真冬の釣り・自転車などにおける防寒対策で、意外と重要なのが靴下。
一般的な薄い靴下では、なかなか辛いものがあります。そこで、「おたふく手袋」製の冬用防寒ソックスを使ってみました。
ユニクロの無地ソックスとの差を検証してみましたので、検証の結果と合わせ、この冬用ソックスの特徴、使ってみた所感を紹介します。
おたふく手袋ってどんな会社?

おたふく手袋株式会社は、ざっくり下記のような会社です。
- 大正15年創業の日本企業
- 製造業の多い大阪に本社を構える
- 作業用手袋をメインにインナーなども展開
手袋をはじめ、作業用の衣類を製造してきたとあって、機能性の面で信頼できそうです。
手袋が得意なら、靴下にも応用ができるはず。
おたふく手袋株式会社の公式サイトはこちら。
おたふく手袋 冬用ソックス概要

ブランド (メーカー) | ボディタフネス BODY TOUGHNESS (おたふく手袋株式会社) |
商品名 | BTサーモフットパイルソックス先丸2足組 |
型番/品番 | JW-134 |
サイズ | 25-27cm |
カラー | ブラック/グレー |
素材 | 綿・アクリル・レーヨン・ポリエステル・ポリウレタン |
製造国 | 中国 |
実勢価格
2022年12月28日時点、Amazonでのグレーの価格は、1,100円台でした。
※セール期間や個人向け割引などで価格変動があるので注意
主な機能・特徴
製品テストにより実証済の高い発熱性能を誇るレーヨン糸「テックサーモ」を使用しています。
引用元:JW-134BTサーモフットパイルソックス商品パッケージ
商品パッケージには、このテックサーモの発熱性能をアピールする文言が並んでいます。
洗濯方法

- 洗濯機OK
- 乾燥機はNG
筆者は、洗濯用ネットに入れて、ドラム式洗濯機の標準モードで洗ってから、部屋干ししています。
素材・質感

靴下にこだわりがない筆者は、釣りやアウトドア全般に、ユニクロの無地ソックスをずっと使ってきました。あの、3足か4足でまとめて買うと安いやつ。
しかし、やはり冬場は足が冷えて辛いため、以前から釣り用インナーでお世話になっていたおたふく手袋の、冬用ソックスを試してみたわけです。

くるぶしから上を一般的な靴下と同じ厚みにしフィット性を高め、くるぶしから下を保温性に優れた厚地パイル編み(フットパイル)にし、フィット性と保温性を両立しました
引用元:JW-134BTサーモフットパイルソックス商品パッケージ
上記のように記載があり、確かにくるぶしから下の部分に厚みがあります。

ユニクロの靴下と比べると、約2倍の厚み。

そして、内側の素材も特徴的で、ふわふわ・モコモコで肌触りが良く、保温性が高そうな印象を受けます。
保温性・速乾性を検証してみた

まず、前提として、筆者は手足が非常に冷えやすい体質で、冬に素手で握手をすると必ず相手に驚かれます。手だけでなく、足先も同様にめちゃくちゃ冷たいです。
さて、検証ですが、野外で1時間ほど自転車を漕いでみました。
条件は下記の通り。
エリア | 関東地方 |
時期 | 12月下旬 |
時間帯 | 14:00〜15:00頃 |
移動手段 | 自転車(クロスバイク) |
天気 | 晴 |
風 | 土手の上は、通常走行が困難なほどの強風 |
気温 | 10℃前後 |
検証場所 | 河川敷(土手) |
足の装備 | 右足:おたふく冬用ソックス 左足:ユニクロ無地ソックス 靴:KEENジャスパー2ウォータープルーフ |

上の写真の通りです。比較するにはベストな方法でしょう。
室内で感じた差
出発の1時間ほど前から、自宅で右におたふく・左にユニクロの靴下を履いていました。
左(ユニクロ) | 足がスースー、冷んやり |
右(おたふく) | 冷んやり感はないが、ポカポカとまではいかない |
上記の通り、差は感じることができました。
しかし、右足を靴下の上から触ってみると、足先は冷たかったです。
開始10分で広がる差

自転車を漕ぎ始めて10分が経過する頃、差が明確になってきました。
左(ユニクロ) | かなり冷えて、足の甲や土踏まずあたりまで硬くなる |
右(おたふく) | 指同士が触れると冷たさを感じたが、足が硬くなるほど冷えていない |
30分経過時の差
川沿いの土手を走り、30分経過した時に休憩と検証をしました。

