ブラックバス・ライギョ・ナマズなどと比べて、ブルーギルのルアーフィッシングはそこまでメジャーではない印象を受けます。
しかしながら、ルアーへの反応はかなり良い魚なので、手軽に「ルアーで魚を釣ってみたい」という人には向いている魚。
小さなワームをスプリットショットリグやノーシンカーリグで投げて、リフト&フォールでスローに誘ってやると、狙って釣ることも可能です。
本記事では、ルアーでブルーギルを釣ってみたい方に向けて、おすすめのリグ(仕掛け)とワーム、釣り方をご紹介します。
本当にルアーで釣れる?

ブルーギルはルアーで確実に釣れます。
ブラックバスを釣ろうとしてブルーギルが掛かることもありますし、狙って釣ることもできます。
ちなみに、ブルーギルの食性は下記の通り。
雑食性で、水生昆虫、甲殻類、貝類、魚類、昆虫、ミミズなどを食べるが、餌が少ないときには水草も食べる。
引用元:田口哲(2021)『フィールドガイド 日本の淡水魚図鑑—魚の生息環境と見分けるポイントがわかる』井田齊監修,誠文堂新光社
要するに、口に入るものなら何でも食べるということですね。
昆虫、エビ、魚も食べるので、それらを模したルアーにも食いつくというわけです。
ブルーギルはどこにいる?

湖沼、ダム湖、ため池、河川下流域などの流れのゆるやかな場所にすむ。
引用元:田口哲(2021)『フィールドガイド 日本の淡水魚図鑑—魚の生息環境と見分けるポイントがわかる』井田齊監修,誠文堂新光社
筆者は、様々なタイプの釣り場に足を運んできましたが、やはり流れのない場所で多く見かけました。
- 野池
- 湖
- 水路タイプの河川
こういった場所でバス釣りをしていると、けっこうブルーギルがルアーに襲いかかってきます。

水質に関しては、クリアウォーターでも強い濁りのある場所でも、彼らは暮らしています。
また、ブラックバスが釣れる場所には、高確率でブルーギルも生息しているので、バスのいる場所を探すのが早いでしょう。
確実に釣るならワームがおすすめ

狙って確実に釣るなら、ワーム。
下記の2種のリグ(仕掛け)がよく釣れます。
- ノーシンカーリグ(マス針ちょん掛け)
- スプリットショットリグ
- ふわっとしたナチュラルな動きで誘える
- 縦の動きや点で誘える
- ゆっくりした動きで誘える
筆者の個人的な経験上では、上の三つがポイント。
ブラックバスほど俊敏に追いかけてこれないので、巻物で速く巻くよりかは、点で集中的に誘ったり、リフト&フォールの縦の動きで誘える方がベター。
おすすめのワーム
ゲーリーヤマモト 2インチシュリンプ

ゲーリーヤマモトの2インチシュリンプは、紛れもないエサ。
上の写真の通り、かなりミニサイズなので、ブルーギルでも喰いやすく、オススメ。
ゲーリーヤマモト 2インチグラブ

小粒な2インチグラブも、おすすめ。

ブルーギルの口にもスッポリ入ってしまいます。
ノーシンカーリグ(マス針ちょん掛け)

ワームの頭(先端)に、マス針をブッ刺すだけの超簡単リグ。
メリットは、ナチュラルに漂う動きで誘えること。
デメリットは、飛距離が出ないこと。あまり小さいワームだとキャストが困難に。
おすすめのマス針とフックサイズ

フックは、Hayabusa DSR132 AERO DOWN SHOT(エアロダウンショット)。
フックサイズは、#6。
ブラックバス釣りのダウンショットリグ向けのフックですが、幅が狭くてブルーギルの口に入りやすく、オススメ。
スプリットショットリグ

ノーシンカーリグを作り、ラインの20cmほど上にスプリットシンカー(ガン玉)を噛ませたのが、スプリットショットリグ。
こちらは、マス針でもオフセットフックでも、どちらでも使えます。
ただ、ブルーギルを狙うのであれば、マス針の方が釣れやすいですね。

おすすめのマス針とフックサイズ
こちらも、Hayabusa DSR132 AERO DOWN SHOT(エアロダウンショット)。
サイズは#6。
おすすめのスプリットシンカーとウェイト

