釣り用の防寒着を調べると、釣具メーカーの防寒インナーが目に入ってきます。
しかし、その価格の高さに驚きませんか?
なるべく出費を抑えつつ、コスパ重視で選ぶなら、おたふく手袋の冬用インナー・タイツがおすすめです。
実際に着用して、自転車を漕いで釣りに行ってきましたので、インナー・タイツの特徴と、使ってみて感じたことを紹介します。
おたふく手袋ってどんな会社?

本題に入る前に、この冬用インナーをつくっている「おたふく手袋株式会社」について、少しだけ。
ざっくりですが、下記のような会社です。
- 大正15年創業の日本企業
- 製造業の多い大阪に本社を構える
- 作業用手袋をメインにインナーなども展開
手袋をはじめ、作業用の衣類を製造してきたとあって、機能性の面で信頼できそうです。
おたふく手袋株式会社の公式サイトはこちら。
おたふく手袋 冬用インナー概要

上に着るインナー

ブランド (メーカー) | ボディタフネス BODY TOUGHNESS (おたふく手袋株式会社) |
商品名 | BTパワーストレッチ サーモデオ ハイネックシャツ |
型番/品番 | JW-275 |
サイズ | S/M/L/LL/3L |
カラー | ブラック |
素材 | ポリエステル90%/ポリウレタン10% |
製造国 | 中国 |

ハイネックタイプなので、首元も防寒。
下に履くタイツ

ブランド (メーカー) | ボディタフネス BODY TOUGHNESS (おたふく手袋株式会社) |
商品名 | BTパワーストレッチ サーモデオ ロングタイツ |
型番/品番 | JW-274 |
サイズ | S/M/L/LL/3L |
カラー | ブラック |
素材 | 本体:ポリエステル90%/ポリウレタン10% ウエスト部分:ポリエステル70%/ナイロン30% |
製造国 | 中国 |
実勢価格
2022年9月下旬、メンズLサイズの上下をAmazonで購入しました。当時の価格で、上のインナーが1,400円台、下のタイツが1,500円台でした。
2022年12月26日時点、AmazonでのメンズLサイズの価格は、上が1,500円、下が1,630円となっています。
機能・特徴
微細裏起毛保温×汗対策速乾×全面消臭(全域に消臭糸を使用)
引用元:商品パッケージ
商品パッケージとタグには、この三つの要素が全面的に押し出されています。
洗濯方法

- 洗濯機で洗濯可能(40℃まで)
- ただし洗濯ネットを使用
- 乾燥機は使用不可
- 日陰干し
筆者は、洗濯用ネットに入れて、ドラム式洗濯機の標準モードで洗ってから、ハンガーにかけて部屋干ししました。
暖房を入れていれば数時間ですぐ乾きますし、冬は室内の乾燥対策にもちょうどいいです。
素材・質感

普段着の冬用インナーといえば、ユニクロのヒートテックが有名ですね。筆者はヒートテック上下の使用経験があります。
初めておたふくの冬用インナーを手に取ったときに、まず感じたのが、その厚み。ヒートテックの2倍近い厚みがあります。

そして、もう一つの大きな違いが、内側の素材。おたふくの方は、起毛仕様になっており、かなり柔らかく優しい肌触りとなっています。
また、ヒートテックがわりと余裕をもってサラリと着るのに対して、おたふくインナーは、かなりピッタリと肌に密着する感じです。しかし、窮屈感はありません。
よりタイトに密着することもあり、ヒートテックより暖かく感じます。
使ってみて感じたこと

おたふく冬用インナーを使用した条件
2022年冬、筆者が住む関東地方は、かなり寒さが厳しくなっており、11月の後半から真冬並みの寒さを記録。
12月後半になると、朝は氷点下という日が増えてきて、例年よりも厳しい寒さという印象です。
そんな中、12月中旬〜下旬にかけて、おたふくインナーを着用して釣りに行ってきました。
エリア | 関東地方 |
時期 | 12月中旬〜下旬 |
釣りスタイル | バス釣りオカッパリ(岸釣り) |
釣行の時間帯 (移動時間含) | 13:00〜16:00 |
移動手段 | 自転車(クロスバイク) |
釣行時の天気 | 晴 |
釣行時の気温 | 8〜14℃(日によって異なる) |
主な釣り場 | 田園地帯の川(水路) |
服装 | おたふく冬用インナー(上下) フリース(ザ・ノース・フェイス) クライムライトジャケット(ザ・ノース・フェイス) ジョガーパンツ(ズボン) おたふく冬用靴下 ネックウォーマー 冬用インナーキャップ(TARO WORKS) |
上記のような条件で検証してみました。
使ってみて感じたことは下記の通り。
最低限の重ね着でも暖かい

