オカッパリに適した靴とは?必要な要素とタイプ別の検証

バス釣りをオカッパリ(岸釣り)で楽しむ方は多いはず。筆者は1年のうち200日以上は釣り場を歩いていますが、感じるのは、靴選びは意外と重要ということ。

そこで、シューズを選ぶ際に考慮したい要素と、その要素をどのくらい満たしているかを、靴のタイプ別に検証してみました。

筆者の経験をもとに、皆様に検証結果をお伝えしたいと思います。

オカッパリに求められる靴の要素

2年ほど野池や河川に通いつめ、オカッパリをしてきた経験をもとに、求められる要素をお伝えします。

その1:悪路での歩きやすさ

釣り場は未舗装の場所が多く、平坦でない地面を多く歩きます。

残念ながらゴミが多いフィールドもあり、地面の凹凸や落ちているモノを気にせず踏みつけてグングン進めるのが理想。

ある程度、靴底(ソール)に厚みが必要と考えます。

その2:植物のトゲ等から保護できる丈夫な生地

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意外とクセモノなのが植物。トゲを持つ植物もあれば、刈り取られたばかりで短く固い草木もあり、そんな中をグングンと進む場面が多々あります。

靴底だけでなく、全体的に生地の厚さ・丈夫さが求められます。

その3:雨や朝露を防げる防水性能

雨が降っていない日でも、足もとは濡れやすいです。

バスが釣れやすいとされる朝マズメ、晴れていても地面は朝露でかなり濡れていることもしばしば。草むらであれば、必ず濡れるでしょう。

もちろん、水溜りや突然の雨にも対応できるべきで、高い防水性能は必須

その4:滑りにくさ

特に地面が濡れている時は、滑りやすいもの。自慢ではありませんが、筆者は何度も転んでいて、怪我をしたこともあります。

前述の通り、晴れていても朝露で濡れていたり、釣れやすい季節に限って急な雨が多かったり、地面は濡れていることが多いものです。

靴の裏を確認し、凹凸が多く滑り止めがしっかりしたものを選びましょう。

その5:長時間での歩きやすさ(履き心地)

平坦地でなく、悪路をたくさん歩くので、長時間歩いても疲れない靴が必要。靴自体があまりに重いとか、水を吸って重くなってしまってはダメですね。

なるべく軽く、履き心地が良いものがベター。

必須ではないがあると嬉しい要素

車を運転しやすい

靴底が厚すぎたり、全体的に肉厚で大きな靴は、車の運転がしにくいです。

車を運転して釣り場に着いたら、履き替えることなく、そのまま釣りもできた方が楽です。

普段着に合わせやすいデザイン

例えば、街中に買い物に行った帰りに、釣り場に立ち寄ってから帰るということもあるでしょう。

普段着に合わせやすい靴であれば、街中でも釣り場でも同じ靴で済みます。釣り場で履き替える手間もなし。

靴のタイプ別に検証してみた

2年の間に、数種類の靴を履いてオカッパリをしてみましたので、靴のタイプごとに、所感と求められる要素をカバーしているかの検証結果を記します。

求められる要素については、5つの「必須要素」と2つの「あると嬉しい要素」、合計7つの要素で総合的に評価しています。

カジュアルスニーカー

スタンスミス

入門時期は、まだ経験と知識がなかったので、普段履いていたアディダスのスタンスミスで釣りに行っていました。

検証結果
求められる要素評価
1. 悪路での歩きやすさ
2. 生地の丈夫さ・厚さ
3. 防水性能×
4. 滑りにくさ
5. 長時間の歩きやすさ(履き心地)
車の運転のしやすさ
普段着との合わせやすさ
総合評価

オカッパリには不向きだと感じました。理由は下記の通り。

  • すぐ汚れる→ 普段使いに悪影響(白い靴は特に注意)
  • 防水性能が低い→ 靴の中まで水が入りやすい
  • 滑りやすい→ 靴の裏側が平らで比較的滑りやすい

ミドルカットのハイキングシューズ

ターギー2ミッド

スニーカーで失敗した筆者は、以前から山登りに使っていたトレッキングシューズでも釣りに行ってみました。

足首くらいまで高さのある、ミドルカットのハイキングシューズで、KEENの「ターギー2ミッド」という靴です。

検証結果
求められる要素評価
1. 悪路での歩きやすさ
2. 生地の丈夫さ・厚さ
3. 防水性能
4. 滑りにくさ
5. 長時間の歩きやすさ(履き心地)
車の運転のしやすさ×
普段着との合わせやすさ×
総合評価

こちらもオカッパリには不向きかなという印象。理由は下記の通り。

  • 履くのが面倒→ 靴紐を結ぶのに一手間かかる
  • 車を運転しづらい→ 靴底が厚すぎてアクセルの感覚をとりづらい+釣り場で履き替えるのは面倒
  • 防水性能は微妙→ 多少の水は持ち堪えるが、長時間は厳しい