ウォーターグレムリンのラウンドスプリットショット。
- ウェイト:0.5g
- 型番:735-BB
- 入数は60
大容量でかなり安価なので、お金を気にせずガンガン使えます。
ワームでブルーギルを狙って釣ってみた
2023年9月上旬、週末を使い、野池でブルーギルを狙ってみました。
狙うのは、25cmクラスのランカーサイズのギル!
果たして、釣ることができたのか?
タックル

ロッド | メジャークラフト バスパラ BXST-645L |
リール | シマノ セドナ 2500S |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン6ポンド |
ロッドは、格安のテレスコロッド(振り出し竿)。バイクや自転車移動に便利なやつ。

リールも、格安のやつ。とりあえず安心と信頼のシマノ製。
ラインは、クセがつきにくくトラブルが少ないナイロンライン。6ポンドあると、ブラックバスが掛かってしまっても対応可能。

使用リグ・ワーム

2日とも、スプリットショットリグ。マス針#6に0.5gのスプリットシンカー。
試したワームは下記の通り。
- ゲーリーヤマモト2インチシュリンプ
- ジャッカル フリックシェイク2.8インチ
- ジャッカル シザーコーム2.5インチ
1日目の釣果

魚種 | 釣果 | ヒットルアー |
ブルーギル | 1匹 | 2インチシュリンプ |
外道(ブラックバス) | 3匹 | 2インチシュリンプ フリックシェイク2.8インチ シザーコーム2.5インチ |
1日目は、手のひらサイズの小さめのギル1匹に終わりました。

これは予想外だったのですが、ブラックバスが3匹も釣れてしまいました。

なかなか釣れない野池なのですが、さすがにこのセコ釣りは効果的だったようです。
2日目の釣果

魚種 | 釣果 | ヒットルアー |
ブルーギル | 1匹 | 2インチシュリンプ |
外道 | 0匹 | なし |
2日目は、狙い通りブルーギルのみを釣り上げることに成功!
【追記】翌週も釣ってみた

次の週末、今度は2インチグラブで1匹釣りました。
リグは、全く同じ、スプリットショットリグ。
やはり、2インチクラスのワームにスプリットショットリグが良さげ。

そして、この日も外道として釣れたのは、ミニミニサイズのベビーバス2匹。
ワームの動かし方
- フォール
- リフト&フォール
最初のフォールで喰ってくることが多いです。
反応がなければ、ロッドで上にしゃくり上げて、再びフォールさせます。
このリフト&フォールを繰り返しましょう。
とにかく、ナチュラルに、ふわふわと水中を上下に漂わせてあげると、ブルーギルが喰いやすいです。
バイトがあったら、すぐに合わせずに、少し待ってから(しっかりフックまで喰うのを待ってから)フッキング
ブラックバスの時のように、すぐに合わせると、ほとんどすっぽ抜けてしまいます。
学んだこと
- 細長いワームでは釣れづらい
- 逆に長さのない小さめワームが釣れやすい
- フックサイズはマス針の#6でしっかり口にかかる
フリックシェイクやシザーコームのように、長さのあるワームだと、なかなかフックまで口に入れるのが難しいようで、長さのないワームの方が釣れやすいことがわかりました。
ポイントのおさらい
- 流れの緩やかな場所でブルーギルを見つける
- スピニングタックルで2インチくらいのワームを投げる
- ノーシンカーリグとスプリットショットリグがおすすめ
- マス針のサイズは#6(小さすぎると飲み込まれる)
- リフト&フォールの縦の動きでスローに誘う
- バイトがあったら少し待ってからフッキング
巨ギルを釣ったリグとワーム

ブラックバスの数釣りを楽しんでいるときに、釣った1匹。
サイズは、21cm。
表層のワームにバイトする瞬間が見えたので、思わずフッキングしました。
ワームとリグ

ワームは、ガンクラフトのシェイプス2.5インチ。
リグは、ノーシンカーのマス針チョン掛け。
やはり、ノーシンカーでナチュラルな動きで誘ったのが要因だったかと思います。
バスの数釣りも楽しめるのでオススメ。

おわりに
ブルーギルは、ルアーで手軽に釣れる魚です。
バス釣り用のタックルで、小型のワームを投げてみましょう。
特に2インチくらいのワームをノーシンカーリグかスプリットショットリグで使うのがおすすめ。
20cmクラスになると、なかなか釣りごたえがあります。
日本記録、29cmのブルーギルを狙ってみましょう。