ダウンジャケットなどの分厚いものは着ず、わりと薄めのものを合計3つ着ましたが、真冬に自転車を漕いで出かけるにしては軽装だと思います。
自転車で土手を走っている時は、風が強く吹き付けて少し寒いと感じましたが、辛さを感じるような寒さではありませんでした。

また、釣り場に到着し、歩きながらルアーを投げましたが、この時は終始暖かく、寒さを感じることはありませんでした。
少なくとも、太陽が登っている間は、最低限の重ね着でも暖かく過ごせます。
ちなみに、クライムライトジャケットは、ゴアテックス素材でレインジャケットとして使用できる上に、防風性能も高いのでおすすめ。

速乾性は高い

釣り場までは、自宅から片道30分。漕いだあと、特に上半身の汗の乾き方に差がでました。
上の装備 | 速乾性 | |
以前 | ヒートテック スウェット(コットン) クライムライトジャケット | 釣り場・自宅に到着した時に汗びっしょりで冷えた スウェットにかなり汗が染みていた |
現在 | おたふく冬用インナー フリース クライムライトジャケット | 汗はさほど衣服ないにこもっておらず、冷えるほどではなかった |
やはり、おたふくのインナーは、常に動く作業者向けに作られているだけに、ヒートテックとは特性が違うと感じます(素材も違います)。
おたふくのインナーは、速乾性が高いと感じました。
コスパは良い

釣具メーカーの防寒インナーは、ものによっては7,000円台とかで売られていて、なかなか手が伸びませんでした。
しかし、おたふくインナーとタイツは、それぞれ1,500円くらいで買えてしまいます。
7,000円のインナーは、着ればその機能性の高さに感謝するのかもしれませんが、おたふくインナーは、「1,500円でこれはアリだな」というお得感と納得感が得られます。
サイズ感について

参考までに、サイズ感に関する情報を紹介します。
商品のパッケージに記載されている、メンズのサイズ表は、下記の通り。
長袖インナー(上半身)
サイズ | 身長(cm) | 胸囲(cm) |
S | 155-165 | 80-88 |
M | 165-175 | 88-96 |
L | 175-185 | 96-104 |
LL | 175-185 | 104-112 |
3L | 175-185 | 108-116 |
タイツ(下半身)
サイズ | 身長(cm) | 胴囲(cm) |
S | 155-165 | 68-76 |
M | 165-175 | 76-84 |
L | 175-185 | 84-94 |
LL | 175-185 | 94-104 |
3L | 175-185 | 98-108 |
そして、筆者の体型は下記の通り。
身長 | 173cm |
体重 | 75kg |
ウエスト | 95cmくらい |
体型 | ガッチリ型+お腹ぽっこり |
その辺によくいる、アラフォーのおっさん体型です。
ただ、学生時代から上半身を中心に筋トレを続けており、けっこうガッチリしてます。そしてお腹はぽっこり。
筆者は、上も下も、Lサイズを着用しています。

お腹まわりを心配していましたが、上のインナーは、伸縮性がある素材なので、窮屈感はありません。
下のタイツは、やはりウエストが多少窮屈な感じはしますが、やはり伸縮性に助けられています。
自宅を出発して帰宅するまで、窮屈感で辛くなったり、不快感があるといったことはありません。
おわりに
釣りの防寒インナーに迷ったら、おたふく手袋のインナー・タイツを検討してみてください。
ひとつ1,500円なので、節約重視の方は助かるでしょう。
筆者は、夏に、おたふく手袋の冷感インナーにお世話になっており、冬用も試してみたのですが、やはりコスパが良いと感じました。
寒さに負けず、楽しい釣りライフを。
このインナー・タイツと合わせて使っているのが、おたふくの冬用ソックス。こちらもおすすめです。
自転車・バイクに乗る方は、ヘルメットの下に被れる防寒インナーキャップがおすすめ。