ゲーリーヤマモトのグラブシリーズの中で、少しマイナー感があるのが、5インチハーフスレンダーグラブ。定番である4インチグラブの、ボディ長いバージョンです。
このスレンダーグラブを使い、オカッパリでバスを釣って、実力を検証してみました。
使用したリグ(仕掛け)をはじめとした、使い方・釣り方、使ってみて感じたことをお伝えします。
5インチハーフスレンダーグラブ概要

基本情報
ブランド | ゲーリーヤマモト Gary YAMAMOTO |
ルアー名 | 5インチハーフスレンダーグラブ 5-1/2”SLENDER GRUB 5.5″ SLENDER GRUB |
サイズ(長さ) | 5.5インチ |
入数 | 10本 |
色数 | 5 |
実勢価格
筆者が通う店舗では、1パックあたり税込891円。
Amazonでは800円台〜1,000円台。
流通量はかなり少ないようです。
重さ

1本あたりの重さは、約6.8g。
サイズ感・フォルム
ゲーリーヤマモトの他のグラブシリーズと比較してみました。
4インチグラブとの比較

4インチグラブとボディの太さは同じで、長さが2倍になっています。

テールは同じサイズ。胴長のグラブですね。
グラブとカーリーテールワームのハイブリッドのような感じもします。
5インチスーパーグラブとの比較

優っているのは、ボディの長さのみ。
スーパーグラブの方がボディが太く、テールも大きいです。
ジャンボグラブ(6インチグラブ)との比較

長さは同じくらいですが、ジャンボグラブの方がボディが太くテールも大きいです。
泳がせてみるとわかりますが、存在感とアピール力は、ジャンボグラブの方がかなり強め。大きな差を感じます。
釣果データ


日にち | 時間 | 天気 | 風速 (m/s) | 表水温 (℃) | 魚のサイズ (cm) | 釣り場の種類 (規模) | 水質 | ヒットポイント | 釣れたエリアの推定水深 | ルアーカラー | リグ/チューニング | アクション |
2022/9/26 | 15:54 | 晴 | 1m | 23.6℃ | 22cm | 河川A(小) | 濁っている | 水門まわり | 1m | 297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク | ダイワ ジグスピナーSS 5g ゴールドアユ | ただ巻き(普通の速度) |
2022/10/10 | 16:58 | 曇 | 0m | 18.6℃ | 約15cm | 河川H(小) | 濁っている | 斜め護岸際 | 70-80cm | 297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク | ネコリグ(#2/0.9g) | ボトムバンピング |
2022/10/11 | 15:53 | 晴 | 1〜2m | 21℃ | 23cm | 河川H(小) | かなり濁っている | 護岸沿い | 70-80cm | 297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク | ジグヘッドリグ(#2/0、1.8g) | ただ巻き(やや速め) |
台風や雨の影響で増水と濁りが入ったため、大きめのシルエットで攻めようと思い、使ってみました。
もっと大きいのが釣れると思ってたので少し残念でしたが、それでもちゃんと釣れてくれたのでよかったです。
しかしながら、15cmのミニサイズでも喰ってくるのには驚きました。
使用タックル

ロッド | ダイワ ブレイゾンモバイル666TMB |
リール | シマノ SLX MGL70(ノーマルギア) |
ライン | ダイワ BASS X ナイロン 12lb |
原付バイク・自転車移動がメインなので、ロッドは携帯に便利なテレスコロッド(振り出し竿)。
普段、7g〜12gくらいのプラグを投げているタックルをそのまま使っています。
使用したフィールド

エリア | 関東地方の田園地帯 |
釣り場タイプ | 河川(水路) |
規模 | 小 |
水の流れ | 緩やか |
水質 | 時期によるが濁っていることが多い |
水深 | 最も深い場所で推定1.5m程度 減水期は50cm前後 |
特徴 | ・変化に乏しい ・わずかながら橋や水門はあり |
主なベイト | ・オイカワやタモロコなどの魚 |
プレッシャー | やや高い |
上記は、1匹目を釣ったフィールドの情報。
ここの他にも、もう一ヶ所、似たような条件の水路で釣れています。
使用リグ(仕掛け)
ジグヘッドリグ

4インチグラブと同様に、オーソドックスなジグヘッドリグで釣れます。
フックが通っていないボディの下半分は、泳がせるとフリフリと少しお尻をふるような感じで動き、良い感じのアクションを披露します。
使用ジグヘッドとサイズ