ちょっとオーバースペックな感じがするのと、手軽さがないのがマイナス点です。

また、雨の多い時期に長時間のオカッパリに使った際に、甲のメッシュ部分から、水が靴の中に侵入してきたと記憶しています。

「カジュアル」と「ハイキング」のハイブリッドシューズ

カジュアルスニーカーとミドルカットのハイキングシューズを諦めた筆者が辿り着いたのが、KEENの「ジャスパー2ウォータープルーフ」でした。

キーンの公式サイトでは、「カジュアル」と「ハイキング」両方のカテゴリーで紹介されており、二つの要素が合わさったハイブリッドシューズと言えます。

検証結果
求められる要素評価
1. 悪路での歩きやすさ
2. 生地の丈夫さ・厚さ
3. 防水性能
4. 滑りにくさ
5. 長時間の歩きやすさ(履き心地)
車の運転のしやすさ
普段着との合わせやすさ
総合評価
ジャスパー2ウォータープルーフ

この靴は、オカッパリに向いていると思います。理由は下記の通り。

  • 適度な靴底の厚さ→ 悪路でも歩きやすく車も運転しやすい
  • 丈夫な生地→ 厚めのスエード生地で足を保護
  • 防水性能→ 水の侵入を許したことがない
  • 滑りにくさ→ 少なくとも一般的なスニーカーより滑らない
  • 歩きやすさ・履き心地→ ほぼ一般的なスニーカーの履き心地
  • 普段使い→ 普段着との相性も良い

筆者が考える重要な要素の全てにおいて合格点を獲得しており、ぜひ皆様にもおすすめしたい靴です。

製品名に「ウォータープルーフ」という言葉を使っているだけあって、防水性能には自信があるようで、確かに防水性能は高いです。

防水性能の詳細など、下記の記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。

ローカットのハイキングシューズ

セイバー4ロウ(左)とモアブ2(右)

ジャスパー2ウォータープルーフで釣りも街中も対応できるため、2年近く毎日毎日履き続け、くたびれてしまったので、新たに靴を導入しました。

いずれもローカットのハイキングシューズで、下記2種です。

 ブランド靴の名称
1Columbia
コロンビア
セイバー4 ロウ アウトドライ
2MERRELL
メレル
モアブ 2 ゴアテックス
検証結果

2種それぞれの評価をお伝えします。

セイバー4ロウ アウトドライ
求められる要素評価
1. 悪路での歩きやすさ
2. 生地の丈夫さ・厚さ
3. 防水性能
4. 滑りにくさ
5. 長時間の歩きやすさ(履き心地)
車の運転のしやすさ
普段着との合わせやすさ×
総合評価

オカッパリ向けとしては物足りないといった印象。

まず、防水性能がイマイチでした。

朝マズメの朝露で濡れた

晴れの日、朝マズメに2時間ほどオカッパリしたところ、朝露で濡れて靴の中まで水が侵入してきました。

また、意外と甲のあたりのメッシュ部分は生地が薄く柔らかいです。

個人的には防水性能をかなり重要視しているので、総合評価を△としました。

モアブ 2 ゴアテックス
求められる要素評価
1. 悪路での歩きやすさ
2. 足を保護できる生地の丈夫さ
3. 防水性能
4. 滑りにくさ
5. 長時間の歩きやすさ(履き心地)
車の運転のしやすさ
普段着との合わせやすさ×
総合評価

セイバー4ロウアウトドライがクリアできなかった防水性能をクリアし、必須要素を全て満たしてくれました。

ゴアテックス素材が採用されているだけあって、防水性能が高いです。

ゴアテックス素材は優秀

こちらでも同じく、晴れの日、朝マズメに2時間ほどオカッパリしてみました。

朝露で濡れ、素材が水分を吸って爪先が冷んやりしたため、「あ、濡れちゃったな」と思ったのですが、靴を脱いで確認してみると、中は濡れていませんでした

その後も似た条件で何度かオカッパリしていますが、靴の中までは濡れていません。

朝露でビショビショに

ただ、さすがに普段着との相性は良くないですね。しかしながら、必須要素・機能面をしっかりとクリアしたため、総合評価を○としました。

普段使いを無視して、純粋なオカッパリ専用シューズとしての評価は◎です。

おわりに

本格的に、快適にオカッパリを楽しむのであれば、アウトドア要素の強い靴がおすすめです。

今回ご紹介した、KEEN「ジャスパー2ウォータープルーフ」とメレル「モアブ2ゴアテックス」は、個人的におすすめしたいシューズです。

一足であらゆる状況に対応したい方は前者を、普段使い用のシューズとオカッパリ用シューズを分けて、オカッパリでは機能性を重視する方は後者を選ぶと良いと思います。

ハイキングシューズはけっこう「防水」をうたっていますが、浸水を許してしまうものもあります。心配であれば、ゴアテックス素材のシューズを選ぶと良いでしょう。

KEENのジャスパー2ウォータープルーフも、2年近く水の侵入を許しておらず、防水性能は信頼できます。

気になった方は、ぜひ試してみてください。

参考記事

ゴアテックス素材はかなり優秀で、レインウェアや帽子にもおすすめの素材です。