靴下の上から素手で左右の足を触ってみました。
左(ユニクロ) | 汗の湿りをはっきり感じられ、冷たい |
右(おたふく) | 靴下の中に水分(汗)を感じとれたが、靴下には染みておらず、そこまで冷たくはない |
次に、靴下を脱いで、足を素手で触ってみました。
左(ユニクロ) | 足先(指付近)はかなりヒンヤリ冷たく、かかとまで冷たくなっていた |
右(おたふく) | 足先は、左足ほど冷たくはなく、かかとは温かかった |
左右で足の温度と冷たい部分の範囲に差が出ていました。
1時間経過時の左
さらに30分ほど自転車を漕いで帰宅し、もう一度、足をチェックしてみました。

左(ユニクロ) | 汗がかなり靴下に染みており、湿り気を明確に感じ取れた |
右(おたふく) | 汗は靴下の中にわずかに感じる程度で、靴下までは染みていなかった |
そして、靴下を脱いで素手で足を触ってみましたが、30分経過時と同じ結果でした。
検証結果
- 保温性も速乾性も、おたふくの靴下の方が高い
- おたふくの靴下でも冷えるは冷えるので、筆者のような冷えやすい体質の人にとって、改善は「劇的」と言えるレベルではない
- おたふくの靴下でも「ぽかぽか」とまではいかないが、冷たくて辛いということはなかった
釣りに使って感じたこと

釣り場まで片道30分ほど自転車を漕いで、1時間半くらいバス釣りのオカッパリ(岸釣り)をしてみました。
ポイントを求めて常に歩きながらの釣りでしたが、寒さと冷たさで辛いとか、釣りに集中できないということはありませんでした。
むしろ、釣りに集中しすぎてあっという間に1.5時間が経過しました。
ぽかぽか暖かいレベルではないが、冷たさを感じることもなく、という感じです。
原付バイクに乗って感じたこと

20分の短時間の乗車(往復で40分)では、足が冷たくて辛いという感覚はありませんでした。
帰宅後、靴下を脱いで足を触ってみましたが、自転車で検証した時の結果とほとんど変わらず。
足先、指付近が少し冷たくなっていて、かかとの方が温いくらいでした。
おそらくですが、数時間のツーリングでは、冷えて辛くなりそうです。ツーリングに出かけたら、また追記したいと思います。
コスパは悪くない

わりと安くてコスパの良い商品を扱う釣具メーカーさんがあるのですが、そこが出している冬用のソックスは、一足で税込2,000円以上します。
一方で、おたふくのこの靴下は、2足組で1,100円台でしたので、一足あたり600円弱。
もちろん、前者とは素材が違うので完全な比較はできませんが、それでもかなりお買い得に感じます。
ユニクロのヒートテックソックスじゃダメなの?

ユニクロのヒートテックソックスは、正直、試したことがないのでわかりません。
しかしながら、ユニクロのヒートテックインナーと、おたふくの冬用インナー・タイツを両方使って、比較したことがあります。
結果的に、保温性も速乾性も、おたふくインナーの方が高かったので、靴下に関しても、釣りや自転車には、おたふく製品を使うことにしました。
このおたふくの靴下やインナーを展開するボディタフネスシリーズは、作業やスポーツをする人向けに開発された商品なので、やはりヒートテックとは特性が違うと感じます。
おたふくの冬用インナー・タイツの記事は、下記をご覧ください。

サイズ感について

筆者の足のサイズは、25.5cmです。
おたふくの靴下は、25-27cmサイズですが、筆者には少しだけ大きかったです。
筆者の足は25.5cmといっても、長さは25.5cmよりも短く、幅が25.5cmないとキツい形。
ですので、幅はちょうど良い感じでも長さでやや余りが出てしまい、くるぶしより下の部分が少し余る感じでした。
おわりに
おたふく手袋のボディタフネス製品は、作業やスポーツをする人向けに作られた商品で、釣りや自転車をはじめとしたアウトドア全般でも使えます。
この冬用ソックスは、「劇的な差」や「常にポカポカ」とまでは言えませんが、それでも一般的な靴下と比べ、保温性と速乾性の面で、明確な差があります。
コスパも悪くなく、手をだしやすい価格。節約重視の方にはおすすめです。
自転車・バイクに乗る方は、ヘルメットの下に被れる防寒インナーキャップがおすすめ。