がまかつのホリゾンヘッド(公式サイトはこちら)を使用。
サイズは#2/0。
重さは1.8gを使用しましたが、キャスタビリティや巻きたいレンジなどを考えて、調整すると良いでしょう。
他社製のジグヘッドと比べて、かなり安かったので少し心配でしたが、問題なく釣れました。
ネコリグ

ボディがストレート状で長いので、ネコリグにも使いやすいです。
使用フックとサイズ
デコイのボディガードワーム107(公式サイトはこちら)を使用。
フックサイズは、#2。
使用ネイルシンカー
デコイシンカー・タイプネイルDS-10(公式サイトはこちら)。
重さは0.9gを使用しました。
使用ワームチューブとサイズ
ゲーリーワームの素材はけっこう脆いので、身切れ防止のためワームチューブを使いました。
ジーニアスプロジェクトのシリコンチューブ。
サイズは、5mm。
参考記事
ジグスピナー

増水や濁りなど、アピール力をプラスしたい場面では、ジグスピナーを使うという手もあり。
使用ジグスピナー
ダイワのジグスピナーSS(公式サイトはこちら)。
重さは5gを使いました。
参考記事
実績のあるカラー

カラー | 釣果 |
297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク | 3匹 |
濁りに強いカラーです。
雨の後、水がカフェオレのように濁っていた中でも、ジグヘッドリグで泳ぐスレンダーグラブを追いかけてバイトしてきました。
ルアーアクション
ジグスピナー

水門付近で、水深のあるポイントにただ巻きで通したところ、下から食い上げるようにバイトがありました。
巻く速度は普通。水深20〜30cmくらいを巻いていました。
ネコリグ

斜め護岸沿いで、際の水底をボトムバンピングさせていると、小さなアタリがありました。
水深20cm程度の場所です。
ジグヘッドリグ

水路の分岐点、丁字路のようになっているポイントで、ただ巻きのスイミングで釣りました。
1投目でチェイスしてきたので、2投目に、やや速めに巻いたところ、バスもスピードを上げてきてバイトしてきました。
表層、水深10cmくらいでした。
使ってみて感じたこと
※あくまで筆者の使用タックル、リグ(仕掛け)、フィールド等の条件で感じたことです。参考程度にご覧ください。
シルエットでアピール

4インチグラブのボディ部分が2倍の長さになっているので、やはりシルエット的にアピール力があります。
増水+濁りが入った場面で、バスに見つけてもらいやすかったです。
ただ、テールの大きさも4インチグラブと変わらないので、全体のバランス的に見ると、テールのアピール力は弱めに感じてしまいます。
思っていたより小さいバスが釣れる

長さも太さもそこそこあるので、25cm以上のキーパーサイズが釣れると予想してましたが、小バスが釣れました。
数釣りが好きな方も、とりあえず投げてみる価値があると思います。
万能なワーム

4インチグラブと同様、さまざまなリグに対応できる万能ワームだと感じました。
特に、長さがあるのでネコリグでも使いやすいです。
横の動きも、縦の動きも、テールがテロテロ動いてアピールしてくれるので助かります。
また、まだ釣れてはいませんが、ライトテキサスリグでも使いやすかったです。
ウェイトは少し中途半端
6.8gくらいなので、特にノーシンカーだとスピニングかベイトか迷ってしまう重さ。
ネコリグは0.9gのネイルシンカーを使ったので、8g弱だったと思いますが、やはりベイトでは遠投はしづらい感じでした。
フッキングはワンテンポおいてから
フッキング時、すっぽ抜けが数回ありました。
おそらく魚が小さくて、一度に飲み込めていなかったのでしょう。
長さのあるカーリーテールワームなどもそうでしたが、バイトがあった時に、すぐに合わせずに、ワンテンポおいてからフッキングすると良いと感じました。
おわりに
5インチハーフスレンダーグラブは、4インチと同様に、様々なリグに対応できる万能なワーム。
4インチグラブと比べると、濁りや増水などで、いつもよりアピール力をプラスしたい場面で役立ちます。
やはり、ボディの長さが2倍となると、シルエット的なアピール力がけっこう違ってきます。
意外と小バスも釣れてしまうので、普段は小型のワームを投げている方にも、試してもらいたいワームです。