裂けたワーム、すぐに捨てるのは損かも??補修液を使って修理すれば、ワームの再利用が可能です。
裂けてしまったバス釣り用ワームを、2種類の補修液で修復し、再度投げてみました。
結論ですが、スパイクイットというブランドのフィックスアルアーという商品がおすすめです。
その耐久性と使用してみた所感をお伝えします。
*この手の商品は、補修液、補修剤、補修ボンド、補修接着剤など、さまざまな呼称がありますが、本記事では「補修液」で統一しています。
フィックスアルアー 概要

ブランド | スパイクイット SPIKE-IT |
商品名 | Fix-A-Lure フィックス ア ルアー |
容量 | 14ml |
特徴 | ソフトプラスチックルアー専用 |
製造販売会社 | Spike-It Outdoors, Inc. (アメリカ合衆国アトランタ州) |
米国企業がつくっているワーム専用の商品。
日本で販売されているのは輸入品ですね。商品パッケージは全て英語表記です。
実勢価格
2023年4月12日時点、Amazonプライム価格で1,430円でした。
使用方法

パッケージに記載された英文をもとに、訳してみます。
*筆者は純日本人なので翻訳精度は100%ではありませんのでご容赦ください。
手順1
Brush a small amount of glue to both parts of the lure and immediately connect the 2 parts together.
引用元:フィックスアルアー商品パッケージ
分離したワームの両方に少量の補修液を塗り、すぐさま両方のパーツをくっつける
手順2
The finished lure should then be placed on a flat surface to dry for several minutes.
引用元:フィックスアルアー商品パッケージ
結合させたワームを平らな場所で数分ほど乾燥させる
手順3 (大型ワームの場合)
Larger baits may take 30 minutes or more to dry completely.
引用元:フィックスアルアー商品パッケージ
大型なワームの場合、完全に乾くまで30分、またはそれ以上かかることがある
使用上の注意
- 可燃性のため火気厳禁
- 目に入った場合は15分水で洗い流し医者にかかること
シェイプス4.0を修復して使ってみた

ガンクラフトのシェイプス4.0の修復に使ってみました。


このワームは、専用フックをアゴの下から貫通させて使うのですが、この部分が裂けやすいため、フィックスアルアーを塗って結合しました。

ちなみにですが、キャップとブラシが一体化しているので、このブラシを使います。
パッケージに記載された通りの手順で修復し、30分乾燥させました。

そして、後日、フィールドで実際に投げてきました。
結論としては、使用前の状態と同等程度に修復できました。
ただ、シェイプス4.0の場合、使用前の状態(未使用)がそこまで強くないので、劇的に強化されたという印象はありません。
使ってみて感じたこと
細かい部分には塗りにくい

この補修液は、ドロっとしたゼリーのような質感。
なので、シェイプス4.0の裂け目のように小さくて狭い場所には塗りにくいと感じました。
あとは、ブラシが太いので細かい箇所に入っていきません。
塗った部分がそのままワームの一部になる感じ

接着するというよりは、ワーム素材を足して一緒に乾燥させる、というイメージかなと感じました。
足された補修液がそのままワームの一部になり、ワームの体積が増える感じ。
複雑に裂けたシェイプス4.0に多めに塗って補修したとき、もともとのワーム素材というよりは、「乾燥して固まったフィックスアルアー部分」にフックを貫通させる、といった表現の方が近い場面がありました。
ニオイに注意
このフィックスアルアーは、鼻にツーンとくるニオイがあります。
室内で作業する場合、窓を開けて換気しながらの作業をおすすめします。
高めのワームに使うのに良い

入数が少ないワームや、ちょっと高級なワームの場合、すぐに捨ててしまうよりかは、この補修液を塗って何回か再利用した方がお得な気がします。
「ワームグルー」との比較

日本のブランドであるグローデザインワークスから、ワームグルーという類似した商品が出ています(公式サイト)。
こちらも、シェイプス4.0の補修に使い、その後フィールドで実際に投げてきました。
アイテム | 比較して感じた相違点 |
フィックスアルアー | ・ドロっとしたゼリー状で細かい箇所には塗りにくい ・強度はワームグルーより強い |
ワームグルー | ・サラっとした液状で細かい箇所でも塗りやすい ・強度はフィックスアルアーよりも劣る印象 |
上の表が、筆者の結論。
ただ、グローデザインワークスの公式サイトで確認する限り、ワームグルーはスイムベイトの部分的な補修・補強を目的としている印象を受けます。
一方で、フィックスアルアーは、使用方法の記載から察するに、真っ二つに分離したワームをひっつけて結合することも可能・前提としている印象を受けました。
ワームグルーは、スイムベイトなどの部分的な補強に使うのが良いのかもしれません。
おわりに
あまりに短命に終わったワームを捨てるのが惜しいと感じ、フィックスアルアーを購入して使ってみました。
入数が少なくてちょっと高いワームに使う分には良いというのが、筆者の結論です。
ただ、劇的に強度がアップするということではないので、あくまで補修を繰り返しながら使っていく覚悟が必要です。