの場合、ベイトタックルだと飛距離があまり出ません。
幅広のサーキットボードリップ

- 障害物やボトムにコンタクトした時の感度よし
- 幅広でフロントフックが絡みにくい
- 障害物の回避性能を向上させている
- 泳ぐ際のスピードアップに寄与
サーキットボード製のワイドなリップには、上記のようなメリットが含まれています。
ハニカムスーパーHPボディ

六角形の模様をしたハニカムボディ仕様。
紹介動画の中で、並木敏成氏は障子に例えていますが、木の枠にあたる六角形を縁取る部分のみ素材が厚く、障子の白い紙にあたる部分は極薄となっています。
これにより、下記を実現しています。
- 軽量化
- 浮力アップ
- 泳ぐときの(ウォブリング)速度アップ
ワンウエイトアンダーバランスシステム

お腹のあたりから露出しているのが、ブリッツに搭載された唯一のウエイト。
重心固定システムにし、泳ぐ姿勢を安定させ、カバーにコンタクトさせた時もすぐに元の姿勢に戻ります。
横アイ

上の写真、前後フックのアイを見ればわかりますが、ブリッツはアイの向きがヨコ。
これにより、前後のフックが絡みにくい距離感を保っています。
ノンラトル仕様
ラトル無しのサイレント仕様。
プレッシャーの高いフィールドでも投げやすいですね。
潜行深度

メーカー公式 | 最大で2m弱 |
実践値(*) | 50〜80cm程度 |
*ナイロン14ポンドで投げてみましたが、1mも潜らないですね。
ただ、小さなフィールドのシャローで投げるなら、十分な潜行深度。
釣果データ
使用ルアー | ブリッツ |
釣れた時期 | 7月下旬 8月上旬 11月上旬 |
累計釣果 | 5匹 |
最大サイズ | 40cm |
平均サイズ | 約30cm |
釣り場タイプ | 小規模河川(水路) |
釣り場の水質 | クリア〜ステイン マッディ |

ブリッツでの初フィッシュは、11月上旬の小規模河川で。
水質はかなりクリアでした。

7月下旬、夏特有の、湿った風と、どんよりした雲が出てきたタイミングでした。
好条件とはいえ、20分弱で3匹(27cm、34cm、30cm)。

そして、8月上旬。
5匹目にして、ついに40アップをゲット。
しっかり結果を残します。
使用タックル

ロッド | ダイワ ブレイゾンモバイル666TMB |
リール | シマノ SLX MGL 70 (ノーマルギア) |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 12lb/14lb |
ロッドは、バイク・自転車移動が多く、テレスコロッド(振り出し竿)を使いました。
5g〜18gまでのルアーに対応したバーサタイルモデル。
同じロッドで、タイニーブリッツも投げています。

ラインはナイロン素材。太さは最近では14lbに落ち着きました。
太い方が安心して戦えますし、太くしたからといってアクションが破綻することはありません。

並木敏成氏 推奨タックル
紹介動画の中でO.S.P代表の並木敏成氏が推奨しているのは、下記の通り。
ロッド | 6フィート6インチ M(ミディアム)クラス |
リール | 特に言及なし |
ライン | フロロカーボンなら12ポンドが基準 |
12ポンドを基準に、状況によって太さを変えることを推奨しています。
実績のあるルアーカラー


ルアーカラー | 釣果 | 水質 |
アメリカンサンフィッシュ | 3匹 | マッディ |
マットタイガー | 1匹 | クリア〜ステイン |
本来ならマットタイガーはマッディな水質に強いですが、クリア寄りの水質にも効くのか試してみました。結果、20cmくらいの豆1匹。
アメリカンサンフィッシュは、なんとなくブルーギルに近いカラーなので、心理的に全く抵抗なく投げられ、しっかり釣果も残しています。
ルアーアクション

はや巻き

3匹連続でサクっと釣れた時は、けっこう速めに巻きました。
リアクションバイト狙いです。
動きが良く、安定しているので、筆者のようなクランク初心者が、ただ巻くだけで釣れます。
使ってみて感じたこと
キャスタビリティに問題なし

かなり極限まで軽量化され、さらに飛距離が出にくい固定重心タイプですが、キャスタビリティに問題は感じません。
小さな釣り場でのショートキャストであれば、狙ったスポットにしっかり着地させることが可能。
安定したハイピッチな泳ぎ

ハイピッチで、左右にしっかりボディを振るウォブリングで、安定して泳ぎます。
ノンラトルながら、ハイピッチな波動でアピール力があります。
巻くと心地よい振動が伝わる

巻いていると手元にプルプルと振動が伝わってきます。
重すぎず軽すぎず、それでいてしっかりとバイブを感じられ、クランクベイトを巻いていることを実感できます。
浮いてくるのが速い

ハニカムボディを採用して極限までボディを軽量化しているため、浮くのが速め。
これは、根掛かり回避性能の向上にも寄与しています。
根掛かりしにくい

スナッグレス性能は高め。
一度、釣り場に「良い感じの木の枝」が沈んでいたので、ワザとブリッツを突進させ、ぶつけてみました。
パコン!と弾かれて横に飛んだものの、すぐさま元の軌道にヒョイっと戻って泳ぎ始めました。
かなり仕事熱心ですね。
- 軽量化によるハイフロート使用
- 薄めのサーキットボードリップ
- 固定重心による支点の安定化
などなど、様々なポイントにより、この回避能力が実現されています。
結論:釣れるシャロークランク

投げて巻くだけで、良い動きで安定して泳ぐ。そして、しっかり釣れる。頼もしいシャロークランクです。
O.S.P代表の並木敏成氏の解説動画をや公式ページの説明を見る限り、この「釣れるクランク」に仕上げるまでに、綿密に計算され、設計され、造られていることがよくわかります。
重さもちょうどよく、バーサタイルロッドでストレスなく投げられ、巻き心地もヨシ。
クランクベイトで1匹釣ってみたいという方に、躊躇なくオススメできるアイテムです。
おわりに
O.S.Pのブリッツは、確実な性能を持ったシャロークランク。
ただ投げるだけでよく釣れる、高いレベルで設計された機能的なクランクベイトです。
シャロークランクの中では、根掛かり回避性能が高く、初心者の方でも楽しみやすいはず。
初めてのクランクベイトにもおすすめしたいルアーです。
もう少し深いレンジを攻めたいなら、ブリッツMRがおすすめ。

もう少し大きいクランクベイトなら、ニシネルアーワークスのチッパワRBがオススメ。
